杉並区が行っている、
令和2年度 低炭素化推進機器等導入助成制度
( エコ住宅促進助成 ) について紹介します。
杉並区では、二酸化炭素排出が無い、あるいは少ないエネルギー機器である、太陽エネルギー利用機器、定置用蓄電池、省エネルギー機器、省エネルギー住宅、雨水タンクに対して導入経費を助成しています。
この助成金は、エネルギーの使用効率を高めると共に、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を減らすことで、持続可能な社会の実現を目的としたものです。
※令和2年度の申請は、令和2年10月27日に、既に予算額に達したため申請受付を終了しています。但し令和3年度にも同様の助成を行うと予想されますので、下記の内容を参考に、準備して頂ければと思います。
■ 助成内容
・導入前に申請することが条件です。
・下記に示す各機器等につき、1回助成が受けられます。
・同一年度において、同一申請者の助成限度額は30万円です。
🔹対象機器と金額 (限度額があるもの)
機 器 補助額(千円未満は切り捨て) 限度額
太陽光発電システム 4万円×モジュール最大出力(kw) 12万円
強制循環式ソーラーシステム 2万円×熱集熱器の面積(㎡) 6万円
自然循環式太陽熱温水器 1万円×熱集熱器の面積(㎡) 2万円
定置用リチウムイオン蓄電池 1万円×蓄電容量(kwh) 8万円
🔹対象機器と金額 (定額のもの)
機 器 金 額
エコキュート 5万円
エネファーム 5万円
🔹省エネ改修
種 類 補助金(千円未満は切り捨て) 限度額
高日射反射率塗装 千円 × 塗布面積(㎡) 15万円
窓断熱改修 下表の補助金額のとおり 15万円
🔹雨水利用
種 類 補助金(千円未満は切り捨て) 限度額
雨水タンク 本体価格×1/2 2万円
🔹窓断熱改修の補助金額
改修方法 面 積 補助額(千円未満は切り捨て)
ガラス交換 大(1.4以上) 1枚当たり4,000円
中(0.8以上1.4未満) 1枚当たり2,500円
小(0.1以上0.8未満) 1枚当たり1,500円
内窓の設置 大(2.8以上) 1箇所当たり10,000円
外窓の交換 中(1.6以上2.8未満) 1箇所当たり7,000円
小(0.2以上1.6未満) 1箇所当たり4,000円
ドアの交換 大(1.8以上) 1箇所当たり12,500円
小(1.0以上1.8未満) 1箇所当たり10,000円
引戸の交換 大(3.0以上) 1箇所当たり12,500円
小(1.0以上3.0未満) 1箇所当たり10,000円
■ 申請の要件
杉並区内の建物に、これから対象機器等を導入する予定で、下記に該当する方。
・助成対象機器等に係る部分の工事施工 ( 雨水タンクは購入 ) 2週間前で、新品であること、またリースでないこと。
・助成金対象一覧の導入要件を満たしていること。
・申請者が、契約者及び支払者 ( さらに太陽光の場合は電力契約者 ) であること。
・令和3年3月19日までに完了報告に必要な書類がすべて提出できること。
・同一申請者につき、同一種類の対象機器等については1回に限り申請可能です。
・過去に同一種類で本助成金を受けていないこと。 ( 耐用期間を過ぎている方は除く )
・対象機器等は、耐用期間適正管理すること。
・省エネルギー住宅のメニューは、杉並区内の既存住宅に導入すること。
■ 対象者
1.杉並区内建物に対象機器等を導入する杉並区民の方。
・杉並区外にお住まいの方で、これから杉並区民になる方。
・賃貸住宅を所有する方を含む
2.杉並区内に所有する店舗や事業所に対象機器等を導入する杉並区内の中小企業者(法人、個人事業主)。ただし、申請時に代表者が杉並区内に居住している場合に限る。
3.杉並区内建物の共同住宅の共有部分に対象機器等を導入する管理組合または管理者。
4.杉並区内に所有する建物に、対象機器等を導入する医療法人、社会福祉法人、学校法人。
5.杉並区内に所有する建物に、対象機器等を導入する町会・自治会、商店街組合等。
■ 受付期間
令和2年10月27日に、既に予算額に達したため申請受付を終了しています。
※上記の内容を含め「申請手続きの流れ」「必要書類」等、詳しくは杉並区のH.P ⇒《 こちら 》 をご覧のうえ、熟読の上申請手続きを行ってください。
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- 2021/01/24(日) 14:40:00|
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調布市でも、耐震診断及び耐震改修を実施する木造住宅の所有者の方に耐震診断と、耐震改修を行うのに、要した費用の一部を助成しています。また、耐震意識の普及啓発を目的に、建築士等の耐震に係る専門家を派遣し、無料で簡易耐震診断を行い、その結果の説明と耐震化に対する助言などを行う耐震アドバイザー派遣も行っています。
残念ながら 、令和2年度の新規受付は、令和2年12月28日で終了しましたが、令和3年4月に受付が再開される予定ですので、その際の参考にしてください。
■ 対象となる住宅
1.昭和56年5月31日以前に建築された市内の一戸建ての木造住宅
2.併用住宅の場合は、延べ床面積の1/2以上を住居とする住宅
( 注 ) 共同住宅は助成対象外です。
■ 対象者
1.助成対象住宅の所有者であること。
2.市税の納税義務者で、市税を完納していること。
■ 助成対象事業の要件
1. 耐震診断・ 交付決定日の属する年度の3月10日までに事業を完了すること
・ 調布市の他の補助制度などにより、補助金等を受けていないもの
2. 耐震改修
・ 耐震診断と同様の要件を満たすこと
・ 耐震診断の結果、耐震改修が必要と認められたもの
・ 耐震改修実施後に、耐震性 ( Iw 値1.0 以上相当 ) が確保されるよう計画された事業であること
3. 耐震アドバイザー派遣
・ 特に無し
■ 助成金額
1. 耐震診断 / 耐震診断費用の2/3、限度額は15万円
2. 耐震改修 / 耐震改修費用の1/2、限度額は50万円/世帯
■ 実施機関
1. 耐震診断
・一般社団法人東京都建築士事務所協会南部支部
・東京都木造住宅耐震診断事務所登録制度に登録している事務所
2. 耐震改修
・ 耐震改修の施工者の指定はなく、所有者が指定することが出来ます。
3. 耐震アドバイザー派遣
・ 一般社団法人東京都建築士事務所協会南部支部の建築士。
詳しくは調布市の最新情報 ⇒《 こちら 》 をご覧ください。
- 2021/01/23(土) 09:00:00|
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三鷹市が行っている、
木造住宅耐震改修工事等助成制度 について紹介します。
この制度は、三鷹市木造住宅耐震診断等助成金交付制度実施要綱に基づく一般診断以上の診断を受けた結果、「倒壊する可能性がある」または「倒壊する可能性が高い」と診断された住宅について、耐震改修工事を実施するかたに対し、それに要する費用の一部を助成する制度です。
■ 対象となる住宅
1.三鷹市木造住宅耐震診断等助成金交付制度実施要綱に基づく一般診断以上の診断の結果、「倒壊する可能性がある」または「倒壊する可能性が高い」と診断された住宅であること。
( 改修する住宅が共有の場合は、共有者全員の合意が必要 )
2.耐震性の向上を目的とした、補強、修繕、改築、増築を行うこと。
■ 助成金交付の要件
・耐震改修工事の場合
1. 耐震診断の結果に基づき市の建築指導課から、地震に対して安全な構造とする旨の勧告を受けていること。
2. 建築指導課が現地調査を行い、申請者と協議後、建築基準法に基づく報告書の提出が必要です。 現地確認の結果により、建築指導課から指導を受ける場合があります。この指導に則した工事計画を行わない場合は耐震改修助成が受けられません。(斜線制限、建ぺい率、容積率などの違反是正)
3. 耐震改修工事は、現行の耐震基準に適合し、建築基準法等の法令に適合した工事とすること。
4. 耐震診断の結果に基づいて耐震改修工事計画書を作成し、工事監理 ( 施工業者による工事監理を除く ) によって耐震改修工事計画書従い行われたものであること。
・簡易改修工事の場合
申請時に、耐震性の向上を目的とした工事内容が分かる図面と積算書等が必要。
■ 助成金の額
・障がい者世帯、高齢者世帯
耐震改修工事に要した費用の 1/2 の額
・その他の世帯
耐震改修工事に要した費用の 1/3 の額
※但し
・簡易改修 / 上限額:30万円
・耐震基準を満たす改修 /上限額:50万円
■ 世帯の区分
・障がい者世帯
次の1~3のいずれかに該当するかたを含む世帯。
1.身体障害者手帳の交付を受けていて、その障がいの程度が1級から4級までのかた。
2.重度若しくは中度の知的障がい者( 愛の手帳の場合は1度から3度 ) または精神障害者。
保健福祉手帳の交付を受けているかたで、その障がいの程度が1級 または2級のかた。
3.戦傷病者手帳の交付を受けているかたで、第1款症以上の障がいを 有しているかた。
・高齢者世帯
65歳以上の申請者と、60歳以上または18歳未満の同居の親族で構成される世帯。
・その他の世帯
上記区分以外の世帯。
■ 申請方法
・事前相談窓口 三鷹市都市計画課住宅政策係( 市役所本庁舎5階 )
・申込み先 三鷹市都市計画課住宅政策係( 市役所本庁舎5階 )
・注意事項 / 事前相談の際に窓口で制度の詳しい説明を受けたのち、必要書類を添えて申請してください。 契約前に申請手続行い、助成金の交付決定通知書の交付を受けることが必要です。
・必要書類
1. 前年度の市民税及び固定資産税の納税証明書等
2. 耐震改修工事計画書
( 補強設計、工事内容が分かる図面、改修後の耐震指標が現行の耐震基準に適合することを示す資料 ) 、但し簡易改修工事については、工事内容が分かる図面
3. 耐震改修工事の見積明細書の写し
4. 障がい者世帯または高齢者世帯として申請する場合は世帯全員の住民票の写し
5. 障がい者世帯にあってはその事実を証明できる書類の写し
6. 建物が共有物である場合は、共有者全員の耐震改修工事または簡易改修工事を行うことについての同意書
7. 申請者と居住者が異なる場合は、居住者の承諾書
8. その他、委任状や市長が必要と認める書類
■ 工事の完了報告及び助成金の請求
完了報告書に必要事項を記入押印し、必要書類を添付して都市計画課住宅政策係へご提出します。
・必要書類
1. 耐震改修工事等契約書の写し
2. 耐震改修工事明細書の写し
3. 領収書の写し
4. 改修工事前、改修工事中及び改修工事後の写真
5. 耐震基準に適合する改修にあっては、工事監理報告書及び改修後の耐震指標を示す書類
6. 建築確認を要した場合にあっては検査済証の写し
7. 助成金の振込依頼書兼請求書
8. その他、委任状や市長が必要と認める書類
※報告書の確認後、助成金交付確定通知書が交付され、助成金が指定口座へ振込まれます。
詳しくは三鷹市の最新情報 ⇒《 こちら 》 をご覧ください。
- 2021/01/22(金) 12:07:00|
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三鷹市が行っている、
木造住宅耐震診断等助成制度 について紹介します。
この制度は、既存の木造住宅に対する耐震診断を実施するかたに対し、費用の一部を助成する制度です。
■ 対象となる住宅
1.三鷹市内にある木在来軸組工法等による木造戸建て住宅
2.個人で所有している住宅 ( 空き家も含む )
3.旧耐震設計基準及び、改正前新耐震設計基準の既存住宅 ( 平成12年5月31日以前に着工したもの )
■ 助成金の額
・簡易診断
診断費用の 2/3 の額、但し、上限額:4万円
・一般診断以上の診断
診断費用の 2/3 の額、但し、上限額:10万円
※ 注意事項 / 助成の利用は1回限りですが、簡易診断を受けたかたが、その後一般診断以上の診断を受ける場合は、助成を受けられます。
■ 診断の方法
・申し込み先:三鷹市都市計画課住宅政策係
・実施機関:市が指定する診断機関
( 三鷹市地域等で活動する団体「一般社団法人・東京都建築士事務所・協会南部支部」に登録されている建築士事務所、但し建築業と兼業の事務所は除く。)
■ 簡易診断
チェックリストを使って行う、耐震強度の目安を示す簡易な診断方法です。設計図書をはじめ、可能な範囲で外観、基礎、床下と屋根裏、間仕切り、筋かいの施工状況の調査及び建物の老朽化やバランス等を確認し、簡易耐震診断報告書を作成します。
その診断結果に基づき、補強や修繕等のアドバイスを行います。
簡易診断は、目安を示す簡易な診断ですので、「木造住宅耐震改修工事等助成制度」の利用には活用できません。
■ 一般診断以上の診断
設計図書をはじめ、可能な範囲で外観、基礎、床下と屋根裏、間仕切り、床、筋かい、接合部分の施工状況の調査及び各部位の老朽化や建物のバランス等を詳細に確認し、耐震診断報告書を作成します。
その診断結果に基づき、補強や修繕等のアドバイスを行います。
一般診断以上の診断は、(財)日本建築防災協会による「木造住宅の耐震診断補強方法」に定める一般診断、またはそれと同等以上と認められる診断で、建築基準法に基づく耐震改修計画の策定に活用できます。「木造住宅耐震改修工事等助成制度」の利用に活用できます。
■ 申請方法
申請書に下記の必要事項を記入押印し、必要書類を添付して都市計画課住宅政策係へご提出します。
1. 前年度の市民税及び固定資産税の納税証明書等
2. 住宅の建築年次及び所有者が確認できる書類(固定資産税の課税明細書の写し等)
3. 住宅の建築年次が平成12年である場合は、当該住宅の建築着工年月日が確認できる書類の写し
4. 建物が共有物である場合は、共有者全員の同意書
5. 申請者と居住者が異なる場合は、居住者の承諾書
6. その他、委任状や市長が必要と認める書類
■ 診断の完了報告及び助成金の請求
完了報告書に必要事項を記入押印し、下記の書類を添付して都市計画課住宅政策係へご提出します。
報告書を確認後、助成金交付確定通知書を交付し、助成金を指定口座へ振込みます。
1. 耐震診断報告書または簡易診断報告書
2. 耐震診断または簡易診断に係る契約書(発注書兼請書等)の写し
3. 請求書等及び領収書の写し
4. その他市長が必要と認める書類
詳しくは三鷹市の最新情報 ⇒《 こちら 》 をご覧ください。
- 2021/01/22(金) 10:00:00|
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三鷹市が行っている、
新エネルギー・省エネルギー設備設置助成金
について紹介します。
この制度は、地球温暖化対策を推進するため、三鷹市民の方が行う新エネルギー・省エネルギー設備の設置に要する費用の一部を助成する制度です。
※令和2年11月の時点で、残念ながら令和2年度の受付は終了しています。但し、三鷹市では毎年ほぼ同様の内容で「新エネルギー・省エネルギー設備設置助成」が実施されていますので、下記の内容を参考に「新エネルギー・省エネルギー設備設置」改修工事の準備をして頂ければと思います。
■ 助成対象者 以下の全ての項目に該当する方
・三鷹市民または三鷹市内に事業所等を有する方。
( 太陽熱利用システムと高効率給湯器については、市内に事業所等を有する方を除く。)
・市税に滞納がない方。
・対象設備を自ら所有し、使用する方。
・対象設備を設置した日の翌日から起算して5年間は、当該設備を廃止譲渡その他処分をしない方。
※ 自ら所有し、使用する方が対象となる為、原則として申請者、設備の購入者、設備の使用者が同一であることが条件となります。
■ 助成対象設備 及び 助成金額
助成額は、申請者が自ら設備の設置工事を発注して設置した設備の場合は「助成額1」、建物を購入した際にあらかじめ設置してあった設備の場合は「助成額2」となります。
1. 新エネルギー設備
・ 太陽光発電設備 ( 蓄電池なし )
助成金1 ⇒ 2万円 / 1kw当り ×最大出力 上限:10万円
助成金2 ⇒ 1万5千円
・ 風力発電設備
助成金1 ⇒ 2万円 / 1kw当り ×最大出力 上限:10万円
助成金2 ⇒ 1万5千円
・ 太陽光発電設備 ( 蓄電池あり )
助成金1 ⇒ 5万円
助成金2 ⇒ 1万5千円
( 蓄電池は太陽光発電設備と連携され、かつ環境共創イニシアチブにより登録されているか同等の安全基準を満たすと市が認めるもの )
2. 太陽熱利用システム
・ 強制循環式ソーラーシステム
助成金1 ⇒ 5万円 助成金2 ⇒ 1万5千円
・ 自然循環式太陽熱温水器
助成金1 ⇒ 2万円 助成金2 ⇒ 1万5千円
(一般財団法人ベターリビングの優良住宅部品 ( BL部品 ) の認定を受け、かつ給湯を行うもの )
3. 高効率給湯器
・ 燃料電池コージェネレーション ( エネファーム )
助成金1 ⇒ 3万円 ( ミニは 2万円 ) 助成金2 ⇒ 1万5千円
・ 自然冷媒ヒートポンプ給湯器 ( エコキュート )
助成金1 ⇒ 2万円 助成金2 ⇒ 1万5千円
・ その他 ( 市長が認めるもの )
■ 助成対象設備について
・国、東京都の助成対象となった設備についても助成対象となります。
・「設置後6カ月を経過した設備」「中古品の設備」「リースの設備」及び「転売を目的とする設備」の設置は助成対象になりません。
・全量売電の設備は助成対象になりません。
・蓄電池の国の補助金対象機器については、「一般社団法人環境共創 イニシアチブ」のサイトでご確認ください。なお、平成23年度以降の対象機器が助成対象になります。
・太陽熱利用システムは、一般財団法人ベターリビングの優良住宅部品(BL部品)の認定を受け、かつ給湯を行うものに限ります。
詳しくは三鷹市の最新情報 ⇒《 こちら 》 をご覧ください。
- 2021/01/22(金) 00:00:00|
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世田谷区が行っている
緑化等緑に関する助成制度 について紹介します。
道路に接した部分に生垣や植栽帯を造る場合やシンボルツリーを植栽する場合、建物の屋上や壁面を緑化する場合に、その費用の一部を助成するものです。
◇ 生垣助成
■ 助成条件
1.これから新しく生垣等をつくる場合、または既存のブロック塀等を取り壊して生垣等を造成する場合。
2.造成する生垣等が、幅4メートル以上の道路に接していること。または道路の中心線から2メートルセットバックした場所に生垣等を造成すること。
3.造成する生垣の高さが60センチメートル以上あり、葉の触れ合う程度に列植されること。
4.道路と造成する生垣との間に高さ60センチメートル以上の透過性のない遮へい物がないこと。
5.樹冠の半分以上が建物もしくは工作物の庇や階段等の直下にないこと。
6.法令、条例等において定められている場合は、基準等を超える部分。
■ 助成内容
1.低木 ( 樹高0.6メートル以上1.0メートル未満 ) 6,000円 / m 迄
2.中木 ( 樹高1.0メートル以上 ) 12,000円 / m 迄
3.多年性つる植物等のフェンス 1,000円 / m 迄
4.生垣造成に伴う既存のブロック塀等の撤去 5,000円 / m 迄
※ 限度額は生垣・花壇・シンボルツリー合わせて 250,000円です。
◇ 植栽帯助成
■ 助成条件
1.これから新しく植栽帯をつくる場合、または既存のブロック塀等を取り壊して植栽帯を造成する場合。
2.接道部から奥行き5メートルまで、面積1平方メートル以上( 植ます縁石を除く ) の花壇を造成すること。
3.造成する花壇が、幅4メートル以上の道路に接していること。または道路の中心線から2メートルセットバックした場所に花壇を造成すること。
4.造成する花壇の縁石の高さが敷地地盤面から60センチメートル以下とし、道路と花壇の間にフェンス等がないこと。
5.花壇が建物もしくは工作物の庇や階段等の直下にないこと。
6.法令、条例等において定められている場合は、基準等を超える部分。
※ 花苗、樹木等の購入費は除きます。
■ 助成内容
1.植ます縁石 2,500円 / m 迄
2.植込地 6,000円 / ㎡ 迄
3.植栽帯造成に伴う既存のブロック塀等の撤去 5,000円 / m 迄
※ 限度額は生垣・植栽帯・シンボルツリー合わせて250,000円です。
◇ シンボルツリー助成
■ 助成条件
1.これから新しくシンボルツリーを植栽する場合、または既存のブロック塀を取り壊してシンボルツリーを植栽する場合。
2.接道部から奥行き5メートルまでにシンボルツリーを植栽すること。
