ヴェルサイユ宮殿 の四回目は 戦争の間 ⑫ から紹介します。
戦争の間 ⑫
鏡の間 の手前の角部屋になるので、前日紹介した アポロンの間 から入って来ると、天井の高さとも相まって明るく開けた印象です。
敵を踏み砕く馬上のルイ14世 コワズヴォックス作
高い天井からつるされるシャンデリアも見事です。
半円アーチの向こうに 鏡の間 ⑬ が見えます。
大理石と金の装飾の豪華さは 鏡の間 と同じ印象です。
さあ、いよいよ 鏡の間 ⑬ に入りましょう。
鏡の間 ⑬⑭
フランスではこの頃はまだ新型コロナは遠いアジアの出来事でしかなく、中国人観光客が減っているという程度の認識だったので、朝の早い時間にも関わらず、鏡の間 はご覧様な混みようでした。
マンサールの設計で1868年に完成した、この眩いばかりの豪華な回廊の通常の用途は、王が礼拝堂に向かう時の通路だとか。この回廊が気に入ったルイ14世は、外国の特使らとの接見や大規模な式典や舞踏会にも、この 鏡の間 を利用していたそうです。
回廊の全長は73m、巾は10.5m、高さは13mもあります。
シャンデリアは 戦争の間 と同じデザインでしょうか?
鏡の間 には54個ものクリスタル製のシャンデリアが取り付けられています。
庭園側の外壁には、半円アーチの大きな窓が並びます。
窓と向き合う壁には、窓と同じ大きさの17か所の半円アーチが並び、357枚の鏡が嵌め込まれていて 鏡の間 の名の所以となっています。鏡の前に置かれた金色の大燭台と54個のシャンデリアに、合わせて3000本の蝋燭を灯すと、夜でも昼間の様な明るさだとか。
内装はシャルル・ル・ブランの設計です。
30枚のル・ブラン作の天井画は全て ルイ14世の栄光の歴史をテーマにしたもの。
記念写真も撮ったので 鏡の間 から 平和の間 ⑳ へ移動します。
平和の間 ⑳ は 鏡の間 ⑬⑭ を中心に 戦争の間 ⑫ と対をなす角壁部屋です。
広さも内装も 戦争の間 とそっくりです。
シャンデリアで隠れている楕円の絵は、ヨーロッパにルイ15世がもたらした「平和」を表現しています。
南北に並ぶ 戦争の間・鏡の間・平和の間 の3室を合わせると、1000人以の人々を集める会場とすることも可能だそうです。
平和の間 の窓から庭園を見る。