3ヶ月程前に図書館に予約しておいた「ギリシャ人の物語Ⅲ・新しき力」を読み終わりました。
Ⅰ・Ⅱ巻ではギリシャ文明の始まりやポリスの誕生とそのポリス間の勢力争い。
アテネに花開いた文化と民主制に対する、軍事国家スパルタとの対立。
そして大国ペルシャとの戦いと、その後のアテネの没落などが描かれました。
この3巻ではマケドニアの台頭と、後に大王と呼ばれることになる、若きアレクサンダーについてが描かれています。...
映画や他の書物で、ある程度は知っているつもりでしたが、塩野七生さんの描くアレクサンダーは一味違った面白さがありました。
塩野さんはこの本を最後に筆を置くと言っているが残念です。
昔、息子を連れて見に行った映画のDVDも購入したので、お盆休みに見ようと思っています。
これは私のコレクションで、100円ショップで購入したアレクサンダーと思われる石膏の胸像と、簡素化しアレンジして作ったなんちゃってギリシャ神殿です。
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- 2018/08/11(土) 10:18:46|
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出版直後に図書館に予約しておいた村上春樹の「騎士団長殺し」を、やっと借りることが出来ました。
予約の順番は最初は1200番程でしたが、一年近く掛かってやっと今週水曜日に手元に届きました。
2巻目の1/3まで読んだので、3連休中には読み終わりそうです。
アメリカの作家F・スコット・フィッツ ジェラルドの「グレート・ギャッツビー」へのオマージュを感じるのは僕だけではないと思います。
「レキシントンの幽霊」は、騎士団長殺し」の順番が残り20を切った後、なかなか順番が減らなくなり、待ちきれなくなった時に、ブックオフで見付けた村上春樹の短編集です。
「ロスト・シンボル」はは去年の夏頃読んだ本。
ダン・ブラウンの「ダ・ビンチ コード」や「天使と悪魔」「インフェルノ」の姉妹編ですが、舞台がワシントンと言う事もあり、今一つ歴史的な厚みを欠く気がして、なんとなく物足りない気がしましたが、映画化されていないのは、同じような感想を持つ人が多いのかもしれません。
「ギリシャ人の物語」は大ファンの「ローマ人の物語」の塩野七生さんの最新シリーズで全三巻の一巻目です。
2巻・3巻も早く読んでみたい作品です。
「愛の年代記」と「イタリア遺文」も塩野七生さん著の本。
かなり以前にブックオフで100円で売っているのを見付けて、購入して読まずにしまってあったのですが、「レキシントンの幽霊」同じ理由で、つい最近読みました。
「愛の年代記」思った以上に面白く、買っておいて正解でした。
「ナポレオンの生涯」は以前から興味が有りながら、詳しく知らなかったナポレオンを知りたくて購入しましたが、一冊読んだくらいでは、フランス史、近世ヨーロッパ史におけるナポレオンの位置付けは、よく理解出来ませんでした。
出来れば塩野さんに描いてもらいたいところですが、ヴェネツィアを滅ぼしたナポレオンの生涯を描いてはくれない気がします。
ナポレオンもヒットラーもロシアの冬将軍に敗れたところが興味深いです。
- 2018/02/10(土) 12:31:00|
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「 日本の洋館 」 全6巻 がようやく全巻揃いました。

この中で書店で定価で購入したのは
第五巻 昭和編Ⅰ のみで、後の5巻は全て
アマゾン で購入しました。

定価だと3800円するシリーズで、中古でも2000~3000円で出品されていることが殆どですが、粘り図よくチェックし続けていると、時折り安値で出品されている時があるのです。
安値で出品されている時でも、驚くほど本の状態がいいことがたびたびあります。
アマゾンを利用するようになってからは、神保町の古本屋街に行く回数がすっかり減ってしまいました。
- 2015/11/20(金) 00:00:00|
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三年前の長女に続き、この3月で息子も大学を卒業します。
子供は二人だけなので、これで子育ても終り、一安心と言ったところです。
私自身は大学を卒業して30年が過ぎました。
私の仕事(建築)は技術の進歩ばかりでなく、法規の変更や流行りの移り変わりも激しいので、覚えなければならないことばかり。 今でも日々の勉強は欠かせません。
だだ、建築の仕事は好きでやっているので、嫌でたまらなかった受験勉強とは違って、辛いものではなく、楽しみながら出来るので助かります。
暇を見つけては、色々な建物を見て歩いているのもその一つ。このブログを見てくださっている方には、お分かりのことと思います。
その
レトロな建物を求めて街を散策する他に、一年程前から、学生の頃から好きだった、と言うよりも尊敬している建築家のことを、改めて勉強しなおしてます。
その建築家は、何かと日本にゆかりのあるアメリカ人建築家
フランク・ロイド・ライト です。

建築専門書専用の本棚
この段には主に
フランク・ロイド・ライト関連の本を揃えています。

10年越しでやっと揃った、全8巻の
ライトの住宅写真集。
1巻・3巻・5巻・7巻は10年前に既に揃っていましたが、去年全巻を揃えようと思いたち、神田の古本屋街に何度も足を運び、やっと2巻・4巻・8巻を見つけ、残るは6巻だけになっていました。
先月末に古本屋街に行った時も、見つけることは出来ませんでした。
その6巻も、
アマゾンで中古品を5000円で出品されているのを見つけていました。
アマゾンの情報では、本の状態は「可」で、表紙の痛みや本中にシミが何箇所かあるとのこと。
ネットで本を買う場合は、古本屋で買う時のように、実際に手にとって本の状態を確認出来ないので不安です。
値段が安ければ迷いも少ないのてしょうが、新品時の定価(品切れ)よりも、古本屋で購入した別巻の値段よりも、わずかながら高価なので迷ってしまいました。
ただ、今まで
アマゾンで本を買って不満を感じた覚えはありません。

届いた6巻の状態は極めて良好、確かに少々のシミはありましたが、他のどの巻より綺麗です。
ここでついでに、所有している、他の
フランク・ロイド・ライト関連の書籍も紹介します。