3.植栽するシンボルツリーが幅4メートル以上の道路に面していること。または道路の中心線より2メートルセットバックした位置から奥行き5メートル以内に植栽すること。
4.道路と植栽するシンボルツリーとの間に、高さ60センチメートル以上の透過性のない遮へい物がないこと。
5.樹冠の半分以上が建物もしくは工作物の庇や階段等の直下にないこと。
6.法令、条例等において定められている場合は、基準等を超える部分。
■ 助成内容
1.中木 (樹高1.5メートル以上2.5メートル未満 ) 12,000円 / 本 迄
2.準高木(樹高2.5メートル以上) 24,000円/本 迄
3.シンボルツリー植栽に伴うブロック塀の撤去 5,000円 / m 迄
※ 限度額は生垣・花壇・シンボルツリー合わせて250,000円です。
◇ 屋上・壁面緑化助成
■ 助成条件 建物の所有者で
1.新たに建築物の屋上の全部又は一部に、植栽基盤を1平方メートル以上整備して、樹木や多年草等を植栽する場合。
2.新たに建築物の外壁面をつる性植物等で1平方メートル以上緑化する場合。
3.屋上緑化の場合、植栽基盤が建物もしくは工作物の庇や階段等の直下にないこと。
4.法令、条例等において定められている場合は、基準等を超える部分。
■ 助成内容
1.屋上緑化造成
・植栽基盤の厚さ15センチメートル未満の場合 15,000円 / ㎡ 迄。
・植栽基盤の厚さ15センチメートル以上の場合 20,000円 / ㎡ 迄。
2.壁面緑化造成
・植物の端から端までの面積、又は補助材の面積 10,000円 / ㎡ 迄 。
※ 助成総額は対象経費の1/2迄。
※ 限度額は、屋上・壁面合わせて500,000円です。
生垣・花壇造成・屋上・壁面緑化助成の募集は、助成件数に限りがあります。 募集期間中でも、応募数が予定件数を満たした場合は、募集を終了します。
詳しくは世田谷区の最新情報 ⇒《 こちら 》 をご覧ください。
- 2021/01/21(木) 10:30:00|
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世田谷区が行っている、
雨水タンクに関する助成制度 について紹介します。
世田谷区には「木造住宅耐震化支援事業」と「環境配慮型住宅リノベーション推進事業」の他にも、「雨水タンクに関する助成制度 」に関連する助成金制度があります。
昨今頻繁に発生するゲリラ豪雨等の大雨時に、雨水が下水道管や河川へ一気に流入し、世田谷区内でもマンホールから逆流した雨水が噴き出したり、道路が冠水している映像も目にするようになりました。 一つ一つの効果は小さくでも、各家庭で雨水タンクを設置することによって、結果として河川の氾濫の抑制にも繋がります。 助成を受けるには、世田谷区への事前申請が必要です。 事後申請は助成対象外となりますので、必ずタンクの購入・設置前に担当部署に相談が必要です。
◇雨水タンクの設置 に対する助成金制度
■ 助成対象・条件 世田谷区内の建物に、雨水タンクを設置する方
但し公共団体、雨水流出抑制施設の設置が義務付けられている建築主、売買を目的とした建物等は助成対象外と成ります。
■ 雨水タンクについて
・屋根に降った雨水を一時貯留し、必要な時に利用出来るタンク
・市販されているもの
■ 助成額
・本体購入費、設置経費のそれぞれ 1/2
・上限額は35,000円 ( 但し、設置経費の上限額は5,000円 )
詳しくは世田谷区の最新情報 ⇒ 【こちら】をご確認ください。
雨水流出抑制に関連する助成制度 ⇒【雨水浸透施設に関する助成制度】
をご確認ください。
- 2021/01/21(木) 00:00:00|
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世田谷区が行っている
環境配慮型住宅リノベーション推進事業
について紹介します。
世田谷区には 木造住宅も耐震化支援事業 の他にも、環境配慮型住宅リノベーション推進事業に対する補助金制度があります。
■ 受付期間 / 令和3年2月まで。
■ 工事期間 / 補助金交付決定後に着工し、令和3年3月末までに工事が完了し、完了届が提出出来る工事。
■ 対象工事
ア.外壁等の断熱改修( 断熱材を使用した外壁、床及び屋根若しくは天井の改修工事 )
イ.窓の断熱改修 ( 二重窓、二重サッシの設置 )
ウ.窓の断熱改修 ( 複層ガラスの設置 )
エ.屋根の断熱改修( 高反射率塗装 )
オ.太陽熱ソーラーシステム、又は太陽熱温水器の設置
カ.高断熱浴槽の設置
キ.分譲マンション共用部改修 ( LED照明器具設置 )
ク.分譲マンション共用部改修 ( 段差解消や手すり取付 )
また「ア~カ」のいずれかに併せて「ケ~サ」を行うとき
ケ.節水トイレの設置
コ.高効率給湯器の設置
サ.住宅の外壁改修
申請者により対象工事が異なりますので、詳しくは世田谷区のHPから「補助事業の説明」をご覧ください。
■ 補助金の予定額
1.住宅リノベーション工事を単独で行う場合
・ア~オ、キ、ク、サ は工事費の10%迄
・カ、ケ、コ ( 1台について )
節水トイレ/18,000円、 高断熱浴槽 / 70,000円、高効率給湯器 / 20,000円
・上限金額 合計して20万円迄
2.世田谷区の耐震改修工事の助成と併せて行う場合
・ア~オ、ク、ケ、サは工事費の20%迄
・カ、キ、コ ( 1台について )
節水トイレ/18,000円、高断熱浴槽 / 70,000円、高効率給湯器 / 20,000円
・上限金額 合計して40万円迄
■ 補助金を申請できる人
1.世田谷区内にある自分が所有する住宅( 分譲マンションの区分所有を含む ) に居住している世田谷区民
2.世田谷区内にある賃貸住宅を所有している世田谷区民
3.世田谷区内にある分譲マンション管理組合
■ 補助金を受けることができる諸条件
補助金を受けるには、以下の条件の全てを満たす必要があります。
1.世田谷区に住民登録がある。
2.特別区民税の滞納がない。
3.「補助事業の説明」のいずれかを実施し、機器類の種類、評価基準などを満たしている。
4.建築基準法令に適合している建物である。
5.耐震性の確認ができる。( 昭和56年6月1日以後の建築確認の住宅 )
6.区の他の補助金を受けていない。( 耐震改修助成を除く )
7.これまでに、この補助金を受けていない。
8.区内に本店、又は支店などを置く施工業者 ( 個人事業者を含む ) と契約し施工する。
■補助金の手続きの流れ
① 相談・見積 ( 世田谷区内に本店、支店の施工業者 )
② 交付申請書の提出 ( 代理提出も可能 )
③ 世田谷区による審査 ( 2週間程度掛かります )
④ 交付決定 ( 世田谷区から申請者宛に交付決定通知書が届きます )
⑤ 契約 ( 交付決定前に契約・工事をすると交付の対象となりません )
⑥ 契約書の写しを提出 ( 世田谷区に契約書の写しを提出します )
⑦ 工事 ( 施工前・施工中・施工後の写真を撮影します )
⑧ 完了届の提出 ( ⑦の写真と領収書を添付した完了届を提出します )
⑨ 世田谷区による審査 ( 2週間程度掛かります )
⑩ 交付決定 ( 問題が無かった場合、交付決定通知書が届きます )
⑪ 請求書の提出 ( ⑩から1ヶ月以内に、口座振込依頼書兼登録申請書をし提出します )
⑫ 補助金の受け取り ( 指定の口座に補助金が振り込まれます )
詳しくは世田谷区のHPから「補助金の手続きの流れ」をご覧ください
■対象工事
申請者によって、該当する工事が変わりますのでご注意ください。
1.戸建て住宅の住居者、賃貸住宅の所有者 の場合の対象工事は
・ア~カ の中の工事で、何れか1つ以上の工事を行う
・ケ、コ、サ の工事の何れかを、ア~カ の何れかの工事に合せて行う
2. 分譲マンションの居住者 の場合の対象工事は
・ア、イ、カ の工事で、何れか1つ以上の工事を行う
・ケ、コ の工事の何れかを ア、イ、カ の何れかの工事に合わせて行う
3. 分譲マンションの管理組合 の場合の対象工事は
・キ、ク の何れか一つの工事を行う
■交付申請時に必要な書類
( 契約・工事の前に申請する必要があります。)
1. 交付申請書
2. 改修工事等の図面 ( 工事内容、方法や数量、配置等を描かれた図面 )
3. 現況カラー写真( 建物全景と改修箇所(屋根、外壁、部屋、窓、給湯器等の機器類など ) )
4. 製品のカラーカタログ、パンフレット
5. 「補助事業の説明」に記載されている各改修工事の基準を満たすことを証明するもの
6. 見積書( 詳細が分かるもの )
7. 建物の建築確認済証又は検査済証 ( ない場合は、区に要相談 )
8. 建物の登記事項証明書( 発効日が申請前5ヶ月以内のもの )
9. 平成31年度の特別区民税納税証明書又は非課税証明書
10. 同意書( 建物の所有者が複数の場合 )
11. ( 住宅がマンションの場合) 管理組合の ( 工事 ) 同意書
12. ( 分譲マンション管理組合の場合 ) 申請者が組合の代表者等であることの証明書
■契約締結後、工事完了後に提出する書類
1. 契約締結後…工事契約書の写し
2. 工事完了後…工事完了届、施工中・施工後の写真、使用した製品等が確認できるもの ( 製品名や品番が確認できる写真、納品書の写し等 ) 、領収書の写し、その他区長が特に指示したもの
3. 交付額確定後…交付請求書、口座振込依頼書兼登録申請書
■その他
1. 申請前に、世田谷区と事前相談が必要です。( 電話可 )
2. 昭和56年5月31日以前に建築確認した住宅は、区と相談が必要です。
詳しくは世田谷区の最新情報 ⇒ 【こちら】をご確認ください。
- 2021/01/20(水) 16:41:00|
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世田谷区が行っている
木造住宅耐震化支援事業 について紹介します。
※今月15日の世田谷区のH.Pによると、令和2年度の耐震化支援事業申請の受付は、
・木造住宅耐震診断支援 については 令2年12月25日
・木造住宅耐震改修訪問相談 についてはか 令3年1月15日
・木造住宅耐震改修助成 については 令2年12月25日
までに、終了していることが分かりました。
但し、木造住宅耐震化支援事業は毎年度、ほぼ同様の内容で実施されていますので、下記の内容を参考に耐震改修の準備をして頂ければと思います。
制度の概要
昭和56年5月31日以前に着工した、木造在来軸組構法あるいはツーバイフォー工法の住宅につて、 無料の耐震診断士派遣や補強設計・改修工事、建替え費用の一部を助成する制度です。
■ 耐震化支援事業の対象となるには、以下の5つの要件の全てを満たす必要があります。
1.昭和56年(1981年)5月31日までに着工した建築物
(その後に増築前の延べ面積の1/2を超える増築をしたものを除く)
2.戸建て住宅・長屋・共同住宅・兼用住宅または併用住宅
(住宅として使用する部分の面積が1/2以上のもの)
3.地階を除く部分が木造在来軸組構法、又はツーバイフォー工法の建築物
(平面的混構造を除く)
4.地上階が平屋建てまたは2階建ての建築物
5.対象建築物に賃借人がいる場合には、賃借人全員の同意が得られているもの
■ 無料耐震診断
耐震化支援事業の対象となる建築物に対し、世田谷区に登録している木造住宅耐震診断士を派遣して耐震診断を行います。
この耐震診断は、建物が震度6強程度の大規模地震において、生命の保護を図るための倒壊の可能性を判定するものであり、損傷しないための判定ではありません。
無料耐震診断の手続きの流れ
①事前相談 必要書類を持参し窓口へ ( 電話相談は出来ません )
⇓
②事前調査 敷地・建物について外観調査
⇓
③耐震診断士派遣申請書の提出 ( 建物所有者行います )
⇓
④耐震診断実施通知書の送付
⇓ ( 区から耐震診断士の氏名が通知されます )
⑤耐震診断調査
⇓ ( 耐震診断士が調査します。申請者の立会いが必要です )
⑥報告・説明 ( 後日、耐震診断士が説明に行きます )
■ 耐震診断の結果
耐震診断の結果は、次のように判定されます。
上部構造評点 判 定
1.5以上 倒壊しない
1.0以上1.5未満 一応倒壊しない
0.7以上1.0未満 倒壊の可能性がある
0.7未満 倒壊の可能性が高い
■ 耐震診断後の助成対象事業及び助成額
耐震診断の結果、上部構造評点が1.0未満と判定された建築物に対して、以下の助成対象事業があります。
1.補強設計
建築物全体または1階部分の上部構造評点が1.0以上となる設計を行う設計費用に対し、30万円を限度に助成を行います。
2.耐震改修工事
補強設計に基づき建築物全体の上部構造評点が1.0以上となるように改修する工事費用に対し、100万円を限度に助成を行います。
(ただし、既に①の助成を受けている場合には、その額を除く。)
3.簡易改修工事
補強設計に基づき建築物の1階部分の上部構造評点が1.0以上と なるように改修する工事費用に対し、80万円を限度に助成を行います。
(ただし、既に①の助成を受けている場合には、その額を除く。)
4.不燃化耐震改修工事 ( 対象エリアノミ )
建築物全体の上部構造評点が1.0以上となり、かつ準耐火構造になるように改修する工事費用に対し、100万円を限度に助成を行います。
5.不燃化建替え ( 対象エリアノミ )
上部構造評定が1.0未満の建築物を除去するとともに、当該建築物の敷地に新たに耐火建築物、もしくは準耐火建築物を建築する工事費用に対し、100万を限度に助成を行います。
( ただし、既に①の助成を受けている場合には、その額を除く。)
■ 助成条件
・ 法人所有以外の建築物で、改修後も住宅として使用すること。
・ 都市計画道路( 事業中及び優先整備路線に限る )区域外の建築物であること。
・ 建築基準法に適合した建築物であること。( ⑤不燃化建替えの場合は建替えた建築物の検査済証を取得する こと )なお、助成対象事業完了までに適合させる場合も含みます。
・ 区民税を滞納していないこと。
・ 助成は、対象建築物一棟につき1回限りです。 ( ただし② 耐震改修工事、③簡易改修工事または ⑤不燃化建替えについては、①補強設計助成の後に助成を受けられます。)
・ 上記①~④の場合、増築を伴う場合には助成の対象とはなりません。
■ 注意事項
・設計者・工事監理者・工事施工者は助成対象者が自ら選んでください。
・助成金の交付申請前に助成対象事業の契約を締結すると、助成は受けられません。
・助成金の支払いは、事業完了後になります。
・耐震改修以外のリフォーム費用は助成の対象とはなりません。
・中間検査を実施する場合があります。
・その他要綱に違反した場合などは、助成は受けられません。
詳しくは世田谷区の最新の情報 ⇒ 【こちら】をご確認ください。
- 2021/01/18(月) 15:18:00|
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ノートル・ダム大聖堂 をあとにし、セーヌ川沿いのオー・フラール通りを アルコル橋 に向かいます。
セーヌ川対岸 ( 右岸 ) に パリ市庁舎 が見えます。
オー・フラール通り沿を背にして、人が一人やっと通れる程の道幅のシャントゥル通りと、ユルサン通りが交わる辺りの建物。
同じ位置からサン・ルイ島を見る。
右岸とサン・ルイ島に架かるのは ルイ・フィリップ橋 を見る。
アルコル橋 からサン・ルイ島を見る。向かって左側に見えるのは、右岸とサン・ルイ島に架かる ルイ・フィリップ橋。向かって右側に見えるのは、サン・ルイ島とシテ島に架かる サン・ルイ橋 です。
アルコル橋 から ノートル・ダム橋 方向を見る。向かって左側の塔は サント・シャペル。中央の ドームは 商業裁判所 。右端が コンシェルジュエリー。
パリ市庁舎
再び パリ市庁舎 の前に戻って来ました。
フランソワ1世は1533年、ヨーロッパ最大の都市にふさわしい市庁舎の建設を目指し、イタリア人建築家 ドミニク・デ・コルトーネ と フランス人建築家 ピエール・シャンビージュ の2人を任命。ルネサンス建築に傾倒していたドミニクの設計により、高く広々とした、光に溢れる市庁舎の建設が始まり、約100年の歳月を掛け、ルイ13世の治世下の1628年に完成します。
その後200年間は、市庁舎に大きな改修は成されていませんでしたが、1835年に エティエンヌ=イポリット・ゴデ と ジャン=バティスト・ルシュール の二人の建築家の設計により、正面ギャラリーに接続する二つの翼棟が建設され、広々とした市庁舎に生まれ変わりました。
しかし、1871年にプロイセンへの降伏を予測した群衆による抗議に端を発した暴動による火災により、石造の部分を残し焼失してしまいました。
市庁舎の再建は1873年から行われ、1892年に完成します。設計者は公開コンペで選ばれた テイオドール・バリュー と エドゥアール・デペルト により行われます。二人の建築家は火災から残った石造りの基礎を利用した上、火災以前のフランス・ルネサンス様式に新しいデザインも取り入れて市庁舎の内部を再建しています。
市庁舎前の広場では、市庁舎が建てられる以前、砂の広場 と呼ばれていた頃から公開処刑場として利用され、絞首刑、ギロチン、火あぶり刑、などが見世物的に行われ、中でも手足を四頭の馬に結びけて四方に走らせる、4つ裂きの刑が最も人気の的だったと言われています。
建物正面は多くの精巧な彫刻で飾られています。
中央の大時計の下には「自由・平等・博愛」文字が刻まれています。
建物中央の扉の前にも
芸術 ローラン・マルケスト作 市庁舎に向かって右側
科学 ジュール・ブランシャール作 市庁舎に向かって左側
建物内部は外観と同様に、宮殿の様な雰囲気を醸し出し、フレスコ画やロダン作の「共和国女神像」も高い芸術性が評価されています。内部を見学出来なかったことは残念です。
ここで、この日も仕事を終えた友人と合流しバスを利用して ギャラリー・ラファイアット へ向かいます。
- 2021/01/14(木) 14:20:00|
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ルーヴル美術館 の見学を終え、次は火災で改修工事中の ノートル・ダム大聖堂 へ向かいます。
パレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーブル駅からメトロー1号線に乗り、二駅目のシャトレ駅で下車します。時間に余裕が有れば、セーヌ川沿いの道を歩いてノートル・ダム大聖堂の在るシテ島まで最後のパリを感じて歩きたいところでしたが、辺りは既に夕暮れに近付いているので仕方ありません。
シャトレ駅を出ると、目の前にサン・ジャク塔が見えます。
サン・ジャク塔
元は1514年建てられた サン・ジャック・ドゥ・ラ・ブシュリー教会 の鐘楼部分でしたが、フランス革命時に破壊され、この塔だけが残ったものです。その後1836年にパリ市が買い上げ、1850年代に建築家テオドール・バリュによって改築され、その周囲に広場も整備されました。
サン・ジャク広場に隣接するシャトレ広場には
シャトレ広場はナポレオンの時代に、要塞の跡地に造られた広場です。ナポレオンのエジプト遠征の勝利を記念して建てられた、黄金に輝く勝利の女神を頂く噴水と支柱が目印です。
直ぐ横の サンジュ橋 の袂から、セーヌ川に架かる ポン・ヌフ橋 越しに見えるのは、ゴシックドームの コレージュ・デ・キャルト・ナシオン ( 四国学院 ) と エッフェル塔 を見る。
視線を左に振ると
サンジュ橋 の向こうに コンシェルジュエリー が見えます。
パリ市庁舎
少しだけセーヌ川沿いのジェヴル通りを歩き、ノートル・ダム橋 を通り過ぎ、アルコル橋 の辺りから パリ市庁 が見えました。
アルコル橋 の袂から ノートル・ダム橋 方向を見る。中央のドームは 商業裁判所。その右隣は コンシェルジュエリー。 細い塔は サント・シャペル です。
アルコル橋 を通ってシテ島に渡ります。そのままアルコル通りを直進すれば、ノートル・ダム大聖堂 前の広場に出られるのでしょうが、改修工事中なので、聖堂だけでなく広場も封鎖されていました。
ノートル・ダム大聖堂 の正面向かって左側の鐘塔を見上げる位置に出て来ました。
正面向かって左側面 ( 北側 )
一昨年 ( 2019年 ) 4月15日の火災により、尖塔を始めとして木造の多くの部分が焼失しました。この時は火災から10ヶ月以上経っていましたが、改修工事の真っただ中でした。
側廊の上部に架かるフライング・バットレスを支える袖壁上の装飾。 フライング・バットレスが無事か知りたかったのですが、このアングルでも良くは分かりませんでした。

