今日は ヴェルサイユ宮殿 の三回目。 ⑦の ヴェヌスの間 から紹介します。
ヴェヌスの間 ⑦
1670年に造られた部屋。この部屋のデザインは バロック の影響を強く受けているのが分かります。
天井画は 神々と強大国を従わせるヴェヌス
ルネ・アントワーヌ・ウアス作
因みに ヴェヌス とは ヴィーナス の事です。
ローマ皇帝に扮した青年ルイ14世の彫像 ワレン作
色大理石を駆使した装飾も見事です。
窓から北側の庭園を見る。
ディアーヌの間 ⑧ に進みます。
ルイ14世の時代にはビリヤード室として使われていました。
イーピゲネイアを救うディアーヌ
ルイ14世はビリヤードに勝つたびに拍手喝采されたので 拍手の間 とも呼ばれたそうです。
室内には1665年にベルニーニによって製作された ルイ14世の胸像 の他、ディアーヌ にちなんだ絵画や美術品が置かれています。
色大理石の装飾も天井画も壁の装飾も見事です。
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窓から北側に伸びる棟を見る
( 今回は見学していない大室礼拝堂より先の部分です)
マルスの間 ⑨ へ
当初は 近衛兵の間・儀式の間 として使われていましたが、後に舞踏会や賭け事の社交の場として使用されるようになり 舞踏会の間 とも呼ばれるようになりました。 華やかな装飾はその頃に施されたのでしょうか?
壁には多くの肖像画が掛けられています。
壁の殆どに絵画が掛けられているので色大理石の装飾は見られませんが
窓際の壁と床には大理石が見られます。
メルクリウスの間 ⑩ へ
小ぶりな部屋ですが各天井には沢山の絵画が描かれています。
天井に描かれているのはメルクリウス。 すい星を意味します。
当初はヴェルサイユが正式に宮殿となった時のルイ14世の寝室で、臨終後は10日程遺体が安置されたそうです。
次の アポロンの間 はメルクリウスの間 に似たデザインです。
アポロンの間 ⑪
この部屋も絵画でいっぱいです。
かつては銀のルイ14世の王座が置かれ、 王座の間 と言われていました。
天井画は 太陽の洗車 シャルル・ド・ラフォス作
ルイ14世が自分と太陽神であるアポロンを重ね、アポロンが描かれています。
ルイ16世の肖像画 アントワーヌ・フランソワ・カレ作
ルイ14世の肖像画 イアサント・リゴー作