
左 / 新行政館 中央 ( 奥 ) / ナポレオン翼 右 / 旧行政館

サン・マルコ大聖堂 の正面に見る広場は、3棟の長大な建物がコ字形に配されています。
広場に面する1階に廻らされたアーケード ( ポルティコ ) の前には、レストランやカフェのテーブルが置かれ、世界一美しい広場を楽しみながら、食事をしたり、一休みする場を提供するとともに、広場の賑わいも増しているようです。

ナポレオン翼
ナポレオンが舞踏会などの会場として建てさせた建物なので、この名前が付けられました。
697年の共和国設立以来、アドリア海の女王と呼ばれたヴェネツィア共和国は、1797年にナポレオンの侵略によって共和制は崩壊し、1100年に渡る歴史は幕を閉じた訳ですから、ヴェネツィアに憧れる者にとっては、今ではこの美しいサン・マルコ広場の一角を造っているとは言え、ナポレオン翼と言われるこの建物を、心静かには眺めることは出来ません。
サン・マルコ大聖堂 に対面して広場の西側に建ち、広場から外へ出られるアーケード内の通路 ( ピロティー部分 ) に コッレール美術館 の入口があります。
マルチアーナ図書館と酷似したデザインで、パラペットのデザイン以外はそっくりです。

アーチを支える柱には、1階はドリス式、2階はイオニア式のオーダーが施されています。

左 / 新行政館 右 / ナポレオン翼

新行政官
マルチアーナ図書館 と ナポレオン翼 の間に在る三層の建物。
この建物も1階と2階のデザインは、両側の建物とそっくりですが、2層のフリーズ部のデザインはナポレオン翼に、3階の手摺は マルチアーナ図書館 と似ています。
2階にはコッレール美術館 の歴史館、3階は絵画館になっています。
1階のアーケードには、1720年開業のヴェネツィアに現存する最も古いカフェで、カフェ・ラッテの発祥店として有な カッフェ・フローリアン が在ります。


カッフェ・フローリアン
今回は写真を撮れなかったので、上2枚の写真は、以前に妻が撮ったものです。



1階アーケードを支えるアーチとドリス式柱の詳細。
※ この記事内の説明文は「Wikipedia」「週刊ユネスコ 世界遺産 ヴェネツィアとその潟」「21世紀シリーズ ヴェネツィア」「海の都の物語」等を参考または参照しています。
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