内部の写真はプロの撮影した写真とは、技術も機材も格段に差が付く筈なので、後日改めて紹介する予定ですが、施主御夫妻や施工して頂いた(株)創建の野原社長と雑談をしながら撮影した写真も、とりあえず紹介しておきます。
ダイニングスペースからリビングスペースを見る 梁からぶら下がる電線ラックには、ホームシアター用のプロジェクターが載っています。
キッチンスペースからリビングスペースを見る
対面カウンター越しにダイニングスペースを見る。ダイニングは中庭に面しています。
ホームシアターのスクリーンを下したところ。ホームシアターの計画は施主自身の構想・指導によって行っています。リビングスペースに接する和室
主寝室の天井は構造材表し
地窓から中庭に植えた竜の髭を見る
洋室-1
白い壁は木毛セメント板にホワイト塗装。面白い味わいの仕上がりです。
施主のご理解を得てエアコンによる床下温風暖房にもチャレンジしました。
カバーは施主のDIY
床下からの吹出口。ダクトによる温風の誘導などは一切行っていないので、暖房の効果に斑があるものの、予想以上の効果に施主も施主も満足してくれているようです。
太陽光パネルよる発電も順調で、LDKスペースに設置した電気温水式の床暖房可動時にも拘らず余剰電力を売電できています。
プロのカメラマンに撮影の写真が届きましたら、また改めて内外の竣工写真を紹介させて頂きます。
新しい家具もそろい、引っ越しの段ボールも片付いた頃ですので、プロのカメラマンにお願いしての写真撮影に立ち会う為に、8月に竣工した大井町の家へ約4ヶ月振りに行って来ました。
この住宅はZEH支援事業の対象物件。
ZEH住宅 は屋根や外壁や床下の断熱材の性能の良いものを使用し、開口部にもペアガラスなどの高断熱のサッシを使用することにより、エネルギーのロスを極力少なくします。加えてエアコンや給湯器も高性能の省エネ性能の高い機器を設置して、エネルギーの使用量を抑え、使用するエネルギーは再生可能エネルギーである太陽光パネルによって発電した電力で賄うと言う、いわゆるゼロ・エネルギー住宅が ZEH住宅 です。勿論通常よりは建設費は上がりますが、国から補助金も支給されるので、コストアップによる負担はある程度は軽減されます。
カメラマンの邪魔にならないように、私も写真を撮って来ました。
8月末、外構工事が完了し、ついに 大井町の家 が竣工しました。
植物の緑が加わると、外観が映えて見えます。
斜路と玄関、ポーチは洗い出し仕上
リビング前のウッドデッキとルーバ
中庭の白石の竜の髭も映えてます。
お盆休み中も外構工事は進行していました。
ヒートポンプ式給湯器と貯水タンクを隠す為の板塀は焼杉です。思った以上に斑の無い焼き目になり、キシダデコール塗りに見えます。
斜路と緑地廻りの縁石の設置もかなり進んでいます。
区画整理地域の為、現在は周りに建物が建っていないので、360°の写真撮影が可能です。
内部の工事は前回の時点で既に終了していますが、まだ撮っていなかったアングルの画像を紹介します。
玄関ポーチから中庭を見る。
障子を開けて中庭を見る。砂利の白が眩しいです。
和室から中庭を見る。
施主自らボルダリングウォールにクライミングホールドを設置。
2階からの見下げ
リビングから和室を見る
間接照明を点灯したところ。
納戸のカーペットも施主自ら行ったDIY
施主の夢と拘りで一杯のこの住宅はもう少しで完成します。
先週には建物本体の工事は完成し、工事はいよいよ大詰めの外構工事が始まっています。
内部の工事は先週の段階で99%以上完成していたので、殆ど変わりはありませんが、この日は時間があったのでゆっくり写真を撮ることが出来ました。