この4冊は学生時代に神田の古本屋を何度も回って、少しでも安い店を探して購入しました。
古本でも専門書は結構するので、バイト代の大半は、本か飲み代に化けました。
でも、酒と違って本は30年経っても、残ってるところがいいですね。

この本も古本ながら結構高価だった筈ですが、一級建築士に合格した時(24年前)に、義父母にお祝いに買ってもらいました。(大型本なので、前述したライトの棚には、入っていません。)

去年の秋に購入した
フランク・ロイド・ライトの全作品集。
この本は生涯に400棟以上の建物を設計した、ライトの全作品を収めた一冊。
ライトファンならどうしても手に入れたい本で、出版当時(平成12年)から欲しい欲しいと思っていました。
定価が28,000円もするので、ちょっと手が出ずにいましたが、ライト住宅写真集を探している時、神保町の明倫堂の書棚に15,000円で並んでいるのを見付けてしまいました。
買うか買わないか、大の大人が情けないと思うくらいに悩みましたが、この本も10年越しの夢をかなえて、私の本棚の一員になったわけです。
フランク・ロイド・ライトの住宅1・2
この2冊も最近明倫堂で購入しました。
学生の頃には、出版されたばかりだったので、まだ古本屋にはなく、定価は一冊3,200円。 これまたさんざん悩んだ挙句、既にライトの住宅写真集は持っていたので諦めていました。
就職してからも何度か明倫堂や南洋堂で見掛けたことはありましたが、廃番になってからは逆に5,000円くらいに値上がりしていました。値上がりした古本を買うことにも抵抗があり、そのままになっていました。
それが今回、明倫堂で1,000円になっているのを見付けたので、これまた30年振りに私の本棚の一員に加わることに。
妻には「何故同じ人の写真集を買うの? 内容は同じじゃないの?」の言われました。
勿論、有名な建物は何れの本にも載っている訳ですが、ライトの設計した建物は400棟以上あるので、意外とダブっていないものもあります。 同じ建物でも、本によって写真や図面、解説も違うので、無駄と言う感じもありません。
更に妻には「全作品集があれば、それだけでいいのでは?」と突っ込まれますが、全作品集は当然ですが写真が小さく、d写真も白黒で、一物件に写真は1枚なのが殆どです。 ただし、図面は見易く解説は丁寧なので、資料としては他の本の比ではありません。
フランク・ロイド・ライトの建築に憧れるあまり、つい形態だけを模倣したくなる誘惑にかられる時があります。( そんなに簡単に、真似出来るものでもありませんが )
しかしながら、今日の日本の住宅事情では、複雑で手間の掛かるライトのディティールを、そのまま取り入れるのは困難であり、ナンセンスと言えるかもしれません。
ただ、ライトの芸術性やディティールに対する拘り、建築に対する真摯な姿勢や思想を理解し、読み解くことが出来るなら、今の仕事に活かせるのではと思っています。
- 2014/02/02(日) 17:00:38|
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昨日に続いて、
塩野七生女史著作の紹介です。
ルネサンス期の4人のローマ法王、
ピオ二世、アレッサンドロ六世、ジュリオ二世、レオーネ十世を描いた
「神の代理人」を読み終わり、これで
塩野七生 ルネサンス著作集 全七部 を完読です。
「ルネサンスとは何であったのか」
「ルネサンスの女たち」
「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」
「海の都の物語」
「属海の都の物語」
「神の代理人」
「わが友マキャベリ」これらの塩野さんの本を読むと、理科系の僕でも
ルネサンスとは何であったのか が、少しは分かった気がしてきます。
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- 2013/12/03(火) 10:31:57|
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「ローマ人の物語」 の著者、
塩野七生女史が90年代に描いた
恋愛歴史ロマンを紹介します。
「聖マルコ殺人事件」は
ヴェネチア「メディチ家殺人事件」は
フェレンツェ「法王庁殺人事件」は
ローマ 3作は
ルネッサンス末期のイタリアの3都市を舞台に、ヴェニチアの貴族マルコ・ダンドロと遊女オリンピアのロマンスを軸に、激動の時代を描いた連作です。

塩野さんの小説はこの三冊だけだと思います。
何れもハードカバーのこの3冊は、アマゾンで0円~50円で購入できました。
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- 2013/12/02(月) 14:49:01|
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アマゾン で注文していた本が届きました。

