
旧行政館
その名の通り、ヴェネツィア共和国の行政官達の官房だった建物で、対面する 新行政官 は、旧行政官 が手狭になり建てられたものです。

サン・マルコ広場 の北側に建ち、広場に面する全長約150mに及ぶ長いアーケード には、1775年創業の カッフェ・クアードリ をはじめ 高級ブランド店やレストラン、ヴェネツィアングラスを売る店が並んでいます。
建物の詳細は調べられませんでしたが、広場に面する3層の壁面には、アーチを支える列柱が美しく並びます。
アーケードの柱スパンは、広場を囲む正面の 新行政館 や右隣りの コッレール美術館 と合わせて造られいるようですが、他の建物と比べると、アーチと柱のデザインはややシンプルです。
2・3階のアーチの開口幅は、1階の半分ので、柱も細く、繊細な印象を受けます。
広場から見て 旧行政館 の右隣りに見える、時計塔 のある建物も有名です。

ムーア人の時計塔
サン・マルコ広場 の北側の出入り口である、メルチェリア通りを跨いで建つこの塔は、1499年に コンドゥッシの設計 によって建てられました。
塔の両側の建物は P・ロンバルトの設計 で1506年に建てられたもの。

見所満載のこの塔は
上から / 鐘を突くムーア人の像、聖マルコの獅子像、聖母子像、ラニエリ兄弟の大時計 が見られます。

鐘を突くムーア人の像
アンブロージョ・ダ・レ・アンコーレ作 ( 1506年 )
正午になると、機械仕掛けの二人のムーア人の銅製の人形が、大きく鐘の音を突き鳴らします。

ヴェネチアのシンボル 聖マルコの獅子像 = 翼を持つライオン像

聖母子像 A・レオパルディ作

ラリエリの大時計 ジャンパオロ・ラニエリ作
針は1本だけで、1日掛けて1周します。 ラピスラズリ製の青い文字盤に、金の美しい星座表と、大理石のローマ数字の大時計は、典型的な中世の天文時計です。
※ この記事内の説明文は「Wikipedia」「週刊ユネスコ 世界遺産 ヴェネツィアとその潟」「21世紀シリーズ ヴェネツィア」等を参考または参照しています。
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