4月に訪れた明治村~犬山~諏訪 の旅を実際の工程とは逆に紹介している途中でしたが、随分長いこと旅の途中で放置したままになっています。
放置ついでと言うわけではないのですが、今日は5月24日に世田谷トラスト街づくりの主催で開催された「成城オープンガーデン・ミニ」を紹介します。
成城みつ池緑地に隣接する旧山田耕雨邸は、今年の1月に世田谷区の所有となりましたが、平成29年4月からの一般公開 ( 予定 ) に先駆けて、( 現在は公開に向けて、 耐震補強工事やバリアフリー工事等の改修に向けた実施設計を進めています ) この日一日だけ公開されました。

旧山田耕雨邸
屋根は寄棟で、瓦はスパニッシュ瓦でしょうか?
縦長の上げ下げ窓が連続する、堂々たる造りの洋館です。

設計者 / 不詳
俊工年 / 1936年 ( 昭和11年 )
所在地 / 東京都世田谷区成城4-20-25


以前に紹介したときには道路からの写真だけでしたが、ついに門の中に入ることが出来ました。



広い前庭が在るにも拘らず、居間と思われる庭に面する部屋から、外に出られる窓はありません。
縁側から庭に直接出入りできる日本家屋とは違い、洋館にはこのようなケースが多い気がします。

玄関ポーチの袖壁には半円アーチの開口があり、腰壁と柱型はタイル張りです。

洋館でよく使われている素焼きのスクラッチタイルとは少し趣の異なる施釉タイルのようです。

銅板貼りの庇を支える柱は道路側が省略された片持ち梁なので、少し不安定に感じます。

玄関扉の両袖と欄間部には直線的なデザインのステンドが施されています。

全体適に武骨で硬い印象の強い建物ですが、この欄間のデザインはよく見ると可愛らしい。


この日の内部の公開は玄関迄。

平成29年の一般公開が楽しみです。
5月24日のオープンガーテーン開催の情報は、以前この住宅を紹介した記事を見た元住人の方 ( 恐らく山田さん ) が、コメント欄に書き込んで下さったことで知ることが出来ました。 おかげさまで29年まで待つことなく、お庭からと、一部とは言え室内も拝見することが出来ました。 ありがとうございました。
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