何れも
「ローマ人の物語」の作者である
塩野七生さんの初期の作品で、
「聖マルコ殺人事件」が1988年、
「法王庁殺人事件」が1992年の発行です。
送料がそれぞれに250円掛りますが、本体の値段はなんと1円、中古品にも関わらず本の状態は非常によくて驚きました。
ちなみにこの本、両本とも「〇〇〇殺人事件」とありますが、推理小説ではありません。
テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2013/10/06(日) 12:03:26|
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ここ半年で読んだ本を紹介します。
わりと沢山の本が読め、しかも何冊かのいい本と出会うことが出来ました。
まずは
「ローマ人の物語」や
「十字軍の物語」でお馴染みの、
塩野七生さんの本からです。
彼女の処女作で
ルネッサンスを生きた4人の女達、イザベッラ・デステ、ルクレツィア・ボルジア、カテリーナ・スフォルツァ、カテリーナ・コルネールの生涯を描いた
「ルネサンスの女たち」。
そして同じくルネッサンス期の風雲児チェーザレ・ボルジアの短くも激しい生涯を描いた
「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」。
塩野女史は自分では「私は学者ではない」と言っていますが、彼女以上に全ヨーロッパ史に通じ、深く読み取り続けている人が他に居るとは思えません。
村上春樹さんの最新作品
「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。
村上さんの作品にしては珍しく普通の物語で、村上ワールドが苦手と思っている方でも、割と読み易いのではと思います。
とは言え決して村上さんらしからぬ小説と言う訳ではなく、僕の評価はかなり高いです。
そして
「ねじまき鳥クロニクル」。
「海辺のカフカ」や
「1Q84」どこか通ずる感のある小説でした。
相場秀雄著の
「震える牛」。
題名からも想像できるように、BS問題や食品偽装を扱った、もっと堅苦しい社会派の小説だと思っていましたが、刑事小説としても充分楽しめる社会派刑事サスペンスと言えるような小説であり、いい意味で期待を裏切ってくれた傑作です。
原田マハ著の
「楽園のカンヴァス」。
関西学院大学と早稲田で日本文学と美術史を学び、キュレーターとしての経歴を持つ彼女にしか書けない小説かもしれません。
かつて塩野さんの
「ローマ人の物語」を読んで、ローマに興味を持ちましたが、今度は
「楽園のカンヴァス」を読んで、ルソーやピカソ、美術史にも興味が湧いてきました。
確かに、
ダン・ブラウンの
「ダ・ヴィンチコード」を彷彿させる内容でした。
三浦しをん著の
「舟を編む」松田龍平と宮崎あおい主演で映画化もされた話題の小説。
「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」という意味らしい。一冊の辞書を作るのに、これ程の情熱と労力を必要とするとは、この本に出会わなければ、ちょっと想像出来ませんでした。そんな大変な辞書作りを、淡々とそしてほのぼのと描いた一冊。映画も是非見てみたいです。
湊かなえ著の
「贖罪」。
実に湊さんらしい小説と言っていいと思います。
有川浩著の
「海の底」ドラマで観た
「空飛ぶ広報室」あまりに面白く、彼女著の自衛隊三部作と聞いて読んでみました。内容は巨大化し、狂暴化したエビの大群が、横須賀の街を襲うと言う荒唐無稽と言えなくもないものでしたが、次第にストーリーに引き込まれて、興奮してしまいました。是非他の2作や
「図書館戦争シリーズ」も読んでみたいです。
我孫子武丸著の
「さよならのためだけに」以前に読んだ「弥勒の掌」とは、だいぶ印象が違いました。 ラストは一寸みえみえでしたが、それでもいい終わり方なので、後味のいい小説です。
伊坂幸太郎著の
「モダンタイムス」。
「重力ピエロ」や
「オーデュポンの祈り」と比べると、やや悪ふざけが過ぎる気がしました。
伊坂さんの本は上記の2冊の他には
「ラッシュライフ」と
「魔王」しか読んでませんが、今まで感じていた伊坂さんらしさとは、かなり違う印象の小説でした。
高村薫著の
「マークスの山」。
映画化もドラマ化もされた、有名な小説ですが、意外と突っ込みどころがあり、僕にはそれほど面白いとは思えませんでした。
恩田陸著の
「木曜組曲」。
この小説も鈴木京香、原田美枝子の主演で映画化されているようです。
僕は推理小説はほとんど読まないのですが、「これぞ推理小説」っと言ったストーリーです。
塩野七生さんや
村上春樹さんの未読の本が少なくなってきた一方、この半年で今まで一冊も著作を読んでいなかった
「震える牛」の
相場秀雄や
「楽園のカンヴァス」の
原田マハ、
「舟を編む」の
三浦しをん、
「海の底」の
有川浩などの作家に出会うことが出来ました。 秋の夜長は読書とDVD鑑賞に勤しみたいと思います。
テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2013/09/08(日) 17:31:26|
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最近読んだ本を紹介します。
現場監理が忙しくて、この半年もそれほど沢山の本は読めていませんが、こうしてブログにでも書いておかないと忘れてしまうので、書き留めておこうと思います。
「ローマ人の物語」や「十字軍の物語」でお馴染みの、
塩野七生さんがルネッサンスで華やくフレンツェの終焉を描いた
「わが友マキアヴェッリ」。
これを機会に大分以前に塩野さんがルネッサンス期を描いた作品も読んでみたくなりました。
村上春樹さんの作品では、「風の歌を聴け」に続く第二作目で、続編にもあたる
「1973年のピンボール」。
そして
「アフターダーク」。
なかなか「ノルウェイの森」を超える、村上作品には出会えません。
湊かなえ著の
「少女」。
「告白」に続く第二弾目の作品ですが、
湊かなえの原点を見た感じです。
テレビドラマの「高校入試」も実に湊さんらしいストーリー展開で楽しめました。
伊坂幸太郎著の
「魔王」と
「オーデュポンの祈り」。
伊坂さんらしい独特の世界観で描かれています。
今野敏著の
「同期」は、「隠蔽捜査シリーズ」に続く警察小説で、シリーズ化もされるようです。
誉田哲也著の
「主よ、永遠の休息を」は、彼の作品にしてはグロくないと思って読んでいたら、最後はやっぱりグロテスクで、なんとも救われないラストは誉田作品らしいと言えばらしい作品。
実際に起こった事件をベースに書かれていることに気がつくのに、少し時間が掛りました。
東野圭吾著の
「キリンの翼」。
DVDで映画を見る前に読みました。
はっきり言って、東野さんの小説は、なんだか軽い感じがしてあまり好きではありませんが、「キリンの翼」は小説も映画も、文句なしで面白かったです。
堂場舜一著の 刑事鳴沢了シリーズの
「雪虫」。
既に「破断」は読んでいましたが、このシリーズの第一弾です。
一昨日、テレビドラマで新シリーズの「捜査一課・澤村慶司 逸脱」を反町隆史主演でやってるのも見ました。
F・スコット・フィッツジェラルド著の
「グレートギャッツビー」。
「ノルウェイの森」の中で、主人公ワタナベが読んでいたので、気になっていました。
村上春樹も影響を受けた作品に挙げていたと思います。
最後に、小説ではありませんが
学習研究社の
「図説・激闘ローマ戦記」もとても読みごたえがあり、資料としても役に立ちそうです。
なかなか時間はつくれませんが、今年は少なくとも、月に2冊は本を読みたいですね。
テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌
- 2013/02/16(土) 17:49:27|
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久し振りで、最近読んだ本を紹介します。
去年は忙しさにかまけてあまり本を読めませんでしたが、今年はテレビを見る時間を減らして、なるべく本を読むようにしています。
僕は政治関連のテレビ番組を見るのが好きで、趣味と言ってもいい程ですが、ここのところの、あまりの民主党のだらしなさに、政治番組を見る気が無くなってしまい、本を読む時間が出来たとも言えます。
まずは、一昨日読み終わった
ドストエフスキー著の
「カラマーゾフの兄弟」1・2・3翻訳本は読みにくかったですが、
東大生に読ませたい本に挙げられていることと、
村上春樹が影響を受けた本に挙げていることで、是非読んでみたいと思っていたのです。
塩野七生著の
「十字軍の物語」1・2・3僕の人生観を変えたと言ってもいい
「ローマ人の物語」の著者の最新作です。
同じく
塩野七生著の
「ルネッサンスとは何であったのか」村上春樹著の
「1Q84」1・2御存知の通りの
村上春樹の最新長編。 読んだ後
「ノルウェイの森」も読み直しましたが、やっぱり僕は
「ノルウェイの森」の方が好きです。
村上春樹著の
「風の歌を聴け」村上春樹の第一作で、氏の作品のNO1に挙げている人も多い作品。
浅野次郎著の
「霧笛荘夜話」映画で
「メトロに乗って」は見たことがありましたが、本を読んだのは初めてです。
浅田次郎の本は、是非また読んでみたくなりました。
京極夏彦著の
「死ねばいいのに」友人に勧められて読んだ本です。
天童荒太著の
「悼む人」同じ友人の推薦された本。 どちらも考えさせられる本でした。
湊かなえ著の
「告白」映画とは、また一味違う怖さがありました。
貫井徳郎著の
「乱反射」悪気のない、普通の人の何気ない日々の行いが、巡り巡って思いもよらぬ結果を招く、とても怖いストーリーです。
伊坂幸太郎著の
「ラッシュライフ」 「重力ピエロ」 「死神の精度」うちの奥さんが、図書館で借りた本を読んでみました。 読みやすいし、面白かったです。
「死神の精度」は映画で見たことがあります。
堂場舜一著の
「アナザフェイス」 「アナザフェイス2 敗者の嘘」 「アナザフェイス3 第4の壁」何時も本を借りる、本好きの友人から借りた本。 ドラマにもなっていて、暇潰しにはもってこいの本です。
さて、念願の
「カラマーゾフの兄弟」も読むことが出来たので、まだ読んでいない
司馬遼太郎の長編を何か読んでみようかな?
テーマ:本の紹介 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2012/07/26(木) 08:00:00|
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塩野七生さん著の本のほかにも、正月に友人から借りた沢山のうち、気になっていた何冊かの警察もの小説を読みました。

