ラファエロの間は一つの部屋ではありません。
ラファエロとその弟子達の作品のある、4つの部屋の総称なのです。
先ずは4つの部屋の中で、一番大きなコンスタンティヌスの間から紹介しましょう。

左 / ミルヴィオ橋の戦い 右 / コンスタンティヌス帝の洗礼
天井 / キリストの勝利
壁・天井いっぱいに、コンスタンティヌス帝の生涯が描かれ、4面の壁は「コンスタンティヌス帝の洗礼」「ミルヴィオ橋の戦い」「十字架の出現」「コンスタンティヌスの寄進状」が飾ります。
ラファエロの死後、ジュリオ・ロマーノなどの弟子達が、師の構想をもとに描いたものです。

左 / コンスタンティヌス帝の洗礼 右 / コンスタンティヌスの寄進状

ミルヴィオ橋の戦い
ヘリオドロスの間

左 / ボルセーナのミサ 右 / アッティラと大教皇レオの会見
天井画はラファエロ作 / 燃える柴・ヤコブの梯子・ノアの前に現れる神・イサクの犠牲

左 / ヘリオドロスの追放 右 / ボルセーナのミサ
署名の間
この部屋は教皇ユリウス2世の書斎です。

壁画も天井画も全てラファエロ自身の手による作品です。


聖体の論議

アテネの学堂
哲学をテーマに描かれたこの作品は、ラファエロの作品の中で、もっとも有名。
古代ギリシャの賢人達が議論する様子を描いていますが、中央のプラトンはレオナルド・ダ・ヴンチをモデルとして描いているのは有名な話。
大理石の台に方杖をつき、何かを描いているのはミケランジェロをモデルにしたヘラクレイトス

黒い帽子の若者はラファエロ自身と言われています。

パルナッソス
ダンテやペトラルカらしき人物も見受けられるとか。
火災の間

ボルゴの火災

左 / オスティアの戦い 右 / ボルゴの火災

左 / ボルゴの火災 右 / カール大帝の戴冠
残念ながらシスティーナ礼拝堂の内部は、写真撮影禁止なので手持ちの資料から

最後の審判 ※「週刊ユネスコ 世界遺産」より
ミケランジェロが4年半をかけて完成させた除幕式、人々は 「 神のごとき、ミケランジェロ 」 と声を上げて天才を称えます。


システィーナ礼拝堂の天井画
※「ローマヴァティカン市国・システィーナ礼拝堂」より
天地創造からノアの箱舟までの、旧約聖書の創世記の物語が描かれています。

アダムの創造 ※「週刊ユネスコ 世界遺産」より
※ この記事内の説明文は「週刊ユネスコ 世界遺産」「ローマヴァティカン市国・システィーナ礼拝堂」 「わがまま歩き29 イタリア5都市」「イタリア旅行記 ヴァチカン美術館」 「ROMAの休日」「早春のイタリア旅行記」を参照しています。
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