キマイラ像
キマイラはギリシャ神話に登場する怪物ですが、ここでは魔除けとして上部の回廊に並び、睨みを聞かせています。
内部には入れないので、ここから反時計周りに聖堂の周りを歩いて行きます。
ノートル・ダム大聖堂 正面西側立面
ノートル・ダム大聖堂 が建つ場所はパリの歴史そのもの言っても過言ではない場所です。紀元前300年頃、シテ島に定住したケルト人のパリシィ族が彼らの守護神の祭壇を建てたことが始まりです。紀元前52年にはカエサルがガリア ( 現フランス ) を征服し、ローマの神々を祀りました。ローマ帝国が滅びメロヴィング朝がパリを都としてからは、古来の聖地にキリスト教の聖堂を建てたのです。パリは王宮と聖堂の在るシテ島を中心に発展し、12世紀には西ヨーロッパの文化の中心にまで成長します。そんな王都に相応しい大聖堂として、1163年に ノートル・ダム大聖堂 の建設が始まりました。その後182年の歳月を掛けて建設が行われ、1345年についに完成したのです。ノートル・ダムとは「われらが貴婦人」の意味します。空に向かって高らかに聳える2本の鐘楼には、優雅で美しい彫刻と沢山の窓が施され、西・南・北側のバラ窓の美しさは、写真で見ても息を飲む程です。遥々パリまでやって来たのに、ノートル・ダム大聖堂 のバラ窓を見られなかった事は残念でなりません。