まずは
誉田哲也の
ソウルケイジ。
ストロベリーナイトに続く
姫川玲子シリーズの第二弾。
ちょっとグロテスクな内容ですので、苦手な方はやめておいた方がいいと思います。
画像の
春を嫌いになった理由は警察ものではありませんが、お勧めの一冊です。
同じく
誉田哲也の
ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ。
姫川シリーズのグロさをさらに上回るグロテスクさと、終盤は話が大きくなり過ぎで少々荒唐無稽な内容です。
あまりにスケールが大きくグロテスクな内容なので、映画ならともかく、ドラマ化は困難かと思われます。
三巻もあるので、読むのもちょっと大変です。
最近ドラマが放映されていた
堂場瞬一著の
刑事・鳴沢了シリーズの第二弾の
破弾。
(ドラマの内容は破弾ではありません。)
ドラマでは鳴沢を坂口憲一が演じていますが、小説の鳴沢とはかなりキャラクターが異なる感じです。坂口憲一演じる成沢は、ちょっとかっこうを付け過ぎで現実感が希薄ですね。
図書館に予約してから、数か月掛かってやっと届いたのが
今野敏著の
隠蔽捜査シリーズの3.5弾 初陣。
何で3.5なのかはよく分かりませんでしたが、
隠蔽捜査シリーズでは初めての短編集で、スピンオフ的な作品です。
今野敏では
ST 警視庁科学特捜班シリーズ 青の調査ファイル。
隠蔽捜査シリーズや
班長シリーズと比べるといまいかな・・・?
我孫子武丸の
弥勒の掌は、純粋な警察ものではありませんが、主人公の一人は刑事であり、内容はサスペンス・ミステリー。
僕よりも奥さんが気に入った一冊です。この本を貸してくれた友人も、この本が一押しでした。
同じ
我孫子武丸の本なら、僕は
探偵映画が気に入っています。
警察ものを読み過ぎた為か、この本のように誰も死なないストーリーを新鮮に感じたのかもしれません。
系統は一気に変わって
森見登美彦著の
四畳半神話体系。
脱力系のナンセンス小説。去年読んで
電気ブランに夢中になった
夜は短し歩けよ乙女と登場人物は同じですが、今回は
電気ブランは登場しません。
今年就職した長女は「この本を読むと、元気がもらえる」と言っています。
齋藤智裕こと
水島ヒロの
KAGEROUを読んだのもこの期間です。
四月以降は、忙しくてほとんど本を読めていませんが、いま枕元に置いてあるのが
塩野七生著の
ルネサンスとは何であったのかです。
テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌
- 2011/05/26(木) 09:32:20|
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去年に引き続き、今年も暇を作っては、なるべく本を読むようにしていましたが、震災以来なんとなく気持ちが落ち着かないのと、仕事が忙しいことが重なってしまい、ここ一月はほとんど本が読めていません。
それでも僕にしてはかなり多くの本を読むことが出来ました。
まずは
「ローマ人の物語」の著者である
塩野七生著の
コンスタンチンノーブルの陥落
ロードス島攻防記
レパントの海戦 の書き下ろし読みきり三部作
そしてアドリア海の片隅、ラグーンの中に誕生した小さな都市国家が、一千年の繁栄を保ち続けた秘密に迫る
海の都の物語
族 海の都の物語塩野七海さんが現在執筆中の
「十字軍の物語」と時代が重なるので、彼女が30年も前に書き上げていたこれらの本に、改めて興味を魅かれたのです。
どの本もアマゾンの中古品なので、価格は200円~500円程度、中には1円で買えた本もありました。(送料は250円は別)
最近は本屋に行くよりも、アマゾンで買うことの方が、多くなってしまいました。
テーマ:暮らし・生活 - ジャンル:ライフ
- 2011/04/23(土) 10:48:02|
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第五回ポプラ社小説大賞受賞作
齋藤智裕こと
水島ヒロ著の
KAGEROU を読みました。
娘が友達に借りてきたものを、又借りさせてもらったのです。ハードカバー全236ページの、なかなか立派な本に見えたのですが、物語を読む以前に、本を開いたとたん、少し
びっくり!
この写真でも分かるように、どのページも文字が
スカスカ !行間は広く字も大きめで、小学校の図書館にある本の様な字の少なさです。
普段読んでいる小説と比べると、一ページ当たりの文字数は、1/3位ではないでしょうか?
なので本を読むのが遅い僕でも、2時間位で読めてしまいす。
でも、無理矢理ページ数を増やしたせいで、かえってページをめくる手間が増え、読み難くなっている気がします。
内容も何と言うことも無いもので、精々
上手な素人小説と言ったものだと思いました。
受賞さえしていなければ、「俳優さんが初めて書いたにしてはなかなか良く書けてるな。水島ヒロには天が二物も三物も与えられちゃって、羨ましいよ。」などと言う感想を、娘にしていただろうと思います。
でも、無理やりページ数を増やしたハードカバーに巻かれた、
ポプラ社小説大賞受賞作と描かれた帯を見てから読んでしまうと、どうしても首を傾げたくなってしまうし、「受賞も出来レースだったんじゃないの?」と思ってしまいました。
まあ、これほど話題になっていなければ、僕もこの小説を読むことはなかったのですから、本の宣伝としては、大成功だったとは言えるのでしょうが・・・?
テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学
- 2011/02/18(金) 09:21:26|
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天皇誕生日の23日に、うちの家族と、お隣り(母と兄家族)とで、身内だけの忘年会やりました。
僕はお酒を止められているので、酒を付き合えずに兄には悪いことをしたのですが、料理の美味しい店だったので、楽しい時間を過ごすことが出来ました。
兄に借りていた
横山秀夫の
「震度0」の感想を話し、僕は今年読んだ最高の一冊として
村上春樹の
「ノルウェイの森」をあげ、今公開中の映画を見るべきかどうかの話もしました。
兄は僕と比べると、普段からもっと多くの本を読んでいるのですが、
村上春樹の小説は
「海辺のカフカ」しか読んだことがなく、「何が面白いのか分からない」とも言っていました。
僕はまだ
「海辺のカフカ」は読んでいなかったのですが、僕の読んだ村上さんの作品は、
「ノルウェイの森」以外の作品は、どれも
ちょっと普通ではないと言うか、
不思議なとでも言うか、
生と死について悩み続ける作者本人の精神世界を描いたものばかりだと思います。
いたってまともな人間である兄や、高校に上がったばかりの姪っ子が、面白くないと思ったり、理解できないのは、ごく普通の感想であり、僕の奥さんは僕が涙した
「ノルウェイの森」でさえ「理解できない」と言っていたし、娘は直ぐに読むのを止めてしまったそうなのです。
つまり僕の身近な人達は、誰一人として
村上ワールドの住人にはならなかったのです。
僕は一瞬自分の思考回路が「普通ではないのかもと」心配になり掛けましたが、世界中には村上ファンは沢山いるのですから、僕の思考が異常だと言うことではないとも言えるので、そう考えると少し安心することが出来るのです。
忘年会の帰りに兄の家で
「海辺のカフカ」を借り、家に戻ると早速ページをめくりました。

