ラ・ロッシュ邸の外観の見学を終え、路地を出てドクター・ブランシュ通りを左折。ラフェ通りとのT字路も左折して1分足らず歩いたでジャスマン通りとのT字路です。
恐らくアパートメントだとだと思われる小さな石造の建ですが、石積を表した外壁が目に留まったのでシャッターを押しました。
そのままジャスマン通りとを進み、ミシオン・マルシャン通り~ピェール・グラン通りを抜け、6差路を左折してモーザール通りへ出ると、左手の街路樹の陰に曲線で構成された小さな建物が見えて来ます。
ギマール館
奥行き20m程の短い路地の入り口部分の角地に建っていて、道路から見ると気が付きませんが、ほぼ直角三角形の平面の建物です。
設計者 / エクトール・ギマール
建築年 / 1909年
所在地 / パリ市16区モーザール通り
この建物はギマールが歌手アデリーン(アドリーヌ)・オッペンハイムとの新婚時代を過ごした自邸です。
同一系統の色でまとめているで、一見華やかさに欠けた印象ですが、路地に面する部分の窓はアール・ヌーボーのそのものです。
増築と言う事は無いでしょうが、最上階の窓と庇だけは、直線的なデザインです。
コーナー部分の開口部も、大人しめの曲線でデザインされています。
モーザール通りへ側の立面は更に大人し目なデザインで、エントランス以外には、殆どアール・ヌーボーらしさは感じられません。
この写真だと、平面が直角三角形であることが分かります。
最後は恐らく半地下部の明り取り小窓です。
おまけ
路地の奥のアパート・メント
今回は見学を諦めましたが、ここから歩いて10分以内の範囲に、ギマール設計の建物が在ります。
モーザール通りを北に向かってジャスマン駅に戻り、メトロ-9号線でシャイヨー宮の在るトロカテロ駅へ向かいます。
モーザール通りを沿いのアール・ヌーボー風の庇のある建物。
以下は近くに在るギマール設計の建物を、ストリートビューから
メザラ館
設計者 / エクトール・ギマール
建築年 / 1910年
所在地 / パリ市16区 ラ・フォンテーヌ通り
カステル・ベランジェ
設計者 / エクトール・ギマール
建築年 / 1898年
所在地 / パリ市16区 ラ・フォンテーヌ通り
次回はシャイヨ-宮内の建築博物館を紹介します。