リビングスペース
ダイニングスペースからキッチンとリビングを見る。
システムキッチンはサンワカンパニー製。お洒落でリーズナブル。
リビングスペースから和室を見る
和室~リビングスペース間の木製建具
和室からリビングスペースを見る
LDKに戻ってブルーライトの間接照明を点灯してみましょう。
照明計画 及び 照明器具 は施主自ら考えて選定したものを使用しています。
梁から吊るされている金属板はプロジェクター設置用です。
食器棚の上下に間接照明を設置。
食品庫
玄関ホール
玄関土間は洗い出し仕上
玄関に隣接するシューズクローク
洗面ボールは施主支給品
鏡と窓の高さを合わせるのも施主が拘ったデザイン。
トイレの壁の突起はオブジェ。
主寝室
予備室の部屋ですが勾配天井、壁仕上、ボルダリングウォール等遊び心溢れる部屋になっています。
2階の床は施主がDYIにより施工する予定です。
台形の開口部はボルダリングウォールの部屋に繋がっています。
納戸のボルダリングウォール用の開口からの見下げ。
納戸からLDKを見下げる。
ルーフバルコニーから、中庭越しに納戸と洋室を見る。
ダイニングスペースの高窓を見る。
梅雨明けと同時に、外構工事を残し、建物本体の工事が完了しました。
この建物はZEH支援事業対象建物なので、屋根には太陽光発電パネルが設置されます。
現場の工事はいよいよ大詰めです。先週は木製建具・造作家具の取付と衛生・電気設備機器の取付工事が行われました。
シーリングファンも設置済みです。
木製建具・造作家具の取付もかなり進んでいます。
この木製建具は引込部分に上枠や吊レールがありません。当初は上部ガイドとVレールとで対応しようかと思っていましたが、創建の野原社長と建具屋さんの提案で、Vレールは取止め、引出し用のスライド金物で上部のぐらつきを最小限にすることが出来ました。
勾配天井最低部には間接照明が設置されています。
天井仕上げは構造用合板やOSBにクリアー仕上
洗面ボール・洗面水栓、洋風便器や手摺、タオル掛け、換気扇も設置されています。
内部の工事は大詰めです。来月から外構工事が始まります。
先週は主に内装のクロス貼りの作業が行われました。
建物本体の外観は2週間前から殆ど変わりがありません。
変化があったのは、ヒートポンプ式給湯器の室外機と貯湯タンク、
エアコンの室外機が設置されたことでしょうか。
断熱材同様にZEH支援蒔事業には大変重要な機器なので、写真撮影し、報告書を提出する必要があります。
先週雨の為に延期になった、バルコニーの笠木&手摺も設置が完了しています。
内部の工事はクロス貼りの作業が9割程度が終了していました。
右上の写真。狭い壁の窪みに、這いつくばって作業をしてくれています。「ありがとうございます。」
壁に白いクロスが貼られることによって、木部が鮮やかに見えるようになります。
天井のフックはハンモック吊り下げ用。
このロングアイボルトはボルダリングウォール補助ロープ用。
今回は外部の工事の進行は無し。現場に着く少し前までルーフバルコニーのアルミ手摺の取付をしていたらしいのですが、雨の為に延期になりました。
アルミ手摺の他は、外部は外構工事を残すのみです。
内部は塗装工事が完了し、今週はクロスなどの内装工事が始まります。
リビング & ホームシアター スペースはウエスタン・レッド・シダー張り。
ウエスタン・レッド・シダーはクリアー塗装を施すと落ち着いた色合いになります。
貼りは米松、束は杉を使用しているので、今はそれ程色味に違いはありませんが、数年すると松は赤茶に変化します。施主はその変化を楽しみたいと言っています。
