市役所前の交差点に面して一際目を引く銅板葺きの看板建築が在ります。

これ程見事なデザインの看板建築は、小金井公園内の江戸建物園に移築されたものを含めても、最高峰の建物の一つと言えるでしょう。


恐らく1階の外観はオリジナルではないと思いますが、雰囲気を大きく崩さない上手な改修だと思います。
でも贅沢を言えば、オリジナルの外観も見てみたかったですね。

3階のアーチの付庇、2階の4本の付柱が目を引きます。
意外にシンプルなデザインですが、整然と並んだ窓のバランスが良いのでしょう。
窓がアルミサッシにリフォームされてないのも嬉しいです。

今は取り壊されていますが、向かって右隣りは2階建てだったのでしょう。3階の側壁に大きな看板が見えています。

昭和5年(1930年)に湯宮釣具店として建てられ、今は手打そば百丈として営業しています。
登録有形文化財にも指定されていますが、1階の店内はすっかり改装されています。

1階で残っているのは、軒裏の文様くらいでしょうか?

座敷席と大テーブルの在る2階は、かなり昔の雰囲気が残っています。
(食事中のお客さんが居たので、写真撮影は遠慮しました。)
上は3階の写真で、ギャラリーとして時々使用しているそうです。
小屋裏と言う扱いなのでしょう。屈まないと頭が梁に当たってしまいそうな高さでした。
お蕎麦もとても美味しく、お店の方もとても親切で「次回は2階で」と言ってくれました。
所在地 / 埼玉県川越市元町1-9
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