今回は サント・シャペル を紹介します。
当初の予定では、この後はカルチェラタン辺りを散策しがてら昼食をとり、サン・ジェルマン・デ・プレ教会 を見学する予定でしたが、 アンヴァリッド と オルセー美術館 の見学に時間をとり過ぎたので、予定を大きく変更して サント・シャペル へ向かうことにしました。
オルセー美術館 前のミュゼ・ドルセー駅からRER-C線に乗り、サン・ミシェル・ノートルダム駅で下車し、サン・ミシェル橋を通ってシテ島に渡ります。
サン・ミシェル橋から、修復工事中の ノートルダム大聖堂 を見る。
サン・ミシェル橋を渡り、そのままパレ通りを進んで サント・シャペル へ
サント・シャペル
パレ・ド・ジュスティス の門前から サント・シャペル を見る。
サント・シャペル は現在は パレ・ド・ジュスティス の一部となっています。
高さ75mの尖塔は、落雷や革命の為に何度も倒壊し、現在の尖塔は19世紀に再建されたものです。
サント・シャペル とは「聖なる礼拝堂」という意味で、ルイ9世がラテン帝国皇帝から譲り受けた「キリストの荊の冠」と「磔刑の十字架の断片」の聖遺物を安置することを目的に建てれた礼拝堂で、ゴシック建築の傑作として知られる建物です。
昨年発生した火災により ノートルダム大聖堂 の内部の見学が出来ない今回のパリ旅行では、この サント・シャペル が最も見てみたい建物と言えるでしょう。
サント・シャペル は、1239年から1248年の10年間に、巨額の建設費を投じて建設されますが、王が聖遺物を手に入れる為にラテン帝国皇帝に支払った金額の1/3だったとか。
さあ、いよいよ内部の見学です。
下部礼拝堂
先ずは1階の 下部礼拝堂 から見てみましょう。
宮廷の廷臣や使用人だけでなく、一般庶民も利用出来る礼拝堂であり、上部礼拝堂 と比べ天井高は7mしかありませんが、眩いばかりの美しい礼拝堂です。
この小さな通路から 上部礼拝堂 へ登って行きます。
上部礼拝堂
天井高さは20m。「キリストの受難」「黙示録の書紀者聖ヨハネ」「キリストの幼少時代」時代などが描かれたステンドグラスは、ゴシック建築の最高峰と言っても言い過ぎではないと思います。
息を飲むような美しさです。
15世紀にシャルル8世が献上したバラ窓には「黙示録の主題」が描かれています。