物語は中野区の野方と香川県の高松を舞台に展開ますが、
「世界の終わりとハードボイルドワンターランド」と同じように、二つの全く関連のないと思われる物語が交互に描かれ、最後にはその関連性が解き明かされ、物語りは一つに結びつきます。
何故
村上春樹の作品は何時も生と死について悩み続けるものばかりなのか?
良く言われているように
「ノルウェイの森」の主人公
ワタナベが、村上自身を描いたものであるなら、その理由は分かるような気もするし、これからの彼の作品も、そのたどり着けない答えを探し続けるものになるのでしょう。
最新作の
「1Q84」はまだ読んでいないのですが、そろそろ読んでみようかと思います。
今月読んだ本は、上記した
横山秀夫著の
「震度0」、
村上春樹著の
「海辺のカフカ」(上・下刊)の他に、
塩野七生著の
「十字軍の物語 1」「絵で見る十字軍の物語」、
東野圭吾著の
「卒業」を加えての6冊でした。
来年は
「1Q84」の他に、
塩野七生さんの
「ローマ人の物語」以前の作品や
司馬遼太郎の作品辺りも読んでみたいと思います。
テーマ:本の紹介 - ジャンル:小説・文学
- 2010/12/26(日) 13:11:44|
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今年は僕の人生において、実に沢山の本を読んだ一年でした。
とは言っても、せいぜい40~50冊程度ですから、普段からよく読書をする人から見れば、大したことはないのでしょうが、普段は建築の専門書か歴史ものしか本を読まない僕にとっては、50冊と言うのは、信じられないほどの多さなのです。
読書のきっかけは
「竜馬がゆく」を読み直したこと。
NHKの「龍馬伝」の竜馬が、昔読んだ
司馬遼太郎の
「竜馬がゆく」の竜馬像と、あまりに食い違っていたのがきっかけでした。
映画でしか見ていなかった、
松本清張の
「砂の器」も、勢いづいて読んでみました。映画とはかなり印象が違うと言われていたので、是非原作を読んでみたいと思っていたのです
もう直ぐ映画が公開される、
村上春樹の
「ノルウェイの森」との出会いは衝撃的なものでした。
他にも
「ダンスダンスダンス」や
「世界の終わりとハードボイルドワンターランド」など、数冊を読みましたが、やっぱり
「ノルウェーの森」が一押しです。
村上春樹の小説は、どれも共通した、かなり変わった世界観が描かれているので、これほど多くの人に支持されているのが、ちょっと不思議ではあります。
娘と奥さんに影響されて、
東野圭吾の作品も9~10冊は読んだでしょうか?
東野さんの作品の中では、あまり有名なほうではないのかも知れませんが、僕が読んだ中では
「悪意」とデビュー作の
「放課後」がお勧めです。
そしてなんと言っても、一番数多く読んだのは警察ものです。
兄に教えてもらった
横山秀夫の警察小説は、あまりにリアルで怖いくらい。
短編集の
「陰の季節」では、警察内部の良く有りそうな何とも地味な出来事を描いた物語なのにもかかわらず、ハラハラドキドキのサスペンスに仕上がっています。
「臨場」や
「半落ち」は映画やドラマなもなっていましたね。
警察もの以外でも
「クライマーズハイ」や
「出口のない海」も映画化されました。
今野敏の
「隠蔽捜査」のシリーズには嵌りました。
「東京ベイエリア分署」シリーズも癖になります。
烏山の不動産屋さんのSハウスのSさんに教えてもらった
佐々木譲の
「笑う警官」も傑作だと思います。
「笑う警官」はたった一晩の物語なので、展開もテンポが良くてスピーディな内容です。
映画になればさぞや面白いだろうと思ったので、直ぐにDVDを借りてきました。
ところがDVDを観て吃驚!
本の中ではあれ程ドキドキするスピーディーな物語だったのに、映像になってみると、間が抜けたと言うか、ノロノロとした展開で、一晩で殺人事件を解決しなければならないと言う緊迫感が、全く伝わってきません。
後半のストリーをかなり強引に変えてしまっているで、物語のつじつまも合っていないような・・・?
あれほど面白い原作を、誰がこれほどつまらない映画にしたのかと思ったら、監督は
角川春樹だと知ってうなづいてしました。
よくもまあ、懲りもせずに、何度も素晴らしい原作を台無しにする映画を作り続けられることか?
誰か周りに、止める人はいないのでしょうか?
なんだか映画化された
「ノルウェーの森」を観るのが怖くなってしまいました。
今は誕生日にもらった、
塩野七生さん著の
「十字軍の物語」と
「絵で見る十字軍の物語」を並行して読み始めたところです。
良い機会なので、今年読んだ本のリストを作っておきます。
「第3の時効」「陰の季節」「動機」「深追い」「半落ち」「臨場」「影踏み」「出口のない海」「震度0」/横山秀夫著
「隠蔽捜査」「隠蔽捜査2 果断」「隠蔽捜査3 疑心」「二重標的 東京ベイエリア分署」「硝子の殺人者 東京ベイエリア分署」「虚構の殺人者 東京ベイエリア分署」「花水木 東京湾臨海署安積班」「レッド」/今野敏著
「放課後」「片思い」「悪意」「嘘をもうひとつだけ」「私が彼を殺した」「変身」「回廊亭殺人事件」「仮面山荘殺人事件」「魔球」「卒業」/東野圭吾著
「ノルウェイの森(上・下刊)」「ダンス・ダンス・ダンス(上・下刊)」「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」「羊をめぐる冒険」「海辺のカフカ(上・下刊)」/村上春樹著
「竜馬がゆく(全8刊)」/司馬遼太郎著
「砂の器(上・下刊)」/松本清張著
「永遠の〇」/百田尚樹著
「夜は短し歩けよ乙女」/森見登美彦著
「初恋」/ツルネーゲフ著
「笑う警官」/佐々木譲著
「絵で見る十字軍の物語」「十字軍の物語」/塩野七生著
途中で読むのをやめた本
「名探偵の掟」東野圭吾著
「異邦人」カミュー著
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- 2010/12/05(日) 08:54:46|
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お盆の時に紹介した
「 永遠の0 」に続いて、
今野 敏氏著の
「 隠蔽捜査 」を読みました。