天井に使用したOSBはクリアー塗装を施すと、ウエスタン・レッド・シダーと同様にいい感じに落ち着いた風合いになりました。
二層吹き抜けの部屋にはボルダリングウォールを設置。壁の一部は木毛セメント板にローラーで白色塗装を施しました。
天井はラーチ合板にクリアー塗装です。
外部の工事はほぼ完了し足場とシートが外され、建物の全貌を見ることが出来るようになりましたが、先週に続いて雨混じりのスッキリとしない天候なのが残念です。
耐久性を重視し、玄関庇の破風にもガルバニウム鋼板を巻く予定でしたが、施主の希望もあって、このまま木部現しになりました。
内部の工事は大工さんによる木工事が終了し、昨日の現場は塗装工事を行っています。
木部には着色はせず、クリアー塗装ノミとして木そのものの持つ色合いと、経年変化を楽しむことになりました。ただ一口に木部と言っても「杉」「松」「ウエスタンレッドシダー」「ゴム集成材」「針葉樹合板」「シナ合板」「OSB」など色々あるので、同じ色合いになるわけではありません。
和室前の庇は施主の遊び心
大工さんによる木工事、外壁サイディング工事が大詰めです。
2階部分の白いサイディングもほぼ張り終わっています。
区画整理内の近所の工事中の新築建物は、住宅密集地に建つ都市型住宅の様なデザインの建物ばかりなので、2階は一部屋だけのほぼ平屋に近い大屋根の外観は、目を引く存在になっていると思います。
ラワン合板の部分はボルダリングウォール。梯子が立掛けてある壁は木毛セメント板張りで、ローラーで白くペイントする予定です。
毎回紹介している階段手摺も完成しています。
納戸からLDKを見る。天井はOSB + 有孔OSB貼り (CL) 仕上げ。
木工事の完成が近いので、塗装と木製建具の打ち合わせも行いました。
塗装業者さんに塗装サンプルを作成してもらい、施主に決めて頂きます。
今回は大工工事 ( 内部造作工事 ) と破風板金と外部金物取付工事等を紹介します。
先ずは外部から
外壁仕上げ材として採用したガルバニウム鋼板製金属サイディング ( ガルステージ )は、施工済みま黒色の部分と白色の部分のツートンカラーとなり、白色部分の設置工事が進行中です。
屋根周りの工事は9割程度完了し、破風板金や各換気金物の設置、軒天の設置も大詰めです。
LDKの天井材設置工事が完了しました。OSBにクリア塗装仕上げとなる予定です。
和室の造作工事も順調です。
各室の木製建具枠、家具工事も順調で今月中には終了出来そうです。
今回は大工工事 ( 内部造作工事 ) を中心に紹介しますが、先ずは外部から
西面・南面
画像ではシートで良くは見えませんが、1階部分の工事は完了しています。
外壁サイディングは、1階が黒、2階は白のツートンカラーになります。
東面
手間の掛かった腕木周りも綺麗に納まりました。
LDKは木製建具枠や家具工事が少し始まった程度で、画像では先週とそれ程変わった感じはしませんが、外壁に面する石膏ボードの二重張りなど、着実に工事は進んでいます。
ラワン合板の部分はボルダリングウォール。
階段の設置も進んでいます。
主寝室は窓下カウンターの工事が進行中。
天井はこのまま構造材表しとします。
階段腰壁兼小物棚。
この部屋は小屋梁の下端ノミを表します。
納戸は壁・天井共に石膏ボード貼りが完了しています。
(株)創建の野原社長の段取りの良さもあり、この現場では新型コロナウイルスの影響を殆ど受けることもなく、6月に入っても現場は順調に進行しています。
ガルバニウム鋼板製金属サイディング ( ガルステージ ) の設置工事の進行状況は50%程度でしょうか?
