オペラ・ガルニエ の二回目です。
観客席を見学出来る、1階のバルコニー席に向かいましょう。
バルコニー席は升席の様に個々に仕切られているので、各々に専用の扉があります。
床はモザイクタイル貼り
左端の開いている扉から客席を見学出来るようです。
早速客席に入ってみましょう。
劇場内は赤い座席と金色の装飾で眩いばかりの豪華さです。
観客席は奥行き巾共に31m。高さは20mです。
「夢の花束」マルク・シャガール作
現在の天井画はシャガールによるもので古典的なものではなく、1964年にオペラ座やエッフェル塔、凱旋門等のパリの名所が描かれています。以前はジュール=ウジェーヌ・ルヌヴーによって描かれたものでした。
中央のシャンデリアの重量は7tと記されている資料と8tと記されているものも有ります。1896年には落下事故も起こったそうです。
ドーム天井を支える2本で一対の柱の頭部を飾る黄金の装飾のは、目を引かずにはいられません。
座席だけでなく隣との仕切り壁の赤い布クロスも豪華さを強調しています。赤い壁ってあまり見たことはありません。
もう一つの見どころ グラン・ホワイエ に移動する前に オルセー美術館 にあった オペラ・ガルニエ の断面模型をご覧ください。
グラン・ホワイエ は写真向かって右端の縦長の吹き抜け空間で、正面出入口の直上に当たります。
ホワイエとは劇場建築において、エントランスホールと観客席の中間地点に位置する人溜まりのスペースで、公園時間の前後や休憩時間に、観客が休憩する為の空間です。
勿論、この グラン・ホワイエ は他に例を見ない豪華な装飾が施され、まるで ヴェルサイユ宮殿の鏡の間 を彷彿とさせる空間で、広さは幅13m、長さ54m、高さは18mあり、ミューズ達が描かれた天井画や、2本で一対のコリン式の双子柱をはじめとした、黄金に彩られたスタッコ装飾で飾られたネオ・バロック様式の空間です。
天井画は観客席と同様の シャガール の作品。
息を飲むような美しく豪華な装飾です。