1471年教皇シクストゥス4世は、長らくラテラノ宮に保管されていた古代ローマ時代のブロンズ像などをローマ市民に返還しました。
建物内部が美術館として公開されるようになるのは1734年、教皇クレメンス12世の時のことでした。
先ずはコンセルヴァットーリ館の中庭に置かれている

コンスタンティヌス帝頭部
フォロ・ロマーノのマクセンティウス帝のバシリカから発見されたものです。

コンセルヴァットーリ館の天井
恐らく、1階の階段室付近だったと思います。
バチカンで色鮮やかな天井を嫌と言うほど見た後なので、なんだかほっとします。

見覚えのある顔です。 恐らく ハドリアヌス帝の胸像 だと思います。

ホラティウス
エトルリア浸入の際、ローマを救った英雄の姿を描いています。

ウルパヌス8世の像 ベルニーニ作

イノケンティウス10世の像
この美術館には、主に古代ローマ時代の彫像が展示されている筈なのですが、上の二体の彫像はこの日の午前中に訪れたバチカンやサンタ・マリア・マジョーレ大聖堂、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂で見て来た聖人の彫像ですね。

この彫像はローマの皇帝でしょうか? 頭は薄い様ですがカエサルではないし?


棘を抜く少年
この部屋の天井はサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂に似ています。

棘を抜く少年
紀元前二世紀のギリシャ彫刻を、100年後のローマでコピーしたものだそうです。
あっ!! これです!! これが見たかったんです。

ロムルスとレムスに乳を与える雌狼
狼の乳を飲む二人の子供は、ローマの建国神話に登場する双子の兄弟ロームルスとレムスです。
伝説では狼によって育てられたとされていて、同じ場面をモチーフとした像はローマの彼方此方で見ること出来る上に、お土産にもなっています。
雌狼像は紀元前5世紀のもの。
ロムルスと双子の兄弟であるレムスの像が付け加えられたのは15世紀だったとは知りませんでした。


メデューサ像 ベルニーニ作 1630年作成

バロック芸術の巨匠であるベルニーニの作品で、メデューサはギリシア神話に登場する髪の毛が蛇の怪物。
何とも言えないメデューサの表情は、首を切られ殺される自分の最期を知った瞬間のメデューサを表現しているそうです。

ソクラテス
2階のどこかだったと思いますが、ガラス張りの広いアトリウム空間に出て来ました。

アトリウムの中央にオリジナルの マルクス・アウレリウス帝の騎馬像 があります。


コンスタンティヌス帝の頭部
ここのはブロンズ像ですね。

馬を襲うライオン
ヘレニズム時代に造られた作品で、見ていてドキドキするほど迫力があります。
この像の構図が、ごく最近テレビドラマ ( 竹野内豊出演「ベストパートナー」 ) の冒頭シーンで再現されていました。
アトリウム近くに展示してあった彫像で、特に気になったものは

マルシュアース
アポロンと音楽を競い敗北し、生きたまま皮剥ぎとられる何とも痛々しい場面ですが、そのリアリルさは見事です。

金箔のヘラクレス像

ヘラクレスの化身たるコンモドゥス
写真中央に映っている獅子の被り物をして棍棒を持っているのは、コモドゥス帝の胸像です。
コモドゥス帝は哲人皇帝とも言われた五賢帝最後のマルクス・アウレリウス帝の息子でありながら、即位後しばらくすると、実姉による暗殺未遂をきっかけに暴君化してしまい、自ら剣闘士の試合に出場して「剣闘士皇帝」と言われたりもします。
コモドゥス帝は、31歳の時に側近に暗殺され、 死後元老院により「記録抹殺刑」を処され、彼の全ての記録は消し去れてしまったのです。
かなり史実とは異なるものの、映画「グラジエーター」では、その姿を見ることが出来ます。
映画の中では父親であるマルクス・アウレリアス帝に愛されず、父殺しを行って帝位を奪うと、直ぐに暴君と化しますが、実際のコモドゥス帝は父親に溺愛され、治世の当初は善政と言って政治を行っています。

たぶんここから3階です

洗礼者ヨハネ
16世紀の巨匠カラバッチョの作品です。

ロムルスとレムス
ルーベンス作
※ この記事内の説明文は「Wikipedia」「週刊ユネスコ 世界遺産」「わがまま歩き29 イタリア5都市」「カピトリーニ美術館1・2・3・4」「観るのに5時間かかった圧巻のカピトリーノ美術館の見どころ・主要作品」 等を参照しています。
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