
ジョットーの鐘塔
サン・ジョバンニ洗礼堂の天国の門の前辺りから見上げる。
この鐘塔はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の設計者、アルノルフォ・ディ・カンビオの構想に従い、1334年にフィレンツェ近郊出身の建築家(画家でもあった)ジョットー・ディ・ボンドーネの指揮によって建設が始められますが、ジョットーは基壇部の完成しか見ることなく、1337年に亡くなってしまいます。
ジョットーの死後、建設の指揮者は弟子のアンドレア・ピサーノ、フランチェスコ・タレンティと引き継がれ、この鐘楼は1387年に完成します。

第2層はピサーノ
第3層から5層はタレンティの担当です。


当初の計画にあった、塔頂部の尖塔は造られず、大聖堂よりも100年早く完成します。
基壇部と2段目には開口部はありませんが、美しい装飾により、重々しさは感じません。

各層は上部に行くほど高くなっており、躍動感溢れる美しいランセット窓は、大聖堂のクーポラと共に、フィレンツェのランドマークになっています。

東側の入口から塔の内部に入り、階段を登ってみましょう。

3層目からの見上げ。

階段室の壁に開けられた開口から大聖堂を見る。

5層目に置かれた鐘

サン・ジョバンニ広場のサン・ジョバンニ洗礼堂を見る。

414段の狭く急勾配の石段を登り切った頃には、もう一歩も歩けないと思う程、足は棒の様になり、疲れてクタクタになっていましたが、屋上のテラスからの眺めは絶景でした。

東方向 高い場所から眺めるクーポラの何とも美しいこと・・・

大聖堂のクーポラの頂部にも、人影が見えます。
この後、クーポラに登ることも出来たのですが、今の足の状態では今後のスケジュールに係かかわるので、ここはきっぱりと諦めます。

南東方向 サンタ・クローチェ教会

南東方向 バルジェッロ美術館、Badia Fiorentina

南方向 中央にヴェッキォ宮が見えます。

同方向をアップ

更にアップ ヴェッキオ宮がはっきり分かります。

南西方向 サン・スピリト教会

南西方向 共和国広場

西方向 サンタ・マリア・ノッベラ教会

北西方向 メディチ家礼拝堂、サン・ロレンツォ教会

ジョットーの鐘楼の屋根を見る。
下から見ると陸屋根かと思っていましたが、瓦葺の方形屋根でした。
※ この記事内の説明文は「Wikipedia」 「週刊ユネスコ 世界遺産」 「わがまま歩き29 イタリア5都市」 「 全紹介 フィレンツェ 」 等を参照しています。
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