西側のバラ窓の前には、キリストを抱く聖母マリア像が置かれています。聖母崇拝は中世ゴシック期の建築テーマの中心でした。聖堂内から見たバラ窓は手持ちの資料から
南側のバラ窓
聖母マリアのポータル ( 正面玄関 ) 向かって左側の扉で「聖母マリアの戴冠」が描かれています。上段にはキリストから祝福を受ける聖母マリアが、中段では聖母マリアが地上に生を受ける場面が描かれています。
最後の審判のポータル 中央の扉で「最後の審判」が描かれています。上部中央に鎮座するキリストが最後の審判を行い、中段の向かって左側には天国行の人々が、右側には地獄行の人々が描かれています。
聖アンナ ( サン・タンヌ ) のポータル 向かって右側の入口には、他二つの入口と同様に、扉上部の重なっる尖頭アーチに囲まれた部分 ( タンパン ) には、細かい彫刻が施されています。上段には聖母子像、向かって右端にはルイ7世が跪く姿が、左には司教杖を携えたパリ司教モーリス・ドゥ・シュリーが描かれています。

正面広場を通り過ぎプチ橋から撮る。
火災で崩れ落ちた尖塔はこの時点 ( 2020年2月末 ) では再建されていないようです。
南側鐘塔に設置された13tの巨大な鐘は、17世紀にパリ市民の女性の寄進によって造られたものです。
セーヌ川を渡り左岸から南側立面を撮る。北面のバラ窓も確認出来ませんでしたが、南面のバラ窓も無事だったのか分かりません。
フライング・バッドレスを下から木トラス?で支えている事が分かります。
フライング・バッドレスをは火災では崩壊を免れたようですね。
このアングルの ノートル・ダム大聖堂 の姿もポスト・カードなどで良く見掛けるのですが、足場で隠れてしまい、軽やかに中に並ぶフライング・バットレスを見ることは出来ませんでした。
アルシェヴァシェ橋を通り、セーヌ川を渡って再びシテ島に戻ります。
聖堂北東側、クロワトル=ノートル・ダム通りから撮る
左岸セーヌ川沿いモンテベロ通り沿いの路地と建物を撮る


