地上に出るとそこはフラミニオ広場です。

フラミニオ広場からポポロ門を見る
ポポロ門は鉄道が出来るまでは、フラミニア街道を通ってやってくる多くの人屋馬車が行きかうローマ巡礼者の北の玄関口でした。
帝政ローマ時代のアウレリアヌスの城壁の一部であるフラミニア門が前身で、現在の門は1562年に建てられたものです。

ポポロ門を潜るとポポロ広場です。
映画 「 天使と悪魔 」 にも登場する双子の教会は、何と一棟が改修工事中。

双子の教会のうち、向かって右側の改修工事中の教会がサンタ・マリア・ディ・ミラコリ教会。

向かって左側がサンタ・マリア・イン・モンテサント教会です。
そっくりに見える二棟の教会ですが、右の教会は正円、左は楕円と言う具合にクーポラの形状が実際には異なります。
見た目が同じになるように設計されているそうで、17世紀後半に建てられたバロック後期の秀作です。

広場中央に立つ高さ36mのオベリスクは初代皇帝アウグストゥスがエジプトから持ち帰ったラメセス2世時代のもので、16世紀にチルコ・マッシモの競技場から移築されました。
古代ローマ人はエジプトからオベリスクを奪い去り、教皇は古代ローマの遺跡から彫刻や石材を剥ぎ取って、教会の建設に使用したのですが、ここではオベリスクの使いまわしが行われたんですね。

オベリスクの左側に見えているのがポポロ門

ポポロ広場側から見たポポロ門とサンタ・マリア・デル・ポポロ教会
ポポロ門内側の装飾は1655年にペルニーニの設計で完成。
サンタ・マリア・デル・ポポロ教会は、暴君と言われた皇帝ネロの魂が悪霊となったと言う噂を、鎮める目的で1099年に教皇パスカリス2世によって創建されとか?

楕円形のポポロ広場の両脇には他のローマの広場と同様に、彫刻に飾られた噴水が在ります。
ローマの長い歴史が息づくポポロ広場は、1824年に新古典様式で整備されています。
ポポロ広場を後にし、バブィーノ通りを通ってスペイン広場へ向かいました。

ローマでは何気ない普通の通りなのですが、日本人の私にとっては普通ではありません。
どの建物も素敵なので、全部の建物の写真を撮りたくなってしまいます。

オンニッサンティ教会

Sant'Atanasio教会
少し歩くと何棟もの教会に出会います。
人だかりが見えて来たのでそろそろスペイン広場か・・・・?

スペイン広場
双子の教会に続いてなんとスペイン広場も工事中。
映画 「 ローマの休日 」 でオードリー・ヘップバーンがをジェラート食べたシーンで有名ですが、今はここでジェラートを食べることは禁止です。
まさか、ジェラートを食べられないどころか、階段に上れないとは思いませんでした。
残念なから階段に咲いている筈のつつじの花を見ることも出来ませんでしたが、ローマの広場に付き物の噴水とオベリスクは見ることが出来ました。
気を取り直してトレヴィの泉へ向かいます。
※ この記事内の説明文は 「週刊ユネスコ 世界遺産」 「Wikipedia」 「わがまま歩き29 イタリア5都市」の内容を参照しています。
スポンサーサイト