まず最初に紹介するのは、三島の看板建築の代表格である

一服処ムラカミ ( 旧ムラカミ洋品店 )
設計者 / 不詳
竣工年 / 1926年 (大正15年)
所在地 / 静岡県三島市大社町18-5
登録有形文化財

三島市では1930年 ( 昭和5年)の北伊豆地震の後に、多くの商店建築が関東大震災の後に、東京を中心に流行し、後に看板建築と呼ばれるこのような様式で建築されました。

東京で看板建築が現れるのは、昭和に入ってからですが、この建物は大正15年に建てられているので先駆け的な建物と言えます。
また、上記した昭和5年の北伊豆地震の後に建てられたものでもありません。
建物本体の間口は4.5間位でしょうか?
一般的な東京の看板建築と比べると間口が広く、向かって右側に住い専用と思える出入口が設けられているのも、敷地に余裕のある地方ならではと言えるでしょう。
東京の看板建築では、敷地の奥にご近所と共用の通路でもない限り、住人は店舗を通って出入りするのが普通です。

三島商工会議所が大社町の「懐かしい昭和の時代」を再現する、県内初のモデル事業として発足。
アートギャラリーが入居し、2000年には登録有形文化財にも指定され、現在は一服処ムラカミとなっています。

建物の外観もシンプルですが、照明器具もシンプルです。


欄間のガラス

駄菓子など三島の名物も売っています。気軽に入店できるので、看板建築の内部も見られるのが嬉しいです。

ここまでシンプルなデザインも珍しいかも知れません?

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