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アクトデザイン凛太郎のブログ

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パリ旅行記 - 34 ( 三日目 ) オペラ・ガルニエ ①

セント・シャペル コンシェルジュエリー の美しさを満喫したところで、この日も仕事を終えた友人が施設の前に来てくれました。午前中に行く予定だった カルチェラタン辺り を散策し、サン・ジェルマン・デ・プレ教会 パンティオン を見学しようかとも考えましたが、妻と友人と相談のうえ オペラ・ガルニエ へ向かうことにしました。

サンジュ橋を渡り、シャトレ駅からメトロ-7号線に乗車、オペラ駅で下車すると オペラ・ガルニエ の目の前の広場に出ます。

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オペラ駅宿泊しているホテルから、メトロ-3号線で乗り換え無しで直通で来れるので、この場所から オペラ・ガルニエ を見るのは三度目でしょうか?

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同じ場所から ルーブル美術館 方向を見る。

ルーブル美術館 に真っすぐ続くオペラ大通りは、19世紀後半にセーヌ県知事オスマン男爵によって行われた、都市改造計画の一環として造られたものです。

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半円アーチの出入口の間に有名作曲家の胸像が並びます。中央がモーツアルト胸像、その向かって左はベートーベンの胸像です。

半円アーチに支えられる2層レベルのバルコニーには、2本一対のコリント式のジャイアントオーダーに一回り小さなコリント式のオーダー柱が添えられています。

日程に余裕があれば、安い座席も在るのでオペラ観劇を勧められたのですが、日程に余裕は無く、建物の見学だけで諦めました。 

オペラ観劇の場合は、この正面からの入場になりますが、見学ツアーは西側の出入口からの入場になります。

オペラ・ガルニエ外観-1

西側立面は中央のバロック調のドームが印象的です。

建物の中心の大ドームが少しだけ見えています。大ドームの背後の切妻の頂上に立つアポロンの像も少しだけ見えます。

オペラ・ガルニエ外観-2

小さくて分かり難いですが、左右の斜路の中心に設置されているのは、設計者の シャルル・ガルニエ の銅像です。

オペラ・ガルニエ銅像

西側出入場口から入場する前に、北側の立面も見てみましょう。

オペラ・ガルニエ外観-3

北側の立面は、正面 ( 南側 ) ・側面 ( 西・東側 ) とは全く違うデザインで、巨大な切妻は迫力満点です。 

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西側の入り口を入るとチケット売り場の窓口があり、その奥に 円形ロビー( ロンド・デ・サンテ ) が現れます。このホールは建物の中心にある大ドームの真下、また観客席の直下に当たる場所で、車で直接乗り付けられるので、上流階級の為の特別室でもあります。

大階段の在る建物正面の玄関ホール方向へ進みます。

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ピュティアの泉

美しい大理石で造られた左右の階段を上ると玄関ホールです。この天井は 大階段 の裏側に当たります。 

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向かって左側の階段 

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向かって右側の階段を上って玄関ホールへ 

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見どころばかりの オペラ座 ですが、 大階段 は一・二を争う見事な空間です。柱・壁・天井の全てに見事な装飾が施されていますが、色彩がシックなので、意外にやり過ぎ感はありません。  

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 大階段 ( GRAND ESCALIER )  

階段を上った踊り場状のレベルに、観客席に向かう出入口が在ります。そこから左右に分かれる階段の構成が、この美しい 大階段 の特徴です。

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この絵は オルセー美術館 に展示されていたものです。

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大階段 の吹き抜けの高さは30mあるそうですが、圧倒的な迫力の前に、私にはそれ以上に感じました。

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大階段 を上がります。

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カリアティードの門

踊り場の正面には、悲劇と喜劇を表す美しい彫像が支えるペディメントをくぐり、観客席に向かうことになりますが、もう少し 大階段 の周りを見学します。 

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踊り場から登って来た階段 ( 正面玄関 ) 方向を見返す。

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トップライトと天井画に飾られた大天井は、連続する半円アーチとそれを支える2本または4本一対で、大理石で造られたイオニア式のオーダー柱で支えられています。

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天井画は イジドール・ピウス 作の アポロンの勝利

オペラ・ガルニエ は1989年に、バスティーユ広場に面して建てられた 新オペラ座 ( オペラ・バスティーユ ) に対し、旧オペラ座 または単に オペラ座 、または設計者の シャルル・ガルニエ の名前から オペラ・ガルニエ と呼ばれています。

1860年に ナポレオン3世 の発案により行われた設計コンペに寄せられた171案の中から、若干35歳の シャルル・ガルニエ が採用されたのです。バロック様式から新古典主義までが混在する建築様式を設計者の ガルニエナポレオン3世様式 と言ったらしいです。

 

設計者 / シャルル・ガルニエ

建築年 / 1875年

所在地 / パリ6区 オペラ広場

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  1. 2020/07/21(火) 12:25:00|
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