アイジー工業のガルステージは表面材の遮熱性フッ素樹脂塗装ガルバニウム鋼板に、約15mmのポリイソシアヌレートフォームが裏打ちされた金属製サイディングで、それ自体に断熱性能がある外壁材です。この建物は通期工法を採用しているので、外壁材の裏には外気に通じる通気層があるり、ガルステージ自体の断熱性能を、外壁全体の断熱性能にカウントする事は出来ませんが、特に夏期において、外壁面に直射日光を受けた場合に、通気層の温度上昇を軽減する効果を期待出来るので、当事務所では頻繁に採用している外壁材です。
窯業系サイディングとの比較では、軽さもメリットの一つです。短所としては、窓周りなどの切断部の納めには手間が掛かる事があげられます。
庇を支える腕木や小窓が多い東面は手間が掛かるところです。
窓や換気扇などの開口部周りの防水処理もしっかりと行われています。
基礎・土台水切り
この建物は「長期優良住宅」の認定を受けているので、外壁と基礎を見切るこの水切りは必須です。
主な役割としては、外壁を伝う雨水が、外壁と基礎の接合部から雨水の侵入を防ぐ役割や、通気層と外気を結ぶ役割などがあります。
屋根周りでは軒天工事が進行中で、軒先換気金物の設置が終わっていました。
外壁の通気層や小屋裏の換気を担う、空気の出入口になります。
勾配天井部の断熱材の設置状況。
外壁同様に隙間なく防湿シートを設置します。
この工事はZEH支援事業による工事ですので、施工状況の写真やメーカー出荷証明書などの提出が必要になります。
天井断熱部。
断熱性能を高める為、厚さ100mmと89mmの高性能グラスウール16 を重ねて設置します。
壁面は石膏ボード、天井面は断熱材と石膏ボード貼りが進行中で、所々カウンター取り付けなどの木工事も行われています。
現場は予定通り順調に進行中です。
比較的天候に恵まれていることに加え、コロナの影響も殆ど受けなかったことは幸いと言うよりも、施工会社の株式会社 創建の野原さんの段取りの良さによるものでしょう。
外壁の仕上材 ( ガルスパン ) の下地となる透湿防水シート ( タイベック ) は貼り終わり、縦胴縁の施工も一部を除いて完了しています。
透湿防水シートとは防水性能だけでなく、室内から壁の内部に入り込んだ湿気を、断熱材 ( グラスウール ) 内に留まらないように、通気層を通して外部に排出する為のもので、気密性能や断熱性能が高い現代の木造建築には、欠かせないアイテムと言うるでしょう。シートの上に取り付けられた木材 ( 縦胴縁 ) は、通気層 ( 仕上げ材の裏側にある通気の為の空間 ) を作るのに必要な部材です。
玄関ポーチとスロープ上の庇の施工も順調です。
屋根仕上のガルバニウム鋼板は葺き終り、屋根換気金物の施工中でした。
室内では1階部分の断熱材の設置は終了しています。
断熱材は高性能グラスウールを使用。断熱材自体にも防湿シートが付帯されていますが、更に防湿シートを貼り込みます。断熱材内に湿気が入り込まないように細心の注意を払い、それでも湿気が入り込んだ場合には、断熱材内に留まらないように、上で説明したように、通気層を通して外部に湿気を出す仕組みです。
この工事はZEH支援事業による補助金の対象となる工事ですので、施工状況の写真やメーカー出荷証明書などの提出が必要になります。
勿論天井部分にも断熱材を施工します。
電気配線やCD管の配管も周利用しています。
ゴールデンウイーク後も、現場は順調に進行しています。
この日は金物の設置状況の確認の他、FRP防水の状況も確認し、電気業者さんとも打ち合わせをしました。
連休前には開口部にも面材が張られていましたが、既にアルミサッシは取付完了し、一部外壁下地の透湿防水シートも貼り始めています。
外壁下地材は、耐震性能と透湿性能を兼ね備えたダイライトを採用しています。
先ずは全ての筋交いの設置状況と、接合金物の設置状況を確認。
FRP防水層も施工済。
開口部が開いたおかげで、室内は大分明るくなりました。
大工仕事はスピーディーなうえに丁寧で、しかも現場は何時来ても綺麗な事には感心します。
リビングとダイニングには、電気温水式床暖房を設置します。