この
「 隠蔽捜査 」は単なる警察小説ではなく、主人公は何と、最近とかく評判の悪い
キャリア官僚なのです。
「 隠蔽捜査 」は妻との共通の友人から、妻が借りた本の中の一冊なのですが「貴方ならきっと、この主人公に共感する」と言われたのです。
妻にそう言われても、
エリートキャリア官僚の物語に、なぜ私が共感出来るのか、全く想像が付きませんでした。
何故 ? と思いながらも
「 隠蔽捜査 」読み進むうちに、主人公の人間的魅力に魅せられてゆく自分に気が付きました。
この主人公は、私が1週間前に
「猛暑特需」と「エコ疲れ」の中で書いた
良い意味での崇高なエリート意識を抱いた極めて稀な
エリートキャリア官僚のだったのです。
とにかく面白い小説であり、読みやすい小説でもあります。
読み終わると直ぐに、続編の
「 果断 」も、昨日半日で読んでしまいました。
シリーズ化されているようなので、アマゾンで続編を購入したいと思っています。
今年の5~6月に掛けて、兄に借りて読んだ
横山秀夫氏著の警察小説の数々もとても面白かったですが
「 隠蔽捜査 」はそれ以上かも知れません。
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- 2010/08/29(日) 12:52:07|
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昨日は8月15日、戦後65年目の終戦記念日でした。
終戦の日を前に、友人から紹介された
「永遠の0」と言う本を読もうと思い、早速
アマゾンで注文しました。

