元は393年に献堂式が行われた、フィレンツェで最も古い教会で、1060年にロマネスク様式の教会として再建されています。

サン・ロレンツォ聖堂

二日目 朝日を浴びる サン・ロレンツォ聖堂
教会の後方に二つのドームが見えますが、大きい方のドームはメディチ家礼拝堂。
小さい方のドームが新聖具室です。
聖堂の後ろ側に回ってみましょう

メディチ家礼拝堂

新聖具室
メディチ家礼拝堂はサン・ロレンツォ聖堂を拡張して、16世紀から17世紀にかけて建設された礼拝堂で、新聖具室 と共に是非見ておきたい建物でしたが、今回は入口が分からず、内部を見学することが出来ませんでした。
聖堂の正面に戻ります


サン・ロレンツォ聖堂
ブルネッレスキの死後、メディチ家の墓廟である新聖具室と図書館と聖堂の正面の設計はミケランジェロに委ねられますが、大理石の産地を巡るメディチ家との対立や職人達の作業拒否等により、ミケランジェロの設計案は実現することはありませんでした。
結局正面は未完成のまま、現在に至っています。
聖堂の内部は、未完成の武骨な正面とは見違えるような、端正で細やかな装飾で飾られていました。

教会の内部は3廊式。
水平に張られた格天井はルネッサンス様式が取り入れられ、前方へと視線が集中するようにデザインされています。

身廊と側廊とは、コリント式の円柱に架けられたアーチで仕切られています。
美しい連続アーチと円柱、高窓はブルネッレスキの設計。

一見すると、木材に灰色の塗装を施したようにも見える円柱とアーチは、ピエトラ・セレナと言う灰色の石材が使われていて、派手な色大理石の教会を見慣れていた眼には、とてもシックな落ち着いたデザインに感じられます。

左右の側廊には礼拝堂があります。


中央交差部 ( クロッシング : 身廊と翼廊の交わる部分 ) から美しいドーム天井を見上げる。

フレスコ画はブロンズィーノ作。

正面の祭壇

中央交差部から右翼廊奥の祭壇を見る

右翼廊左側の礼拝堂

中央交差部から左翼廊奥の祭壇を見る

中央交差部辺りから入口方向を見る。


入口上部の紋章の詳細は不明。

天井の彼方此方に飾られたメディチ家の紋章です。
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