前面道路から見た立面から、それ程の狭小住宅とは見えないかもしれませんが、敷地面積は15坪足らず。更に狭角が45度の三角形の敷地なので構造的な制約が多く、プランニングは困難を極めました。制約ばかりの設計条件の中、施主からのご要望を満たしつつ、少しでも部屋面積の狭さと三角形故の使い勝手の悪さを感じさせない住空間を造ることを心掛けました。
1階は引き渡し後も残工事の荷物置場の様になってしまったので、全体の写真を撮る機会がありませんでした。一部小さな店舗のようなスペースが在り、将来的に昔この場所で営んでいた店舗を復活させる夢を持っておられます。階段下のスペースには、現在は施主がDIYで制作したキャスター付きの収納BOXが収まっています。
1階の居室には、南側道路に面する階段室の窓から、木製ルーバー越しに光が差し込みます。
2階の主な採光も、階段室越しのFIX ( 嵌め殺し ) 窓から。
南側道路は夜でもかなりの通行量があるのでFIX窓としています。
階段室を含めて13帖足らずのダイニングキッチンの左右に、約3帖のスペース-4とスペース-3を配置し、多趣味な施主のスタディ-ルームや家事スペース等の予備室として、建具は設けずに曖昧に仕切っています。
ダイニングを通してスペース-3方向を見る
階段室のFIX窓から木ルーバーを通して光が差し込みます。
この窓からの日照だけで、真冬でも室内は予想以上の暖かさです。
スペース-3から三角形のバルコニーを見る
鉄骨柱ジョイント部詳細
ダイニングからキッチンを見る。
狭さを感じさせないよう、システムキッチンの配置には頭を悩ませました。
この住宅は準耐火建築物にする必要があるので、木製の構造体を表しにすることは出来ません。木製階段は厚さ60㎜のゴム集成材を使用することで、木材を表しに出来ました。
また着色せずにクリア塗装のみとすることで、木の温もりを感じることが出来ます。
3階からの階段室を見下げる。
3階は階段室のFIX窓以外にも、ハイサイドライトからの採光が期待出来ます。
この住宅は階段室で1階から3階迄、空間的に繋がっているので、夏場に階段室を通して3階に溜まった熱気をこの窓から排出します。
冬場にも、各階の暖房による暖気は室内の最高部に当たる、この辺りに溜まるので、この吸い込み口から吸引し、ダクトを通して1階の床下に送ります。
階段上収納庫内に設けたダクトとダクト用の送風機。
吹出口は1階床に設けています。
勉強家で好奇心旺盛な施主と相談しながら、遊び心で設けた設備でしたが、期待を上回る効果を上げているようです。
この梯子は階段上収納へ上がる他に、屋上のメンテナンスにも利用出来ます。
先月27日に上棟し、28日の昼過ぎには既に垂木と屋根野地の取り付け、一気にルーフィング貼りが完了しました。
3日から現場も連休に入ると連絡を受けていたので、2日の土曜日に現場に行って来ました。
何時もは公共交通機関と徒歩で現場に行くところ、2日は道路が空いていると予想して、東名高速を利用して車で現場で向かいました。大和トンネル辺りで携帯から神奈川県知事からの「他県から神奈川県に来ないように」との趣旨の音声が入りました。いきなりの音声だったので驚きましたが、事務所から1時間30分程で現場に到着しました。
施工会社の(株)創建の社長さんからの報告通り、外壁下地のダイライトも既に張り終わっていました。掃き出し窓などの大きなもの以外は、開口部にも一気に面材を張っているので進行が早いのだと思います。
筋交いは勿論、取付金物も設置済みです。
柱や束は120角の杉材を使用しています。梁も当然W120なので安心感があります。
この住宅の骨組みも、かなり複雑な部分が多く、単純ではありません。但し前回の三角地の家とは違い、平面的には全て直角であることが、このスピーディーな現場進行に繋がっていると思います。改めて三角地の家の大工さんには、苦労を掛けたことを実感させられます。
先月28日にルーフィング貼りは終了。
ホールダウン金物の設置も終わっています。
大井町の家 の「建て方工事」を行いました。
この住宅は、前回の三角地の狭小住宅とは正反対。ご覧の様に敷地はゆったり、2階は北端の一部だけしかない、平屋に近い住宅です。
1時過ぎに現場に到着した時には、既に棟が上がっていました。
私は一時間程しか現場には居ませんでしたが、現場の皆さんはとても手際よく、テキパキと作業を進めていました。
