アクトデザイン凛太郎のブログ

住まいのこと、ネコのこと、身の回りのこと、今思うことを綴っていきます

迎賓館赤坂離宮 前庭側

現在、一般公開されている 迎賓館赤坂離宮 の見学申し込みに当たったので、本館和風別館 の内部の見学に行って来ました。
残念ながら建物内部の写真撮影は禁止。
その上、四ツ谷駅に着いた頃から、土砂降りの雨が降り出しました。
それでも、本館内部を見学しているうちに雨が上がり、外観の写真を撮ることが出来ました。
見学した順番は、本館内部 ⇒ 主庭からの本館外観 ⇒ 和風別館内外館 ⇒ 前庭からの本館外観 の順でしたが、分かり難くなるので、正門から始まって本館正面から始めたいと思います。

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前庭入場口 正門
白と金に塗られたアイアン製で、あまりに綺麗過ぎているからか、風格が有るるのか無いのか分からない感じですが、東宮御所の正門として、本館と同じく明治42年に建設されたもので、迎賓館本館国宝指定された際に、主庭噴水主庭階段東西衛舎、とともに「正門および塀」として附指定されている由緒あるものでした。
正門鉄柵は竣工時には、黒と金で彩られていましたが、御所 ( 赤坂離宮 ) から迎賓館に生まれ変わった昭和の改修の際に、白く塗り替えられています。
改修を担当した村野藤吾は「赤坂離宮迎賓館にイメージチェンジする最大のかつもっとも困難な仕事は、鉄柵の黒と金を白と金に変えることであると思った」と述べたそうです。

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門衛所

設計者 / 村野藤吾
建築年 / 1974年 ( 昭和49年 )

本館を見る前に、正門を入って、すぐ右側にある楕円形の門衛所
竣工当時から在るものなのか、昭和の改修の際に建てられたものなのかは、まだ調べがついていませんが、独特な屋根の曲線等を見ると、村野さんらしいデザインだと思います。

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緑青のでた銅板葺の屋根の上に載っているのは、鳳凰でしょうか?

敷地内には、うっかりすると見過ごしてしまいそうな国宝指定の建物が在ります。
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衛舎
正門から中門に向かう芝生の庭園の左右に、シンメトリーに向かい合う旧衛士詰所です。
出入口の庇を支えている四本の柱は、トスカナ式オーダー柱です。

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正門を入った所から、迎賓館本館正面を見る

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緑の芝生の向こうに、松の木に隠れて、薄っすらと本館が見えます。

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迎賓館本館正面

設計者 / 片山東熊            改修設計 / 村野藤吾
建築年 / 1909年 ( 明治42年 )     改修年 / 1974年 ( 昭和49年 )
所在地 / 東京都港区元赤坂2丁目1-1
国宝指定 ( 平成21年 )

1909年 ( 明治42年 ) に、紀州藩屋敷跡iに建てられたこの建物は、東宮御所として、当時の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設された、日本唯一のネオ・バロック様式の西洋風宮殿建築でしたが、華美過ぎる外観や、住居として機能的でなかったことから、皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)御所として使用されることは殆んどありませんでした。
大正期には離宮として扱われることとなり、名称は赤坂離宮と改められました。
戦後は、国立国会図書館(1948~61年)、法務庁法制意見長官(1948~60年)、裁判官弾劾裁判所(1948~70年)、内閣憲法調査会(1956~60年)、東京オリンピック組織委員会(1961~65年)などに使用されます。
その後、日本は外国からの賓客を迎えることが多くなり、本格的な迎賓施設の必要性が大きくなり、旧赤坂離宮を改修し、外国賓客に対する迎賓施設とすることが決定されます。
5年の歳月と108億円の工費を費やして、村野藤吾の設計により、1974年(昭和49年)に現在の迎賓館が完成しました。
2009年 ( 平成21年 ) には、明治以降の建造物として初めて国宝に指定されています。

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4本のコンポジット式オーダー柱が、レリーフが刻まれたペディメントを支える西洋風宮殿建築の典型の様に見える正面玄関ですが

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ペディメントの中のレリーフを良く見ると、菊の御紋を中心に鎧や兜など、日本をモチーフが刻まれています。

更に
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なんと二体の鎧兜の武者が載っています。
向かって左側の武者の銅像は、少しだけ口をあいているように見えます。
神社の狛犬の様に、阿吽を表しているのかもしれません。

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豪華な装飾ではありますが、全体的な印象として、建物の規模や用途にしては、装飾に奥行の少なさを感じます。
玄関上部のペディメントの出を大きくして、ポルチコの様にして欲しかったです。

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鳳凰桐の紋章 と言う日本をモチーフとしたものです。

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両翼の正面に施されているのはイオニア式オーダーの化粧柱です。

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このアングルがベストショットかな?

次回は、前庭を後にし、主庭へ向かいます。
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  1. 2017/06/03(土) 16:00:00|
  2. 建物探訪
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