前回に続き、下谷神社から上野駅側(西側)を散策します。
まずは下谷神社から一本上野駅側(西側)の東上野3の交差点に続く通りから

瀧沢薬局
モルタル造形の看板建築です。
正面のサッシは、すべてアルミサッシに改修されていますが、側面はオリジナルの木製建具が残っているようです。

2階の窓の両脇に施された、付け柱が目を引きます。
右から書かれた 局薬澤瀧 の文字も戦前を思わせます。
一軒挟んだ左と隣に

近藤酒店 他
住宅地図で調べると左の建物は近藤酒店と分かりましたが、右側は不明。
とても似た外観ですが、右の建物方が間口が半間広く、雨戸の戸袋が両側に設けられています。

銅板葺きの建物と出し桁造りの建物が並んでいます。
右の建物の1階の引き戸には坂森七宝と書かれています。

サッシと手摺はアルミ製に改修されています。
この建物も1階の外壁は銅板葺きではありません。
さらにもう一本、上野駅側の通り行ってみましたが、駅に近いせいか、ほとんどが新しい建物ばかりに建て替えられていました。それでも浅草通りの近くには、何軒かの古い建物が残っていました。

平屋の元店舗
ペンキで塗り潰されているので、外壁の素材は分かりません。
パラペット中央の○の部分には、昔はどんなロゴが掲げられていたのでしょうか?
古い木造と新しい鉄筋コンクリート造の建物が混在している地域とは言え、さすがに平屋は滅多に見掛けません。
二つの通りを結ぶ道にも

中村時計店・エコハート・秋山工芸社
モルタル造形と銅板葺きの建物群を発見しました。

中村時計店
わりと大きな建物ですが、柱型とコーニス以外には目立った装飾は有りません。

エコハート
1・2階ともに外部建具や手摺は木製。恐らくオリジナルかと思われます。
1階の2連の上げ下げ窓が素敵です。
この建物も1階は銅板葺きではありません。
2階の窓に雨戸の戸袋があれば、もっと良かったのに・・・!
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