この三崎街道沿いにも、沢山の質の高い看板建築が残っています。
その中でも、特に素晴らしい銅板葺の看板建築が

みどり屋呉服店
竣工年/1930年(昭和5年)
所在地/横須賀市上町2-1

二間間口が多い下町の看板建築と違い、間口六間はありそうです。
建物の状態が良いことに加え

何と言っても、デザインが素晴らしい。
外壁の中央丁部が、△に造られた看板建築は良くありますが、中央部分と両サイドの銅板の葺き方を2階の平葺と変え、さらに、外壁を立ち上げた部分(パラペット)の、4本の親柱も目を引きます。
コーニスと歯飾りも本格的。
つい2階より上に目が行ってしまいますが、1階も現役の呉服店で、レトロな雰囲気で溢れています。
アーケードがなければ、どんなに素晴らしいかと、つい思ってしまうのは、僕だけではない筈です。
みどり屋呉服店の隣にも

ペイントされてしまっていますが、恐らく元は銅板葺の外壁です。

コーニスの下の軒飾りがレースのようです。
窓の両側の銅板の葺き方も凝った造りになっているのが分ります。
ペイントされてしまっているのが、なんとも残念。

この建物も間口は六間以上はありそうです。
窓はアルミサッシに改修されていますが、外壁は銅板葺が残っています。

雨戸の戸袋の銅板が、2階と3階で、葺き方を変えています。
それに3階部分を斜めにセットバックさせているのは何故なのでしょう?
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