石神井台の家の竣工後の先月12日から10日間、ローマ~フィレンツェ~ヴェネツィアをめぐるイタリア旅行に行って来ました。
先ずはローマでの第一日目、最初に訪れたサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂を紹介します。
ローマの教会と言えば、何と言ってもサン・ピエトロ大聖堂が有名ですが、このサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂は、聖母マリアに捧げられた教会の中で、ローマ最大の教会でありローマ4大教会の一つでもあります。



352年夏、教皇リベリウスの夢に現れた聖母から「真夏に雪の降った地に教会を建てよ」と言うお告げがあり、数日後この地に雪が降った為、教皇はこの聖堂を建てたと言われています。
当初は別の場所に在ったと言う説もありすが、今でもローマ市民から雪の聖マリア聖堂と言う愛称で呼ばれているそうです。
431年のエフェソス公会議で聖母崇拝が認められ、教皇シクストゥス3世によって再建されました。
ローマ4大教会 のうち他の3教会が、皇帝により建てられたのに対し、このサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂だけは教皇によって建てられた教会です。
バロック様式のファサードは18世紀の改築時に造られたものです。

イオニア式の列柱に囲まれ、古代聖堂建築様式が色濃く残る身廊から祭壇方向を見る。
壁面に見られる36面のモザイク画も、5世紀に描かれた旧約聖書の物語です。
しかし、13世紀以降に増改築が繰り返され為、四角い天井模様や豪華な装飾には、ルネッサンスやバロック様式の特徴が見られます。

広角レンズで撮っているので、実際はここまでの奥行はありませんが、金色の天井の装飾の豪華さに圧倒されます。

180°振り返って出入口方向を見る。 ステンドグラスも見られます。


側廊の天井でもこの装飾です。

側廊に置かれた彫刻

天蓋はフェルディナンド・フーガによる1740年代の作品。

天蓋は赤味を帯びた斑岩とブロンズの円柱が特徴。
身廊と祭壇を区切る凱旋アーチのモザイク画も5世紀の作品。

16世紀、ドメニコ・フォンターレが設計した礼拝堂の中のクーポラ。


祭壇下の礼拝堂

幼子のイエスが寝かされたと言う飼い葉桶の断片を納めたと言う銀製の聖遺物。
聖堂後方 ( 後陣 )



オベリスクは16世紀に建てられました。
サンタ・マリア・マジョーレ大聖堂はローマのバシリカ様式の聖堂では唯一原構造を残している貴重な建築物です。
現在のサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂は古代ローマとルネッサンス&バロック芸術の結晶と言えるでしょう。
※ この記事内の説明文は「Wikipedia」「週刊ユネスコ 世界遺産」「ローマヴァティカン市国・システィーナ礼拝堂」 等を参照しています。
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