日本の大工さんの技術は、何時見ても大したものです。
柱は全て120角。 筋交い無のこの段階でも、安定感があります。
2月の末に地鎮祭を行った 大井町の家 は3月20日に配筋検査、30日にはアンカーボルトと基礎型枠、基礎断熱材などの設置状況の確認を行いました。
施工をお願いしている 株式会社 創建 さんは、今回初めて工事をお願いする施工会社さんですが、仕事がとても丁寧で現場は何時も綺麗なので、安心して仕事を任せられそうです。
配筋検査
外部に面する部分は既に型枠、断熱材、アンカーボルトが設置されていました。
現場から見える富士山
翌週早々に耐圧盤コンクリートを打設を行いました。
立上り部のコンクリート打設の前日、30日にアンカーボルトの設置状況の確認を行いました。
通常のアンカーボルトの他に、ホールダウン金物用アンカーや型枠と部屋内側の断熱材の設置状況、鉄筋の被り厚さなども確認します。
この住宅は 長期優良住宅認定 の他、BELS評価を受けた
ZEH支援事業 物件ですので、断熱材の設置状況の報告が必要となりますので、目視で確認するだけでなく、出荷表や写真の提出も必要となります。
翌日立上り部のコンクリート打設を行い、現在は上棟を目指して準備中です。
前面道路が二項道路で後退工事は市が行った為、日程の調整で最後の犬走りコンクリート打設までに時間が空いてしまいました。
結果として、同じようなアングルでも、色々な天候や時刻によって、表情の違う竣工写真を撮ることが出来ました。
階段室の2連の縦長窓は型板窓なのですが、予想より日差しが強い事と、階段を上り下りする時に、窓に近付き過ぎると外からシルエットが思ったよりもはっきり見えてしまうと言う事で施主がカーテンを設置しました。
外壁の色は「白」「グレー」「黒」とかなり悩んだうえで、施主自身が決定しました。
当初は白も有力でしたが、後ろのビルとの関連を考慮したものです。
このアングルだと家と言うよりも船舶の様です。
二項道路側の立面
見る角度によって、全く違う建物にも見えます。
屋根形状は道路斜線や北側斜線の関係で、かなり複雑なものになりました。
デザインの仕事に永年従事していた施主は鉄骨のデザインには特に詳しく、何度も図面上の検討を繰り返しました。
鉄骨は施主の知り合いの職人さんに発注したものなのですが、場所が場所だけに想定通りに取り付けられるか心配でした。
工務店さんの検討もあって、上手く納まり幸いでした。
この綺麗な円形の柱台の型枠を作った職人さんに拍手です。
昨年2月に着工し、11月に竣工した 三角地の家 の現場報告は、去年の6/20にアップした 防水工事 で中断していました。
多忙で更新出来ずにいるうちに「最新現場情報」と銘打っていることから、更新を再開する機会を失ってしまい、今日に至っています。
今更ながらの感は否めませんが、その後の現場の状況をダイジェストでアップしたいと思います。
2019.07.04
7月に入るとグラスウールの充填、防湿シート貼りの工事も終り、石膏ボード張りが始まります。
2019.070.13
準耐火構造の建物なので、15mm以上の石膏ボードを張る必要がありますが、外部に面する部分は12.5mm+9.5mmとしたことで、交通量の多い前面道路からの防音対策にも役立っています。
2019.07.26
2019.07.24
7月後半には、階段をはじめとした内装の木工事も始まります。
2019.07.26
2019.07.26
段板、ササラ桁共に60mm以上の厚みがあるので、大工さんには大変な苦労を掛けることに。
図面通りには納まらないこともあり、私も毎日のように現場に行って、あれこれ知恵を出しあいました。
2019.07.24
外部ではモルタルの下地塗りも始まります。
2019.08.09
階段と居室間の木製ルーバー、現場での組み立ては難しいので、作業場で組み立てた物を取り付けます。
2019.08.09
2019.08.09
2019.08.24
お盆明けには木工事はほぼ完成し、石膏ボードの継ぎ目やビスの頭にをパテで均す作業な入ります。
2019.08.24
2019.08.24
2019.08.24
2019.08.24
8月中にキッチンの設置も完了。
2019.09.06