左側の本が、昨日届いた
百田尚樹著の
「永遠の0」右側の本が、この春頃に読んだ
横山秀夫著の
「出口のない海」「永遠の0」はまだ読んでいませんが、どちらも
太平洋戦争末期の
特攻隊員の生き様を描いた小説です。
我が家は祖父が海軍の軍人だった関係で、平均的な同世代の人間よりは、太平洋戦争について少しは身近で、詳しくもあるつもりですが、私自身の中でも戦後も65年を過ぎ、毎年少しずつ薄れてゆくのが現状です。
この二冊の本の作者も、私よりは若干は年上ですが戦後世代です。
実際には戦争を体験していない、同じ戦後世代の作家達が、先の大戦や特攻隊をどのような視点で捉えているのか、知っておく事も大切です。
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- 2010/08/16(月) 11:10:29|
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この本も最近読んだ本の中の一冊です。
3月頃だったでしょうか?
娘が「お父さん
電気ブランって知ってる?」と聞いてきたので、「飲んだことはないけど、
神谷バーで飲めるやつだろ」と答えると、「お父さん
神谷バーを知ってるの?」と目を丸くして驚いています。
一年ほど前に、娘の大学の
出版ジャーナリズムの課題で、
メトロに乗ってレトロを訪ねると言った主旨のレポートが出題された時、銀座の
ライオンビアホールと
神谷バーを教えたことを、すっかり忘れているようなのです。
娘にそのことを言うと、「アーッ!」と声を出して、何度もうなずいていました。
何故かと問い返すと、友達に借りた
「夜は短し歩けよ乙女」とう本の中に、
電気ブランが何度も登場し、その美味しさについても、くどいほどに何度も言及しているらしいのです。
僕も、
神谷バーには去年一度行ったきりだったので、その時は建物探訪の後で、喉が渇いていたのでビール飲んでしまい
電気ブランは最後までオーダーしなかったので、その味についてはわかりません。
ただ、娘が読んでいた本の内容には、何故か興味が沸いたので、娘が読み終わった後で借りる事にしました。
大の大人が、読むような本ではないのかもしれませんが、最近読書づいていたこともあり、一気に読んでみましたが、けっこうはまる内容です。
そして、もう一つ気になっていたのが
電気ブラン。
こんな事なら、去年行ったときに、飲んでおけば良かったと思いましたが、後悔先に立たずです。
近いうちに建築中の
スカイツリーでも見物しがてら、もう一度
神谷バーに寄ってみようと思っていたとき、近くのスーパーで
電気ブランを売っていたのです。
電気ブランです。
本当は冷たく冷やしてストレートで飲むものらしいのですが、そうアルコールに強いわけではないので、ロックで飲んでみました。
美味しい! ちょっと甘みのある、ウイスキーともブランデーとも違う、何とも言えない味わいです。
小説よりも、こっちにハマってしまいそうです。


以前書いた、
神谷バーについてのブログは⇒
《こちら》
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- 2010/05/16(日) 08:22:50|
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竜馬が行くを読み終わってから、なんとなく空いた時間をもてあましぎみだったので、家に在った奥さんの文庫本を読む事にしました。
まず最初に手に取ったのは
砂の器です。
砂の器は言わずと知れた
松本清張の名作推理小説ですが、映画は大好きな映画なので、ビデオも持っていて、何度も見たことがあるのですが、小説の方はまだ読んでいなかったのです。
1974年に
野村芳太郎のメガホンで撮られた映画
「砂の器」は、原作の登場人物を少なく絞り込み、ストーリーを分かりやすく単純にし、小説では連続殺人だったものを、殺人事件は一回にして、テーマを推理小説本来の楽しみである謎解きではなく、殺人の動機に重きを置いた、ヒューマンドラマに仕上げられていることを、今回確認することが出来たわけです。
小説を読み終わった後、もう一度ビデオで映画も見ちゃいました。
超一流の原作の内容を大胆に単純化しながら、これ程面白い、しかも原作にはない感動を与えてくれた映画など、めったにお目に掛かれるものではありません。
小説の「砂の器」は推理小説。
映画の「砂の器」はヒューマンドラマ。
どちらも、超一流の作品でした。
先週は
砂の器の他に
村上春樹の
ノルウェーの森も読みました。
これも奥さんの本なのですが、奥さんの感想は「何が言いたいのかよくわからない」であり。
大学で文学部に通う娘も「面白くないから、途中で読むの止めちゃった」と言っていました。
僕は歴史物以外の本には、あまり興味はなかったのですが、ひねくれ者の僕は、これほど多くの読者に支持されている
村上春樹の代表作を、我が家の女性陣が、そろってけなしているのが面白くて、読んでみる気になったのです。
ところが、本を読んでこんな風になった経験は、今まで一度もなかったのですが、主人公の青年に共感したのでしょうか、自分がストーリーに吸い込まれて行くような気もちになり、主人公が恋人の死を知ったときは、ショックで呆然となり、涙で文字がにじんでしまったのです。
共感したとは言っても、主人公(本人は否定しているそうですが、
村上春樹自身とも言われているそうです)とは、10歳ほどの年齢差があり、同じような体験をしているわけもないのですが、優れた文章の成せる技なのか、とにかくストーリーに入り込んでしまい、読み終わってからも、しばらくはボーと、狭いリビングのソファーに寝転んで、打ち放しのヴォールト天井を見上げていました。
こんな凄い本が、なんで「面白くないのだろうか?」と思いましたが、本に登場する主人公の二人の恋人達は、我が家の女性陣とは全くタイプが違うので、理解(共感)することが出来なかったのでしょう。
これを機会に、他の
村上春樹の小説も、読んでみようと思っています。
土曜日から久しぶりにいい天気が続いていますが、明日(もう今日ですね)はまた雨の予報なので、嫌になっちゃいますね。
この写真はは先週末、久しぶりの日向ぼっこの写真です。

