
下調べでこのカラフルな色彩の長屋群を是非見たいと思っていたのですが、場所をリソナ銀行の裏側だと勘違いしてしまい。かなり無駄な時間を費やしてしまいました。
二度目に蔵造り通りを通った時に、蕎麦屋の奥にこのカラフルな色彩の建物を見付けた時には、小躍りしたい程嬉しかったです。

二戸一 (2戸セットで1棟)の長屋が2棟並んで建っているので、全部で4戸並んでいるのですが、前面道路があまりに狭く、4戸並んで写すのは、この写真が精一杯です。
なので、まずは手前の2戸

川越には銅板葺きの看板建築は少なく、ほとんどはモルタル造形の看板建築が多いですが、この長屋のようにカラフルな色彩の建物は他には見られません。
2階の窓がアルミサッシに改修されているのは残念です。

この薄い緑色の建物のデザインが特にかわいいです。
どの建物の装飾には全くと言っていいほど奥行が無く、2階には付庇も有りません。
その代りなのか、2棟の間には物干しを兼ねたバルコニーがあります。
続いて奥の2戸

奥の2戸は2階の窓はオリジナルかも?

少しでも正面から撮ろうとチャレンジしました。
このカラフルな色彩の外壁の洋風長屋の設計者はレストラン太陽軒と同じ斉藤玉吉。
竣工は1932年 (昭和7年)です。
なぜこんな行き止まりの細い路地に、このように優れたデザインの建物が建っているかと言うと、実はこの狭い道には拡幅計画があり、道路の拡幅を見越して1階を店舗とした長屋を建築したと言うことです。
結局拡幅計画は中止となり、日の目の当たらない隠れた名作となってしまったようです。
いよいよ最後になりました。
車を止めた川越工高近くの駐車場の隣の住宅です。


大きな住宅の離れのようです。
外壁屋根はそれ程傷んでいるとは思えませんが、窓ガラスは割れたままで放置されています。
来年は、秋に出掛けた秩父の建物の紹介から始めます。
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