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大阪散策 - 23 堺筋 ~ 御堂筋 辺りの和風建物

堺筋 ~ 御堂筋 辺りの レトロな洋風建物 を紹介して来ましたが、今回はこの辺りの レトロな和風建物 を、まとめて紹介します。
先ずは 土佐堀通三休橋筋 の交差する 北浜2の交差点を南に少し入った辺りに在る、5棟長屋の店舗併用住宅pa303576-1.jpg吉田理容所 ( 2021.10.30 撮影 )
吉田理容所 の開店は1930年 ( 昭和5年 ) らしく、この建物も開店時の竣工と思われます。当時は大阪ては5本指入る程の高級理髪店だったとか。
建設当時は9or10軒長屋だったそうですが、現在は5軒が残っています。
pa303576-2.jpg軒端部詳細 ( 2021.10.30 撮影 )
他の店舗も外壁の塗り替えはされていますが、軒周りに面影は残っています。
三尺毎に出し桁を施して、階段状に迫出す破風を乗せ、モルタルで覆って防火性能を高めています。
設計者 / 不詳
建築年 / 1930年 ( 昭和5年 )
大阪府大阪市中央区北浜3-2-2
pa303577-1.jpg玄関アップ ( 2021.10.30 撮影 )
玄関周りは、かなりの部分竣工時のデザインを残していると思われます。ちょっと歪なアーチの欄間や、やけに小さなサインポールが可愛いですね。

三休橋筋 を3ブロック南へ進み オペラ・ド・メーヌ高麗橋 のある交差点を右 ( 西 ) にまがると
pa303491-1.jpg北川金物店 ( 2021.10.30 撮影 )
設計者 / 不詳
建築年 / 不詳
所在地 / 大阪府大阪市中央区高麗橋3-2-29
pa303492-1.jpg( 2021.10..30 撮影 )
ここでも東京近辺の出し桁造りの納まりとはとは異なり、腕木・出桁・垂木・軒裏には木部を露出させていません。防火性能を高める為にモルタル塗りとして、黒く着色している様です。2階の両端の袖壁も隣家から延焼を防ぐ為のウダツの役目を果たしているだと思います。

南へ更に2ブロック 道修町通  御堂筋 から一本東の通りが交わる交差点に面して、木壁と白壁のコントラストが美しい蔵の様な建物が在ります。
pa303478-1.jpgかんてきや要 ( 2021.10..30 撮影 )
pa303477-1.jpg( 2021.10.30 撮影 )
かんてきや要 のH.Pによると、詳しい建築年は不明ですが、以前の居住者からからの情報として、住みだした大正13年の時点では既に建っていたそうです。
設計者 / 不詳
建築年 / 大正期?
所在地 / 大阪府大阪市中央区道修町3-3-4
pa303476-1.jpg( 2021.10..30 撮影 )

道修町通 を東へ 中橋筋 まで進み、左 ( 北 ) に曲がって一ブロック
pa303505-1.jpg土山人 北浜店 ( 2021.10.30 撮影 )pa303506-1.jpg( 2021.10.30 撮影 )
建物の詳細は一切分かりませんが、レトロな雰囲気を漂わす和風建築
設計者 / 不詳
建築年 / 不詳
所在地 / 大阪府大阪市中央区伏見町2-4-10pa303507-1.jpg( 2021.10.30 撮影 )

更に北へ10M
pa303503-1.jpg菊壽堂義信 ( 2021.10.30 撮影 )
昼前でまだシャッターがこのような状態だったので、この時は何の店か分かりませんでしたが、創業は創業は創業は天保年間、190年を超える老舗の和菓子屋だそうです。建物はそこまで古いとは思えませんが、昭和初期頃に建てられた建物ではないでしょうか?
設計者 / 不詳
建築年 / 昭和初期頃?
所在地 / 大阪府大阪市中央区高麗橋2-3-1
pa303504-2.jpg軒部詳細 ( 2021.10.30 撮影 )
軒下の造りが最初に紹介した 吉田理容所 に似ています。三尺毎に出し桁を施して、階段状に迫出した破風を乗せたところまでは同じですが、モルタルではなく銅板で覆っているところが異なります。
pa303504-1.jpg軒端部詳細 ( 2021.10.30 撮影 )
端部はウダツの簡略形でしょうか?
 
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  1. 2022/02/01(火) 08:00:00|
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