(父) 「今日は天気で暖かいのに、何不機嫌そうな顔をしてるんだ?」
(凛) 「最近の父ちゃんは、本ばかり読んでて、ちっとも遊んでくれニャいからニャス」

(父) 「そんなに怒らないで、凛もお父さんが、最近読んだ本を見ておくれ」

(父) 「あっその本は、お姉ちゃんが友達に借りた本だから、枕にしちゃダメだぞ」
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- 2010/04/27(火) 00:47:38|
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ダビンチコードの
ダン・ブラウンの新作
「天使と悪魔」を読み終わりました
内容は
ダビンチコードにも登場する宗教象徴学者の
ロバート・ラングトンが、知力と体力を尽くして、秘密結社
イルミナティを名乗る謎の殺人者と、カトリックの総本山、バチカンに仕掛けられた、科学が生み出した怪物、
半分質を追う物語です
最初から、映画化ありきで書かれたとも思えるような、あまりに目まぐるしいストーリーと、まるでダイハードの様な展開には、少々疲れてしまいますが、本を読むのが遅い僕でも、3晩で読む事が出来ました
ダビンチコードは、テーマがあまりに衝撃的なものだったので、それと比べてしまうと、少しインパクトが弱い気がするのと、やはりどうしても、二番煎じの感は否めないとは思いますが、それでも滅多にお目にかかれない、面白い小説だと思います
それとこの小説を読んでいると、まるで
サンピエトロ大聖堂や
パンティオンに自分が居るような気分になるので、ますますローマに行ってみたくなっちゃいました
でも、今は余裕が無ので、今度はこの映画を見て、ローマの街を満喫しようと思います
テーマ:**本の紹介** - ジャンル:本・雑誌
- 2009/07/09(木) 09:00:00|
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実は来年の正月明けに、大学時代の友人三人で、四国の松山に行くことになりました。
もともとはイタリア(ロ-マ、フィレンツェ)に行く予定だったのですが、メンバ-の一人が事務所を休めず、期間を大幅に短縮して、何故か行く先が松山になったのです。
大学時代の友人なので仕事は皆、設計事務所で一級建築士。関西の建築を巡りながらの旅行になります。
ただ松山に行く目的は建築探訪ではなく、道後温泉とメンバ-の一人が司馬遼太郎の長編小説「坂の上の雲」の主人公、秋山兄弟の出身地松山にどうしても行きたいと言うからです。
そこで僕も早速「坂の上の雲」を兄が持っていたのを思い出し借りて読みました。

全8巻もあったので読むのに1ヶ月近く掛ってしまいましたが、松山つながりで夏目漱石の「坊ちゃん」も読みました。
「坂の上の雲」は、来年NHKでドラマ化する事も決まっているので、もしかすると松山はちょっとしたブ-ムになるかも知れません。
「坂の上の雲」は秋山兄弟を中心に、維新後の日本が日露戦争に突入していく様子を描いた小説で、映画にもなった「203高地」や「日本海大海戦」の激戦が、資料を丁寧に調べながら描かれています。
この小説の後半の主役の一人で、この時代の英雄でもある東郷平八郎元帥の書と思われるものが我家には有ります。

この書は日露戦争終了時の「連合艦隊解散の書」で、小説の最後にも出てきます。
時代が少し合わないので、終戦当時の物ではなく、海軍将校だった祖父が何かの機会に書いて頂いた物だとは思いますが、もしかすると写しかも知れません。

この写真は去年か一昨年の夏に行った三笠公園で撮った、東郷元帥の像と日露戦争当時、連合艦隊旗艦だった戦艦三笠です。


1916年(大正5年)には、祖父は海軍少尉として、三笠に乗っていたようです。
「坂の上の雲」を読み終わり、三笠にもまた行ってみたくなりました。
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- 2007/12/11(火) 12:59:41|
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ついに昨日
「ローマ人の物語」全15巻を読み終りました。
僕と著者の
塩野七生さんの出会いは(勿論本人とではなく、本とです)、5年前の書店ででした。
建築雑誌を買いに立ち寄った書店で、山積みされた新刊の中の「ロ-マ」という文字に引かれ、なんとなく手に取ったのが
「痛快!ロ-マ学」という本でした。
僕は理科系ですが、世界史、特にギリシャ・ロ-マ史に興味が有り、その手の映画も沢山見てはいましたが、受験科目に世界史は無く、勉強したのは高校2年の1年間だけだったので、本の一冊でも読んで、少しは知識を深めようかと思ったのです。
衝動的に買ってはみたものの、元々本を読むのが遅くて苦手な僕には、最後まで読むかも自信はありませんでしたが、ペ-ジをめくるたびにローマ帝国に引き込まれていく自分がいました。
すっかりローマの虜になった僕は、もっとローマ帝国について知りたくなりました。
「痛快!ロ-マ学」には、ローマの建国から、最盛期のカエサルやアウグステゥス辺りまでしか、書いていないのです。
何故、こんなに素晴らしいシステムとスピリッツで、栄華を極めたローマ帝国が滅亡するのか、もっと詳しく知りたくなってしまったのです。
そこで同じ
塩野七生さん著の
「ローマ人の物語」読んでみる気になったのです。
1992年に刊行された、第一巻の
「ローマ人の物語Ⅰ-ローマは一日にして成らず」から始まり、毎年一刊ずつのペースで書き下ろされ、去年の暮れの
「ローマ世界の終焉」の出版で、ついに全15巻は完結しました。
完結編の出版から半年遅れになりましたが、昨日で僕も全15巻を完読したのです。
今まで読んだ本で最長だったのは、司馬遼太郎の「竜馬が行く」だと思います。
本を読むのが苦手な僕が、小説でもない
「ローマ人の物語」を、よく読んだとは思いますが、1200年続いた帝国の歴史を知るのに、長すぎるとも思えません。
本当に面白い本なので、興味と時間がある方は、是非
「ローマ人の物語」を読んでみてください。
忙しくて時間がなければ、
「痛快!ローマ学」だけでも、充分ローマ帝国を味わうことが出来ると思います。
テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌
- 2007/07/25(水) 00:30:28|
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受験生

の娘が「源氏物語を覚えるには
【あさきゆめみし】っていうマンガがいいよ」と聞いてきました。
それなら昔持ってたけど、捨てちゃったかも・・・
そこで、先日BOOK OFFで全巻買ってしまいました。

私も忘れてるので、もう1度読もう!

娘も喜んで、読んでいましたが・・・
浮気者の光源氏が許せないようで、怒り心頭に発していました

凛太郎は読まないと言ってますが、感想をぜひ聞きたいな。
- 2006/07/27(木) 23:50:54|
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