前回紹介した、ロムルスの神殿前辺りからパラティーノの丘の方向 ( 南南西 ) を見る。

パラティーの丘の手前に 乙女たちの家 の跡が在ります。
パラティーノの丘の法面と一体化するかのような、3階建てに見える建物は、丘の北西角に建つドムス・ディベリアナ。

アントニヌス・ピウスとファウスティーナの神殿前からパラティーノの丘の方向 ( 南 ) を見る。

巫女たちの家
写真上半分はドムス・ティベリアナ。
池の在る中庭を取り巻く基壇だけになっているのが巫女たちの家です。
ここはかまどの女神ヴェスタに仕え、聖なる火を守る巫女たちの住居です。

巫女たちの家は、池のある中庭を囲む2階建ての建物で、中庭に面した回廊を支える列柱の間には、女神(?)の彫像が置かれています。


左側 カストルとポルックス神殿
右側 ヴィスタ神殿


ヴィスタ神殿
205年にセプティミウス・ゼヴェルス帝によって建造されたもので、フォロ・ロマーノで唯一の円形神殿。
20本のコリント式の柱で囲まれた神殿の中には、聖なる火が灯されていました。

カストルとポルックス神殿
紀元前495年、レギッルス湖畔の戦いでローマを勝利へ導いた伝説上の双子カストルとポルックスを称えて建設された神殿。
現存する3本の大理石製のコリント式の円柱は、紀元前12年の火事の後、ティベリウス帝が再建したものです。
この基壇しか残っていない建物は、敬愛するユリウス・カエサルを祀った神殿です。

カエサルの神殿
紀元前44年3月15日、ブルータスらに暗殺された ユリウス・カエサル の遺体が火葬された場所に、カエサルの後継者に指名されたオクタビアヌス ( アウグストゥス帝 ) によって、紀元前29年にカエサルが神格化されたことを記念して、神君カエサルの神殿として建設したものです。
フォロ・ロマーノに面して建つカエサルの神殿は、前柱廊下式の以外な程小さな神殿でした。

基壇の半円形に窪んだ場所には祭壇が残っており、この場所でカエサルの遺体を火葬したと考えられています。
後で分かったことですが、この地を訪れた3月15日は、きしくもカエサルの命日でした。
カエサルの命日をねらって来ようとしても、日程の都合やら何やらで、そう簡単には実現出来るものではありません。
この偶然には感動せずにはいられませんなでした。
※ この記事内の説明文は「Wikipedia」「週刊ユネスコ 世界遺産」「ローマ過去と現在」「ローマ昨日と今日」「ローマヴァティカン市国・システィーナ礼拝堂」 等を参照しています。
スポンサーサイト