セーヌ川沿いのオー・フラール通りを歩いてアルコル橋へ向かいます。
- 2021/01/13(水) 11:30:00|
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リシュリュー翼の1階の彫刻を見学した後、中庭を取り囲む東側のシュリー翼へ移動しますが、彼方此方が工事中で塞がれていたり、ある筈の階段が見つからなかったりで右往左往するだけで、終いには何処に居るのか分からなくなってしまいました。散々歩き回った挙句、目当ての絵画にはたどり着けず、結局はシュリー翼の写真は一枚も撮っていませんでした。それでも窓からの景色で居場所を確認出来たのでシュリー翼は諦め、再度リシュリュー翼に戻り、3階のフランス絵画のエリアへ向かいました。
ここではフェルメールのレースを編む女を見たのですが、日本人の女子大学生の団体が絵の前で教授らしき人が講義を始めてしまい、写真を撮ることが出来ませんでした。同じエリアにある筈のガブリエル・デストレとその妹は貸し出し中なのか見付けられずで、結局ここでも写真は無しに終りました。
ここからは混雑が予想されるドゥノン翼へ。まるで工事中の地下鉄の通路のようなシュリー翼西側の通路を通ってドゥノン翼に出ると、急に視界が開けます。そこには
サモトラケのニケ ニケは勝利を表す女神です。
1863年にエーゲ海のサモトラケ島で発見。ご覧の通り頭部と両腕は無くなっていますが、溢れ出る力強さと躍動感から、ヘレニズム彫刻の傑作と言われています。紀元前2世紀初頃、ロードス島の海戦の戦勝記念に造られたものです。
風に揺れるキトンの描写が見事です。ギリシャ文明って凄かったんですね。
グランド・ギャラリー
画家でルイ16世のコレクションの管理者だったユベール・ローベルはルーヴル美術館の初代館長。ロベールが描いた「ルーヴル、グランド・ギャラリー改造計画」には、ヴォールト天井をガラス張りに計画が、既に描かれていました。
さあいよいよモナリザです。
モナリザ レオナルド・ダ・ビンチ作 1503~1506年
流石にこの部屋は混んでいて、正面から撮ってないので、少し縦長のモナリザです。
四季 ジョゼッペ・アルチンボルド作アルチンボルドは野菜や果物や花で顔を描く画家で、ミラノ生まれ、ルネサンス期後期マニエリスムを代表する画家の一人です。
再びグランド・ギャラリーに戻って
民衆を導く自由の女神 ウジェーヌ・ドラクロワ作
メデュース号の筏 ジェリコー作 1819年
ヤッファのペスト患者を見舞うボナパルト グロ作 1804年
グランド・オダリスク アングル作 1814年
ナポレオン1世の戴冠式 ダヴィド作 1806~1807年
1804年12月2日にノートルダム大聖堂で法王ピオ7世によって行われたナポレオン1世の戴冠式を描いたもの。本来の戴冠は法王の手にによって行われるものなのですが、実際はナポレオン自らが王冠を戴冠してしまいます。この出来事を描くことを恐れたダヴィドは、ナポレオンが妻ジョセフィーヌに王冠を授け、法王が祝福を与えている場面を絵に残したとか。
全く同じ絵がヴェルサイユ宮殿にも展示されていますが、5人の女官一人のドレスの色だけが違っています。
ヴェルサイユ宮殿のナポレオン1世の戴冠式

