前面道路が二項道路で後退工事は市が行った為、日程の調整で最後の犬走りコンクリート打設までに時間が空いてしまいました。
結果として、同じようなアングルでも、色々な天候や時刻によって、表情の違う竣工写真を撮ることが出来ました。
階段室の2連の縦長窓は型板窓なのですが、予想より日差しが強い事と、階段を上り下りする時に、窓に近付き過ぎると外からシルエットが思ったよりもはっきり見えてしまうと言う事で施主がカーテンを設置しました。
外壁の色は「白」「グレー」「黒」とかなり悩んだうえで、施主自身が決定しました。
当初は白も有力でしたが、後ろのビルとの関連を考慮したものです。
このアングルだと家と言うよりも船舶の様です。
二項道路側の立面
見る角度によって、全く違う建物にも見えます。
屋根形状は道路斜線や北側斜線の関係で、かなり複雑なものになりました。
デザインの仕事に永年従事していた施主は鉄骨のデザインには特に詳しく、何度も図面上の検討を繰り返しました。
鉄骨は施主の知り合いの職人さんに発注したものなのですが、場所が場所だけに想定通りに取り付けられるか心配でした。
工務店さんの検討もあって、上手く納まり幸いでした。
この綺麗な円形の柱台の型枠を作った職人さんに拍手です。