ただし真っすぐに最短距離を歩くのではなく、何か発見が有りそうな道を選んで、しかも十字路やT字路では必ず進行方向ではない路地を覗き込んで歩きます。
まず第一の出会いは

西片2丁目の住宅地で下見板張りのレトロな日本家屋を見付けました。

そして気になるのが隣接するこの洋風住宅

一見すると新しい建物に見えますが、古い洋館の匂いを感じるんですよね。

どの辺が匂うかと言うと、この辺が匂う気がするんですけど・・・。
≫追記 2012.10.29
この住宅が西片にある代表的な屋敷で旧麻田駒之助邸であることが分りました。
麻田氏は中央公論社の初代社長を務めた人物で、大正10年から12年にかけて建てられたのがこの住宅です。設計は三菱の技師長を務めた経験もある建築家・保岡勝也です。
設計者 / 保岡勝也
竣工年 / 1921・1923年 ( 大正10・12年)
所在地 / 文京区西片2丁目
国登録有形文化財
誠之小学校のところで、地図に17と記されているやや広めの通りに出てみました。

すると、いきなり2棟の看板建築に出くわしました。

(銅板葺きと言うだけで、看板と言えような意匠がないので、看板建築とは言わないかも知れませんが・・・)

左の銅板貼りの建物には装飾らしきものは見当たりませんが

右のモルタル塗りの建物には、彫りの極めて浅い軒飾りの他、両端の柱型の上部にはヒマワリの花のような飾りが施されています。付け庇のと軒飾りの間には、二つのブラケット照明も見えますね。

隣の建物が取り壊されて空き地になっているので、今なら看板建築の側面を見ることが出来ます。
再び広い通りを離れて住宅地へ

目的地の在る白山1丁目で見掛けた和洋折衷の住宅です。

同じく白山1丁目の住宅

なんとなく撮影しましたが、こうして見ると普通の住宅に見えますね。
この時はレトロな匂いを感じたんですけど・・・?
そしてやっと目的地に到着です。

登録有形文化材に指定されている新町館 ( 旧三宅家住宅 )

思った以上に地味な建物です。
知らずに通り掛かったら、写真を撮るかどうか悩みそうですね。

目立つのは派手な玄関ポーチ柱くらいでしょうか? ( このマダラ模様は大理石 ? )
近代建築散歩には竣工は1923年 ( 大正12年 )と記されていますが、設計者は不詳です。
旧三宅家住宅と書きましたが、住宅兼法律事務所として建てられました。
構造は鉄筋コンクリート造で、当時は陸屋根の住宅は珍しかったと思われます。
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