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アクトデザイン凛太郎のブログ

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日光散策4 輪王寺・大猷院 ① 常行堂、法華堂、仁王門

日光の世界遺産と言えば、何と言っても 徳川家康 を祀る 日光東照宮 が有名でしょう。

私が小学校の修学旅行の行先は日光でしたが、日光東照宮 ( 特に 陽明門眠り猫 ) は覚えていますが、輪王寺 を知ったのは割と最近の事で修学旅行の時に、輪王寺 を見学したかどうかも覚えていません。


パンフ3

これから紹介する 輪王寺・大猷院 は、三代将軍徳川家光 の霊廟であり、東照宮 に隣接し、東照宮 と見紛う程の豪華絢爛な装飾が施され、世界遺産 であるにも関わらず、東照宮 と比べると訪れる人は少ないのが不思議な気がします。
輪王寺・大猷院 の最大の見所は、仁王門、二天門、夜叉門、唐門、皇嘉門 の5つの門。
東照宮 とは趣が違うらしいので、じっくりと見学したいと思います。
先ずは、最初の門である 仁王門 の手前に在る二棟の御堂から。

p1011366-1.jpg常行堂 

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右奥に 法華堂 が見えています。

p1011368-1.jpg日光山の開山 は8世紀後半。
この地で修業を重ね括約した 勝道上人 が、766年 ( 天平神護2年 ) に、現在 神橋 の在る川岸に 草庵 を建て、修行中に紫の雲がたなびく石 ( 紫雲石 ) の近くに 紫雲龍寺 ( 現 四本龍寺 ) を創建したのが 日光山の開山 と言われてるそうです。
829年~833年 ( 天長6年~10,年 ) には、円人 ( 慈覚大師 ) が入山し、天台密教 を布教します。
その影響を受けて創建したのが 日光山輪王寺・常行堂 です。
現存する 常行堂 は、1649年 ( 慶安2年 ) に再建されたものです。
今回は内部の見学はしていませんが、創建時の様式を残すように意識して再建したそうです。

創建年 / 848年 ( 嘉祥元年 )

再建年 / 1649年 ( 慶安2年 )

様式・型式 / 和洋、向拝付 宝形屋根

屋根 / 銅板葺き-宝形屋根

重要文化財 ( 1944年指定 )


p1011369-1.jpg常行堂 と 法華堂 を繋ぐ 渡廊

円仁 比叡山延暦寺・にない堂 を模して、阿弥陀如来 を本尊とする 常行堂普賢菩薩 を本尊とする 法華堂 の2棟の御堂を 渡郎 で繋ぐことにより「 法華と念仏が一体である と言う比叡山の教えを体現したと言われています。


創建年 / 1649年 ( 慶安2年 )

様式・型式 / 前後軒唐破風付 切妻屋根

屋根 / 銅板葺き-切妻屋根

重要文化財 ( 1944年指定 )


p1011370-1.jpg法華堂

法華堂 法華 とは、仏の周りを歩いたり座禅をしたりする「法華三昧」と言う修行をするお堂であることから名付けられました。


創建年 / 1100年代 ( 平安時代後期 )

再建年 / 1649年 ( 慶安2年 )

様式・型式 / 唐様 ( 禅宗様 )、向拝付 宝形屋根

屋根 / 銅板葺き-宝形屋根

重要文化財 ( 1944年指定 )


常行堂法華堂建築様式

常行堂 = 純和風    

法華堂 = 純唐様 ( 禅宗様 ) と記しました。

法華堂 の造りは、屋根に強い反りのある 純唐様 ( 禅宗様 ) 」と記された資料がありましたが、外観からはどちらの御堂も反りがあり、私には違いが分かりませんでした。


ここまでは無料見学出来るところでしたが、以降は有料のエリアに入ります。

パンフ1


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仁王門 
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仁王門 を潜る前に、この辺りの燈籠や石橋や石垣と、それに生える苔を撮ってみました。

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p1011469-1.jpg⇑ この画像は、階段を上がり 仁王門 を潜って右側

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いよいよ 仁王門 に至る、最初の石段を登ります。

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仁王門

仁王門 は 日光輪王寺・大猷院 の正門で、1653年の 大猷院 造営の際に建てられました。

  
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式 / 八脚門
屋根 / 両妻流破風造り・銅瓦葺き
重要文化財 


門を潜ると、左右の 仁王像 が出迎えてくれます。
左右2体の 仁王像 が置かれていることから、仁王門 と呼ばれています。


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密迹金剛力士 ( みっしゃくこんごうりきし )

向かって右側は、口を開けた 阿形 の 仁王像

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那羅延金剛力士 ( ならえんこんごうりきし )

向かって左側は、口を開けた 吽形 の 仁王像

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まさに「阿吽の呼吸」で門を守っています。


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軒桁より下部は、朱色を基調とし

垂木等の軒裏部は、黒漆の黒を基調に金飾りが施されています。

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各柱の頭部を守る、金に塗られた獅子の彫刻が眩しいです。

p1011380-1.jpg

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軒桁の上の 蟇股 に彫られているのは、何の彫刻でしょうか?

p1011379-2.jpg

※ 「日光 輪王寺 大猷院 」の関連の記事の説明文は、「日光東照宮・御朱印」「Wikipedia」「建築史-オーム社」「みんなの一人旅【世界遺産】日光山輪王寺:大猷院の見所徹底ガイド」等を参考にさせて頂きました。
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  1. 2023/05/08(月) 17:43:00|
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