8月の終わりからクロス貼りが始まりました。
2019.09.06
2019.09.06
階段廻りの工事では大工さんにも苦労を掛けましたが、クロスを貼る内装業者の方にもご苦労を掛けてしまいました。
2019.09.06
一昨年の夏頃から計画がスタートしている「大井町の家」が、ついに動き出しました。
先月末に地鎮祭を行い、基礎工事が進行中です。
この住宅は 長期優良住宅認定 の他、BELS評価を受けた
ZEH支援事業 でもあります。
一週間で現場での作業は、かなり進行していました。
道路から見える部分のラスカット張りは完了しています。
今週は梅雨と言うのに雨が降らなかったお陰で、遅れていたバルコニーと陸屋根部分のFRP防水工事を行うことが出来のした。
開口部にもしっかりと防水を施します。
陸屋根部
目視でも排水勾配が確認出来ます。パラペット(立上り部分)に見える穴は、オーバーフロー管。万が一排水孔からの排水が足りなかった場合には、この穴からも排水します。
グラスウールの施工が完了しています。
グラスウール自体の部屋内側にも、防湿シートが貼られていますが、別売の防湿層を設けることで、グラスウールが湿気ることを防ぎます。
先月末に中間検査を合格し、大工工事だけでなく、屋根工事、設備工事、電気工事も順調に進行しています。
シートが掛かっているので、写真では工事の様子は分かり難いですが、内部の工事は着々と進んでいます。
三角地の角地に面する鋭角のバルコニー。
スチール手摺の取付け完了。
北側斜線と道路斜線の関係で、屋根形状は複雑になってしまいました。
排水管
電気配線工事も進んでいます。
ユニットパスも無事設置が終わりました。
建て方後1ヶ月半が過ぎ、先月末に無事中間検査が完了しました。
三角形で狭小敷地と言う、かなり難しい条件の住宅だけに、建て方の後の木工事や板金工事は、予定より若干工期が遅れていますが、施工者の皆さんの努力により無事に工事は進行しています。
( ゴールデンウィーク明け )
接合金物と筋交いの設置が終わり、確認検査機関に中間検査の前に、監理者による検査を行いました。
プレートに施されたスリットにより、大地震時に変形することで、筋かいを破壊から保護し、木製筋かいに金属の粘り強さをプラスした木造筋かい金物です。
施工会社の(株)田村工務店では、使用可能な場所では全てこの金物を使用しています。
アンカーボルト、ホールダウン金物、コーナー金物、羽子板ボルト、筋交いプレートなどの全ての接合金物の設置状況を確認します。
アルミサッシ枠も既に設置されています。
全ての金物の設置城状況を検査し写真を撮影するのに、かなり時間が掛かったので、検査前には貼られていなかった透湿防水シートの取付も始まっています。
( 5月中頃 )
透湿防水シートがほぼ貼り終わったところ。
( 5月下旬 ) 確認検査機関の中華検査当日。
1階・2階のモルタル下地となる、ラスカットの施工はほぼ完了しています。
三角形のバルコニー先端のスチール手摺
4日5日の二日間で、三角地の家の建て方工事を行いました。
建て方工事一日目。
土台は2日に敷かれ、足場は3日に組まれていました。
4日の午後3時頃には、3階の床は既に敷き込まれ、
5時過ぎには、三階と屋根の材料を載せて、この日の作業は終了しました。
4日の午後三時過ぎに、現場に訪れた時には作業は既に終了していました。
この後、施主と工務店、協力業者の皆さんと略式の上棟式を行いました。
先週水曜に打設した基礎立上り部を3日後の土曜日に見て来ました。
養生中なので型枠はまだ外していません。
アンカーボルトも問題なさそうです。
昨日、耐圧盤のコンクリートを打設しました。
今週はまるで梅雨の様に雨の日が続きましたが、昨日は北風が冷たかったものの、久し振りの晴天に恵まれました。
ミキサー車で搬入した生コンをポンプ車を通して基礎に流し込み、バイブレーターによってしっかりと隙間なく、コンクリートを打設します。
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Author:凛太郎
猫が大好きな一級建築士です
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