ドゥノン翼2階の絵画エリアをぐるりと回って、サモトラケのニケの展示してある階段ホールに戻って来ました。

ここまでに美術館の中をグルグルと彼方此方歩きか回っていたので、既にかなり疲れていました。まだミロのビーナスを見ていなかったのですが、何処に展示してあるのか調べる気力もなくなってしまい、諦めて美術館を出ることにしました。他にもアポロン・ギャラリーを見逃したのも心残りです。
ガラスの逆ピラミッド
ナポレオン・ホールに戻り、ホールの回りの土産売り場でショッピングをして
ちゃんと記念撮影もしてから、改修工事中のノートルダム大聖堂へ向かいます。
- 2021/01/09(土) 16:19:00|
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出来れば昨年の内に「パリ旅行記」を終わらせたかったのですが、あと数回はお付き合いをお願いします。
カルーゼル広場から見た ルーヴル美術館
ルーヴル美術館 はあまりに巨大な建物なので、地上からではその全景を写真に収めるのは不可能なので、先ずは手持ちの資料の鳥観図から。
上の写真より少しだけ前進して広角レンズで撮影。ルーヴル宮殿 は完全に近い左右対称のデザインで、同じ様式で建てられているので、同時期に一つの設計思想に則って建てられたものに見えます。
王政期~革命期~帝政期 に渡り多くの王や皇帝によって、数百年もの永い歳月を掛けて造られたとは驚きです。
上の図には記されていませんが、ルーヴルは1190年にカペー朝のフィリップ二世が、北方からのノルマン人の侵入を防ぐ為にセーヌ川右岸に建てた要塞が始まりです。その後、歴代の王達はルーヴルを離宮として利用し始め、次第に王の御座所や会議や宴会の出来る棟も建てられます。14世紀のシャルル五世の頃には、大きな窓と急勾配の青い屋根を持つ優雅な城に変わって行きます。正式な王宮としての建設が始まるのは1527年に行われたフランソワ一世の宣言によってです。フランソワ一世は■の部分にルネサンス様式の宮殿を建てます。その後カトリ-ヌ・ド・メディシスは■の部分 1871年に焼失したチュイルリー宮殿とセーヌ川沿いの一画を建設。続いてアンリ四世はグランドギャラリーを建設してそれらを繋げます。更にアンリ四世は方形広場(クール・カレ)と宮殿の面積を4倍に広げる計画を立案。続くルイ13世は■の部分を、ルイ14世は■の部分を建設してその意思を継ぎます。しかしその後、ルイ14世はヴェルサイユ宮殿の建設に心が移ってしまい、ルーヴル宮殿は100年以上に及んで放置され、市民が勝手に住み着いて荒れ放題の時代が続くのです。そんなルーヴルを救ったのは皇帝となったナポレオン一世とナポレオン三世です。ナポレオン一世は■のセーヌ川沿いのクランドギャラリーと対をなす北側棟の部分。最後にナポレオン三世が現在のルーヴル宮の姿が完成する為に必要な、残りの多くの■の部分を建設したのです。
左から リシュリュー翼 シュリ翼 ドゥノン翼
ガラスのピラミッド
ドゥノン翼
左側の北棟はリシュリュー翼 ガラスのピラミッドの後ろはシュリ翼

リシュリュー翼コーナーの部分にはナポレオン三世が暮らした居室が在ります。

リシュリュー翼
(一日目に撮影)
リシュリュー翼の先端部 (一日目に撮影)
(一日目に撮影)
南 (セーヌ川) 側に目を移します。
南棟 ドゥノン翼 門はカルーゼル門
セーヌ川沿いのフランソワ・ミッテラン通りから見たグランド・ギャラリーとカルーゼル門 (一日目に撮影)
ドゥノン翼の先端部をセーヌ川の対岸から写したもの (一日目に撮影)
ドゥノン翼、グランド・ギャラリーの先端部 (一日目に撮影)
ガラスのピラミッド の前に戻って来ました。
ルーヴル・ピラミッド はナポレオン広場の中央に、美術館のメイン・エントランスとして 1989年に、当時のミッテラン大統領による「パリ大改造計画」の一環として、建築家イオ・ミン・ペイ の設計により完成しました。
高さ20.6メートル、底辺35メートルで、603枚の菱形と70枚の三角形のガラス板で構成された中央の大ピラミッドの周りに、3つの小ピラミッドが囲むように配置されています。
美術館に訪れる入館者は、先ずはこのルーヴル・ピラミッドを通って巨大な地下ロビーへと降りてから、南棟 (ドゥノン翼)、東棟 (シュリ翼)、北棟 (リシュリュー翼)へと分散して昇って行くと言う動線とすることに成功。 膨大な数の入館者に対応しきれないという問題点の解決させました。
建設当初はエッフェル塔やポンピドゥーセンター建設の時と同様に、パリの伝統的な街並みを壊すものとして、ここでは「古典的な建築物であるルーヴル宮殿の前には相応しくないのではないか」と言われましたが、今ではパリのランドマークの一つになりつつあります。
- 2021/01/07(木) 19:00:00|
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シャイヨー宮 ある 建築・文化財博物館 の見学を終え、メトロを乗り継ぎ午後一で予約してある ルーヴル美術館 のへ向かいます。
トロカテロ駅からメトロ-9号線に乗り、フランクリン・ディー・ルーズベルト駅でメトロ-1号線に乗り換え、パレ・ロワイヤル・ミュゼ・デュ・ルーブル駅で下車します。
前日は昼食を抜かして為に、夕方バテてしまいました。午後のルーヴルは巨大な美術館なので、館内を相当距離歩く事になるので、栄養補給と休憩の為に昼食を抜く事は考えられません。店を選んでいると迷って時間が掛かりそうなので、前日に友人に場所を教えてもらったラーメン屋に入ることにしました。

メトロの駅を出て パレ・ロワイヤル 前の広場からサントノーレ通りのメトロの出入口を見る。
オペラ通りを渡ってアンドレ・マルロー広場へ
広場に面して シャンヌ・ダルク のレリーフが施された建物が在り、その建物がお目当てのラーメン店の ヒグマ です。
お世辞にも、とても美味しいラーメンとは言えませんが、異国で食べるラーメンとしては、まあ及第点はあげられると思います。
思ったよりも空いていてすんなり入店出来き、食べ慣れたラーメンを食べたのでおかげで、食事の時間が短くて済んだの事で、予約した時間迄には30分以上余裕が有ったので、ルーヴル美術館 の周りをぶらぶらしようとガルーゼル広場へ向いしました。

