山梨文化会館
直径5mの16本の円柱が支える構造体は、この建物の外観デザイン上の特徴であり、1960年代の建築運動「メタボリズム」の思想を具体化させた数少ない モダニズム建築 と言えるでしょう。
設計者 / 丹下健三
建築年 / 1966年 ( 昭和41年 )
所在地 / 山梨県甲府市北口2-6-10
円柱は構造的な役割だけでなく、内部は螺旋階段、エレベーターシャフト、トイレ、空調設備等の機械室に充てられ、機能面でのコアスペースにもなっています。
コアとなる円柱と梁によって自由となった内部空間は、垂直と水平方向に移動可能な小さな立体都市を造り出しています。
黒川紀章 氏が設計した 中銀カプセルタワー が、そのコンセプト通りには新陳代謝を行えなかったのに対し、メタボリズム の思想そのままに、完成後も 山梨文化会館 はコンセプト通りに新陳代謝を繰り返し、6期に及ぶ改修工事を行います。
2000年に行われた第4期改修工事の際には、老朽化の進んだ外壁や手摺をアルミダイキャストに張り替え軽量化が図られています。
裏側に回って見ましょう。
香川県庁舎 を思わせる木造の梁組の様なデザインですが、山梨文化会館 の方が、遙かに重々しくゴツイ感じです。
シャフト・梁の詳細 / 石目調吹付け塗装
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