この辺りに戦災を生き延びた看板建築や出し桁造りの建物が、まだ彼方此方に残っています。
但し残念ながら、何年かおきに出掛ける度にその数は減っていて、東京オリンピックが開催される2020年頃には、その殆どが姿を消してしまうのではないかと心配しています。
昨日訪れたレトロな建物たちは、関東大震災で焼失した建物を建て替えられたもので、ほぼ全てが大正末期から昭和初期に建てられました。
建物の前面の壁に葺かれた銅板葺は、震災などによって発生する火災の際、道路越しの延焼を防ぐ為の防火対策として施されたものです。

3連アーチの飾りが施された見事な銅板葺の看板建築
今まで見たことのない建物だったので、ストリートビューで見つけた時には興奮しました。
ストリートビューには写っていても、実際に出掛けてみると空き地になっていたり、建て替え工事の最中だった経験も数知れないので、実際に見ることが出来てホッとしました。

蔵前通沿いに建つ銅板葺の看板建築
この建物は散策中に偶然見つけました。
以前、すぐ裏のおかず通りを散策したときには、全く気が付かずに居たわけです。

銅板葺の建物

亀甲文様の戸袋の保存状態は上場です。

和瓦葺の出し桁造りの建物

この建物も和瓦葺の出し桁造りの建物
実はこの建物並びに、ストリートビューでモルタル造形の看板建築を見付けていたのですが、残念ながら解体されてしまったらしく、空き地になっていました。

戸袋に施された文様は、細かい細工の麻の葉文様です。

この建物も大変状態の良い和瓦葺の出し桁造りの建物で、戸袋には亀甲文様の銅板が施されています。
まだ他にも沢山の建物の写真を撮ってきましたが、今回は出し桁造りの建物が豊作でした。
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