カルーゼルの凱旋門
皇帝になったナポレオンは、パリを自分好みの古代ローマ帝国風にしようと改造に着手します。その象徴として造られたのが 凱旋門 です。1805年にアアウステルリッツでオーストリア・ロシア連合軍を破った翌年に、ルーヴル宮 の前庭に建てさせたのが、この カルーゼル凱旋門 です。
頂上の馬像はワーテルローの戦の後にイタリアに返却されますが、1808年の建設時にはイタリア遠征の際に略奪した太陽の戦車を引く「黄金の馬」4頭が飾られていました。
現在の像が置かれたのは1828年です。
大きさは 高さ19メートル、巾23メートル、奥行7.3メートルあります。 中央のアーチの高さは6.4メートル、両脇の小さなアーチの高さは4.3メートルです。前後に4本ずつ設置されたコリント式のオーダー柱は花崗岩で造られています。
ローマの コンスタンティヌスの凱旋門 を思わせる カルーゼルの凱旋門 ですが、 ナポレオンが思っていたものよりも、かなり小さかった事が不満で、もっと大きな凱旋門の建設を命じて造られたのが エトワール凱旋門 です。
カルーゼルの凱旋門の前を通り過ぎ、カルーゼル広場をセーヌ川側の門から出て
キャルーゼル橋 の袂から隣に架かる ロワイヤル橋 を見る。後ろには オルセー美術館 も見えています。
セーヌ川沿いを暫く散策したいところですが、それ程時間が無いので再び門を潜ってカルーゼル広場に戻ります。
カルーゼル広場から硝子のピラミッド越しに ルーヴル美術館 を撮る。
風が強かったので髪の毛がボサボサです。
- 2020/12/28(月) 19:00:00|
- パリ旅行記
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昨日、10月に着工した世田谷の木造3階建て住宅の中間検査に立ち会って来ました。
この時点では接合金物や筋交い、構造用合板の設置が終わっているので、検査員の方は主に金物の設置状況を確認します。

屋上のFRP防水の施工状況。
- 2020/12/17(木) 12:40:00|
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シャイヨー宮 内の 建築・文化財博物館 の三回目は、ル・コルビジュエ の 代表作であり代名詞と言っても過言ではない
ユニテ・ダビタシオン の実物大住戸再現模型を見学します。
先ずは全体模型から
ヨーロッパ各地に建てられた ユニテ・ダビタシオン かと思いましたが、どれもマルセイユの模型の様です。
長手方向に二つに切った構造体フレーム模型
ピロティ部分の彫刻的なコンクリート打ち放し部分が有名ですが
手持ちの資料から
現場打ちのコンクリート打ち放しなのはこの基壇部分だけで、上階の住居部は鉄骨のフレームにプレキャストコンクリートを取り付けたものです。
短手方向に切った断面模型
建物全体を作った外観模型
ユニテ・ダビタシオン はこの1952年にマルセイユに完成したものが一番有名ですが、フランス国内ではナント、モー。西ドイツのベルリンにも建てられました。
マルセイユの ユニテ・ダビタシオン 外観も手持ちの資料から
代表的な住居プランを表した断面模型
中廊下を中心に、メゾネットタイプ住戸が配置されています。三層で一本の中廊下で構成されている訳です。
手持ちの資料から断面図と平面図
1945年に第二次世界大戦後の、不足する住宅問題を解決する為、フランス政府から依頼された実験的な集合住宅で、大地から切り離された住居単位はピロティーにより持ち上げられ、商店街や幼稚園や娯楽施設なども含くみ、1600人生活に必要な施設を併設した一つの都市を構成しています。

屋上には託児室、幼稚園、幼児用プール等の子供用の施設の他、体育館、日光浴室、更衣室、ステージ、トラック等の大人の為の施設も備えられ、まるで彫刻の様にデザインされた排気口やエレベータータワー等のコンクリートの造形物が並んでいます。
以下の6枚の写真はストリート・ビューから
排気塔と体育館、屋上の周囲はトラックです。
子供用プールとその上は託児所
エレベーター・タワー
スーパーやホテルの在るフロアー。 住居部の廊下は中廊下で日差しは入りません。この階の廊下は日差しの入る無唯一の廊下です。
建築・文化財博物館の実物大模型に戻ります。
住居単位の一住戸を実物大に再現しています。マルセイユニテ・ダビタシオンは単身者用から4人家族用まで、23タイプの337戸から構成されているのです。
廊下の再現部。 左右に玄関があります。住戸が再現されているのは左側の赤い玄関の住戸。
早速中に入ってみましょう。
玄関から入ると、左手にキッチンスペースが、奥にはリビング・ダイニング越しにバルコニーが見えます。
リビング・ダイニングからバルコニーを見る。二層吹き抜けの気持ちの良い空間です。
青、赤、黄色、緑 等に塗られた家具が並びます。

吹抜けの上部は主寝室。単純なデザインながら、階段のデザインが素敵です。
ダイニングテーブルの奥に、キッチンとを仕切る対面カウンターもカラフルなデザインです。

ちょっと記念撮影も
次回はキッチンと上階のプライベート・スペースを紹介します。
- 2020/12/05(土) 12:47:00|
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庭のハナミズキにバードフィーダーを設置しました。
今年も小鳥たちのレストランのオープンです。
10月の終り頃から、お隣の柿木の実を食べに集まっていたメジロやヒヨドリが柿の実を殆ど食べ尽くしてしまい、最近はハナミズキの赤い実も食べるようになり、シジュウカラも来るようになりました。
ハナミズキの実は赤くて一見美味しそうなのですが、検索すると不味くて人間には食べられたものではないようです。
実際去年までは、ヒヨドリやシジュウカラが、いったん飲み込んだハナミズキの実を吐き出す場面を何度も目撃したことがあったので「やっぱり食べられないんだ」と納得していましたが、何故か今年は去年迄とは事情が違うようです。
食べるものが無くて、不味いハナミズキの実を食べているのだと可愛そうなので、今年は例年より少し早めのオープンです。
早速シジュウカラの撮影には成功しましたが、メジロや雀はまだ撮れていません。

柿の木からシジュウカラがやって来ました。

あっ! 見つかったか!!

大丈夫でした。一番小さなバードフィーダーに飛び移りました。

好物の脂身をつついています。
動きが速くて撮れていませんが、残り僅かの柿の実を食べようと、オナガも数羽でやって来て、ヒヨドリやムクドリと攻防を繰り広げています。

初めての小鳥も確認しました。ジョウビタキと言う鳥らしく、赤い実を好んで食べるらしいので、ハナミズキの実を目当てに来ているのかもしれません。
- 2020/12/03(木) 12:13:00|
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今日は近代建築を展示しているエリアを紹介します。
先ずは
第一日目に訪問し、既に紹介済みの フランクリン街のアパート
二日目に訪問した ル・ランシーのノートルダム教会
ガラスブロックの実物大モデルも展示されています。

この建物はパリの北部、モンマルトルの更に北、マミロー通りとエルマンヌ=ラシャペル通りに囲まれた、内部にプールの有るアパートメント。


ストリート・ビューで現在の姿も確認で来ました。

この建物ついて詳しく調べようと思い、手持ちの資料 ( 近代建築史図集 ) でこの建物の写真を見付けましたが、ヴァヴァン街のアパート ( 設計者 / アンリ・ソヴァージュ ) と記されていました。ヴァヴァン通りはリュクサンブ-ル公園とモンパルナス駅の間に在る通りです。ヴァヴァン通りをストリート・ビューで調べてみると、雰囲気の似た建物を見付けました。

手持ちの資料 ( 近代建築史図集 ) の写真が間違ているのでしょうか?

クラシックな雰囲気建物。アパートメントでしょうか?

この建物も地図からストリート・ビューで現在の姿を確認しました。

すっかり周りの建物に溶け込んでいます。

この建物も詳細が分かりませんが、一つ上の建物とは全く雰囲気の違うモダンデザインの建物で。
ストリート・ビューでリュクサンブール公園の西側に現在の姿を確認しました。


ル・コルビジュエのドミノ
ル・コルビジュエ 提唱した 近代建築の5原則
1.ピロティ、2.屋上庭園、3.自由な平面、4.連続窓、5.自由なファサード を端的に表現しています。
窓からの風景

右から エッフェル塔、モンパルナス・タワー、アンバリット の黄金のドームも見えます。


左から サン・シュルピス教会、パンティオン、アンヴァリット
次回は ル・コルビジュエ の ユニテ・ダビタシオン を紹介します。
- 2020/11/25(水) 08:00:00|
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コルビジュエとギマール設計した近代建築の名作の見学をし、ジャスマン駅からメトロ-9号線で次の目的地の シャイヨー宮 の在るトロカテロ駅へ向かいます。
シャイヨー宮 は古い建物に見えますが、1937年に開催された パリ万博の際に建築されたもので、翼を広げた鳥の様な平面が特徴的な建物です。内部は現在は博物館等になっていて、海洋博物館、人類博物館、建築・文化財博物館、シャイヨー宮劇場などが在ります。今回の目的は勿論 建築・文化財博物館 を見学する為にやって来ました。

上の外観は1日目に紹介した エッフェル塔 側の イエナ橋 から撮影したものです。

トロカデロ広場に側から見た シャイヨー宮

建築・文化財博物館 のオープンまでにしばらく時間が有ったので、トロカデロ広場に面するカフェで一休みしてから入館しました。

まだ調べはついていませんが、ゴシック教会の鐘塔の頂部?
館内には実物大の部分模型や縮小された名建築の模型が並んでいて、時間が在れば一日中でも、何回でもこの場に居たいと思ってしまいます。

尖頭アーチ

何処かの 凱旋門 でしょうか?

