
花市生花店

間口は2間。 どう見ても、当時は認められていなかった筈の、木造3階建ての店舗兼住居です。
銅板葺とモルタル造形をミックスした看板建築で、デザインも多彩で、現存する最高レベルのす看板建築の一つと言えるでしょう。
設計者 / 不詳
旧所在地 / 千代田区神田淡路町1丁目
竣工年 / 1927年 ( 昭和2年 )

この建物は、神田淡路町に昭和2年に開業し、平成3年まで営業していた生花店で、銅板の葺き方は多彩で、店名の文字の部分は、非常に細かい七宝紋様が見られます。

写真はクリックすると拡大します。
説明文によると、2階の窓の下には梅・桜・菊・牡丹などの花が飾られ、3階には蝶と菊が対角線上にあしらわれているそうですが、分かりますか?

すっきりとした格天井の店内は、昭和30年代を様子を再現しているそうです。

店の奥の茶の間には、卓袱台に火鉢に氷で冷やす冷蔵庫が置かれています。
僕よりはちょっとだけ上の、オールウェズ三丁目の夕日の世界だと思います。

この写真を見ると、神田淡路町に建っていた時の、隣の建物の形状が窺えますね。

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