国府津は1887年に東海道本線が開業すると、国府津駅は機関庫を備える駅として、また東京から箱根や伊豆方面への観光地への乗換駅として、国府津自体も海が見える別荘地や保養地として賑わいました。
関東大震災では大きな被害を受けますが、震災後もその賑わいは変わらず、東京の下町と同様に、沢山の看板建築が建てられました。
1934年に丹波トンネルが開通すると、東海道本線が小田原・熱海から丹波トンネルを通って三島・沼津に抜けるようになると、その賑わいは一気に色褪せてしまいます。
皮肉なことに、丹波トンネルの開通の為に賑わいが失われたことで、国府津は発展から取り残され、レトロな建物が多数残ったのです。しかしここ数年、素晴らしいデザインの貴重な建物が、次々に取り壊されています。
JR国府津駅の近くにも、ヒノデストアーなど何棟かの看板建築が建っていた筈ですが、次々に取り壊され、今では駐車場に変わってしまいました。
現在駅前で残っているのはこの建物だけです。

神戸屋ふるや店 ( 旧富士屋自動車停車場 )
平成16年に国登録有形文化財に指定されたこの建物は、1935年( 昭和10年 ) 頃に、国府津に別荘を持つ政財界人の送迎用ハイヤーの車庫として建てられました。

現在はパン屋さんとして営業中

旧東海道から見る
設計者 / 不詳
竣工年 / 1935年 ( 昭和10年 ) 頃
所在地 / 神奈川県小田原市国府津4-2-18
国登録有形文化財


店舗前の煉瓦調タイルの部分は最近の物。
パン屋のテントの上の部分、紫色のところはモザイクタイル貼りでしょうか?

オリジナルか如何かが気になるところですが、ちょっとキレイ過ますかね。

装飾にはそれほど奥行きは無いようです。
神戸屋ふるや店のすぐ後にも


日本家屋の一部が洋館の造りになっています。
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