ギリシャ・ローマ建築の物ばかりではないのでしょう。見慣れない柱頭の模型や装飾も展示されています。


ガーゴイルにも色々な種類のものがあるようです。



この模型は セント・シャペル だと思います。

実物は廻りを建物に囲まれて建っているので、全体像が分かり難かったので嬉しいです。

これは去年の火災で改修工事中の パリのノートルダム大聖堂


この教会は何処なのか、色々なゴシック教会を検索してみても調べは付きませんでしたが、学生の頃に購入した手持の資料 ( 建築学体系-5 西洋建築史 ) から ラン大聖堂 だと分かりました。ランの町はパリの北東約120kmに在る小さな町の様ですが、この模型を見る限り、かなり立派な教会堂です。

エトワール凱旋門

この凱旋門の模型は何処の物か分かりません。ルーブル美術館の前に在る カルーゼル凱旋門とは違います。ローマの コロッセオ の隣に在る コンスタンチヌスの凱旋門 とも違います。フォロロマーノ内の ティトゥスの凱旋門 とも セプティミウス・セウェルスの凱旋門 とはもコリント式の付柱が有るデザインは共通していますが、アーチの通路の開け方が明らかに異なります。
アーチの通路の開け方と全体のプロポーションから想像できる規模から想像するに、エトワール凱旋門 の別案なのかも知れません。
次回は近代建築のエリアを紹介します。
- 2020/11/24(火) 12:16:00|
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ラ・ロッシュ邸の外観の見学を終え、路地を出てドクター・ブランシュ通りを左折。ラフェ通りとのT字路も左折して1分足らず歩いたでジャスマン通りとのT字路です。

恐らくアパートメントだとだと思われる小さな石造の建ですが、石積を表した外壁が目に留まったのでシャッターを押しました。
そのままジャスマン通りとを進み、ミシオン・マルシャン通り~ピェール・グラン通りを抜け、6差路を左折してモーザール通りへ出ると、左手の街路樹の陰に曲線で構成された小さな建物が見えて来ます。

ギマール館
奥行き20m程の短い路地の入り口部分の角地に建っていて、道路から見ると気が付きませんが、ほぼ直角三角形の平面の建物です。


設計者 / エクトール・ギマール
建築年 / 1909年
所在地 / パリ市16区モーザール通り
この建物はギマールが歌手アデリーン(アドリーヌ)・オッペンハイムとの新婚時代を過ごした自邸です。

同一系統の色でまとめているで、一見華やかさに欠けた印象ですが、路地に面する部分の窓はアール・ヌーボーのそのものです。

増築と言う事は無いでしょうが、最上階の窓と庇だけは、直線的なデザインです。



コーナー部分の開口部も、大人しめの曲線でデザインされています。


モーザール通りへ側の立面は更に大人し目なデザインで、エントランス以外には、殆どアール・ヌーボーらしさは感じられません。

この写真だと、平面が直角三角形であることが分かります。



最後は恐らく半地下部の明り取り小窓です。


おまけ

路地の奥のアパート・メント
今回は見学を諦めましたが、ここから歩いて10分以内の範囲に、ギマール設計の建物が在ります。
モーザール通りを北に向かってジャスマン駅に戻り、メトロ-9号線でシャイヨー宮の在るトロカテロ駅へ向かいます。

モーザール通りを沿いのアール・ヌーボー風の庇のある建物。
以下は近くに在るギマール設計の建物を、ストリートビューから

メザラ館
設計者 / エクトール・ギマール
建築年 / 1910年
所在地 / パリ市16区 ラ・フォンテーヌ通り

カステル・ベランジェ
設計者 / エクトール・ギマール
建築年 / 1898年
所在地 / パリ市16区 ラ・フォンテーヌ通り
次回はシャイヨ-宮内の建築博物館を紹介します。
- 2020/11/17(火) 19:01:00|
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今回からパリ旅行の四日目です。次の日は帰国日で朝から シャルル・ド・ゴール空港 へ向かうので、事実上パリ観光の最終日になります。
この日は朝食後に宿泊しているホテルの隣のショッピングセンターでお土産用の缶詰ハーブティーを物色してから出掛けました。
何時もの様にガリエーニ駅からメトロ-3号線に乗り、メトロ-9号線に乗り換えてジャスマン駅で下車。イヴェット通りからジャスマン通りに入り、1~2分歩きます。

ジャスマン通りとアンリ・エーヌ通りの交差点の建物
パリの建物の妻壁は、こんな感じの石積みの外壁が多いです。
交差点を右折しアンリ・エーヌ通りを北に2分程進みます。

アンリ・エーヌ通り沿いに建つ何棟かのアパートメントの玄関には、アール・ヌーボー風にデザインされた鉄と硝子の庇が施されています。

ドクター・ブランシュ通りとのT字路迄進み左折すると

直ぐに ラ・ロッシュ - ジャンヌレ 邸の在る路地が在ります。
路地を入ると、数十メートル先の路地の奥に ラ・ロッシュ - ジャンヌレ 邸が見えて来ます。

ラ・ロッシュ - ジャンヌレ 邸
コルビジュエの友人であり銀行家であった ラウル・ラ・ロッシュ氏 と コルビジュエの兄、音楽家の アルベール・ジャンヌレ氏 の2棟の邸宅からなる建物です。
L字型の奥の部分が ラ・ロッシュ邸 。1階の2つ並ぶ灰色のガレージ扉の真ん中より手前が ジャンヌレ邸 で、現在は建物を管理している コルビジュエ財団の事務所と資料室となっています。


設計者 : ル・コルビジュエ
建築年 : 1923年
所在地 : パリ市 16区

ラ・ロッシュ邸
有料で内部の見学は可能なのですが、この日はあいにく非公開日だったので見学することは出来ませんでした。

大きな窓が在る入り隅部は、2層吹き抜けの玄関ホール。
向かって左側の局面壁の部分には絵画ギャラリーになっています。

玄関を見る。
内部の画像はは手持ちの資料から


絵画ギャラリー

局面壁に沿って設けられた斜路が、この空間を特徴づけています。


1階部には、近代建築の五原則の一つである ピロティー も見られます。

ジャンヌレ邸
この後はアール・ヌーボーの ギマール館 へ向かいます。
- 2020/11/16(月) 16:35:00|
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サン・シュルピス教会 が見所満載だった為に、内部の見学を終えるとすっかり陽が落ちていました。中食抜きで朝から歩き通しだったので サン・ジェルマン・デ・プレ教会 の見学は諦めて早めの夕食をとることに。日本では陽が落ちたばかりの早めの時間夕食は、旅行中では珍しくありませんtが、フランスではこの時間から2~3時間後が本格的なディナータイムです。でも歩き過ぎと空腹で散策を続ける気力は残っていませんでした。
最後の力を振り絞ってサン・シュルピス広場 からBonaparte通り を北に向かい、サンジェルマン大通り とぶつかる五差路に出ると、美しくライトアップされた鐘楼が見えて来ました。

サン・ジェルマン・デ・プレ教会
パリジャンの中でも、左岸を愛する左岸派と言われる人達にとって、心の灯台とも言われている教会です。
教会の起源は6世紀。メロヴィング朝のクローヴィスの子であるシルドベール王が、スペイン遠征の際に殉教したサン・ヴァンサンの遺物を持ち帰り、パリ司教サン・ジェルマンが王の墓と聖遺物を収める為に、542年に建てたのがこの教会の前身です。

8世紀以降はベネディクト会の修道院として栄え「黄金のサン・ジェルマン」と呼ばれる時期がありましたが、9世紀にノルマン人 ( ヴァイキング ) の侵入により荒廃します。
再建は990~1021年にフランス王ロベール二世によって行われ、現在の教会のシンボルである鐘楼も、この時の再建工事の際に建てられた物です。但しこの時は3つの鐘楼が在り、現在は入り口の1つが残っています。

12世紀に入ると、修道僧の収容能力を上げる為の拡張が行われ、1163年に完成します。
17世紀には修道院は更に大拡張され、城壁・物見塔・防塁・濠までを備えた武装能力を高める工事が行われ、この時期最盛期を迎えます。
しかし、革命で多くの部分を焼失し、1821年に行われた修復以降、ほぼ現在の姿に至っています。

幾度となく行われた改修工事の為、内部は様々な様式が混在しているようです。

奥行き65m、幅21m、高さ19mの教会の内部には、分厚い壁に窓や装飾が少ないロマネスク様式の特徴や、回廊や柱、リブ・ヴォールトにはゴシック様式の特徴も見られるそうです。

サン・ジェルマン大通りから見る
以下のサン・ジェルマン・デ・プレ教会の内部の写真は、パリ在住の友人が2021年1月に撮影したものです。



友人によると、この教会の内部は、パリの教会の中で最も美しいと言われているそうです。
小雨も降って来たので、この後何処を通ったかはよく覚えていませんが、近くのガラス張りのアーケード街 ( パッサージュ ) の何処かの店に入れたので、やっと落ち着いて座ることが出来てホッとしたところです。

このビールがなんとお美味しかったことか!!

ただ、あまりにお腹が空き過ぎていたのか、意外に量は食べられませんでした。

- 2020/11/06(金) 11:42:00|
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