アクトデザイン凛太郎のブログ

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青梅散策 ⅩⅥ  旧青梅街道の沿いの街並み ( 森下町② ) 旧稲葉家住宅

旧青梅街道沿いの建物を紹介する最後は都指定有形民俗文化財に指定される建物です。

旧稲葉家住宅①
旧稲葉家住宅
白い土壁の建物本体から浮き上がるように持ち上げられた、大きな切妻屋根が印象的な建物です。

設計者 / 不詳
竣工年 / 母屋 : 18世紀後半、土蔵 : 1886年 ( 明治19年 )
所在地 / 青梅市森下町499


旧稲葉家住宅②

道路に面した1階の店舗部分は、繊細と形容するにはやや太めの材で造られた千本格子が施されています。

旧稲葉家住宅③
やや深めの軒のでは、二段の垂木で支えられています。

      旧稲葉家住宅22


旧稲葉家住宅⑧

稲葉家は江戸時代に青梅宿の町年寄を務めた家柄で、青梅でも有数の豪商でした。青梅街道に沿って蔵造り2階建ての母屋、門、棟割長屋 ( 整備のため解体 ) が並び、母屋の東側に井戸が掘られ、北側には土蔵が在ります。
間口5間半、奥行き7間の土蔵造りの母屋の表部分は、店舗として商業活動の場に充てられ、奥の部分は生活の場となっていました。
店舗部分は、間口いっぱいに土間を持つ前土間型式で、防火戸の収納部となる袖壁を左右に間口5間半、奥行4間4尺5寸の1階部分と、土戸出守られた窓を持つ梁間4間の豪壮な登梁様式の2階部分からなっています。
棟の低い登梁様式であることから、江戸時代後期 ( 18世紀後半 ) の建築と考えられます。
また、土蔵は明治19年 ( 1886年 ) 頃の建築、門、井戸の覆屋などはそれ以降の時代に建築されたものと考えられています。 (東京都教育庁  POST CARD 参照 )


      旧稲葉家住宅⑩
      商売のため、間口いっぱいに設けられた土間。
青梅で有数の商人で、夜具地の織物として有名だっ青梅縞の仲買問屋や材木商やを営んでいた稲葉家の店舗兼住居だけあって、太い材が使われています。
梁や柱には奥多摩のシオジ材が使われています。

旧稲葉家住宅⑨

      旧稲葉家住宅⑪
     手前が商売の為の空間、引き戸の奥は居住空間だったそうです。

旧稲葉家住宅⑫
居住スペースから、廊下を越しに土蔵の在る奥庭を見る。

      旧稲葉家住宅⑳

旧稲葉家住宅⑬
こんな風情のある硝子には、今ではなかなかお目に掛かれません。

旧稲葉家住宅21

旧稲葉家住宅④

旧稲葉家住宅⑦
住居スペースの奥の庭。
向かって右側に見えるのは、土蔵の前室部分。

旧稲葉家住宅⑤
眩しような白さのこの土蔵は、明治19年 ( 1886年 ) 頃に建築されたものです。

旧稲葉家住宅⑥

      母屋へ戻ります。
      旧稲葉家住宅⑰
      住居スペースの階段     
      昔の建物なので、階段は梯子のように急勾配です。


旧稲葉家住宅⑱
急勾配の梯子を登ると、そこは2階と言うよりは、小屋裏部屋のような空間でしたが、木材の太さはご覧の通り、1階と同様です。

味わいのある木製建具も紹介しましょう。
旧稲葉家住宅⑭
透かし模様板戸

      旧稲葉家住宅⑲
      季節によって障子を着脱出来る格子戸      

旧稲葉家住宅⑮
厚みが1cmもある、無垢一枚板の板戸

旧稲葉家住宅⑯
硝子の模様もさることながら、腰板の浮き上がった木目がなんとも言えない風合いです。
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  1. 2015/04/17(金) 12:47:37|
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