
溜め息の橋 アントニオ・コンティーノ設計 1600年


大理石で造られた格子の隙間から、小運河を通して美しいグラン・カナル方向の景色を見る事が出来ます。
小運河の対岸に在る牢獄から、囚人達 ( あの有名なプレーボーイでペテン師カサノヴァも ) は、拷問 or 尋問を受ける為にこの橋を渡る程に 「これでヴェネツィアの美しい景色を見られるのもこれが最後か」 と溜め息と共に渡ったことから名付けられたとか?

白大理石で造られた美しいこの橋は、その残酷な歴史とは裏腹に、ヴェネツィアでも有数の観光名所になっています。

溜め息の橋の内部
橋は通路の中央が、上り下り斜線の様に、壁で区切られていて、拷問前と後の囚人が、顔を合わせられないような造りになっているかもしれません。


牢獄の廊下も狭いです。

個室? に嵌められた頑丈そうな鉄格子。

鉛の牢獄 ともよばれた牢屋。
中はかなり広さがあり、独房ではなく雑居房だったと思われます。
夏は灼熱地獄、冬は身を刺す寒さで、1755年に捉えられたプレーボーイでペテン師のカサノバは「これじゃ病気になっちまう。さっさと逃げて。恋愛三昧の生活に戻らねば」と逃亡計画を練り、投獄から3か月で見事に脱獄を果たしたとか?

ベットの展示してある房もあります。 この部屋は壁と床が板張りで、窓まであるので、上の房よりはかなり住み心地はましに見えますね。


木製の扉も頑丈そうです。

牢獄にも中庭が在りました。
中央に井戸が在る以外は、ドゥカーレ宮殿 の華麗な中庭とは似ても似つかない中庭です。
但し、ヴェネツィアの井戸は地下水を汲み上げる為のものではなく、中庭に降った雨水を地下に貯め、汲み上げるものです。

最後にもう一度 溜息の橋 をご覧下さい。
※ この記事内の説明文は「Wikipedia」「週刊ユネスコ 世界遺産 ヴェネツィアとその潟」「海の都の物語」等を参考または参照しています。
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