輪王寺・大猷院 の二回目は、前回紹介した 仁王門 を潜り、 二天門 前後のエリアを紹介します。
御水舎
仁王門 を潜ると正面に在るのが、この 御水舎 です。
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式・型式 / 十二脚
屋根 / 銅瓦葺、前後軒唐破風付 切妻屋根
重要文化財 ( 1908年指定 )
黒漆に金細工を施した華麗で豪華な屋根は、手水舎 の屋根としては少し重々しく見えます。
三本一対の白御影石の角柱を四隅に配し、その重そうな屋根を支えています。
普通は 手水舎 と呼ばれる手や口を洗い清める場所ですが、ここ 輪王寺 大猷院 では 御水舎 と呼ばれています。
水は背後の岩場から湧き出る聖水を集め、龍の口から流れ出したもの。
上の写真を龍を拡大
こちらの方は何方でしょう?
仁王門 を潜って左側には
宝庫
その名の通り 大猷院 に伝わる宝物が保管されています。
普通の寺社建築なら、この建物の装飾だけでも見る価値がありそうです。
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式 / 校倉造
屋根 / 銅瓦葺、入母屋屋根
重要文化財 ( 1908年指定 )
御水舎 の前から 二天門 を見る。
2つ上の写真の右奥を見る。
輪王寺 大猷院 龍光院 へ続く石灯籠の並ぶ石畳の通路
立ち入り禁止なので、ここより奥には入れません。
二天門
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式 / 八脚楼門
屋根 / 銅瓦葺、前後軒唐破風付 入母屋屋根
重要文化財 ( 1908年指定 )
上部の軒桁を支える 斗組 ( ますぐみ ) は、緑・青・朱等の色とりどりに着色され、下部の回廊を支える 斗組 は黒漆に金の縁取りがされた、やや落ち着いた塗装です。
この門には186個もの彫刻で飾られているそうですが、とても数え切れません。
四角の 枓栱 ( ときょう ) に施された彫刻や着色は一段と目を引きます。
持国天
増長天
雷神
風神
風神・雷神象 は傷みが激しかったことから、2019年の改修時に 宝物殿 で補修塗装が施され、そのまま 宝物殿 に展示されてり、この 風神・雷神象 はレプリカだそうです。
二天門 を潜ると、左と正面は苔の生えた石垣で塞がれ、左手には燈籠、右には直ぐに石階段があります。
足元には 幡の礎石 と言われる半球常の石が有ります。
門を潜ってからの見返し。正面と同じデザインです。
石段を登ります。
石階段は20段程上ると踊り場が在り、左に90度曲がります。
その踊り場辺りから、振り返って 二天門 を見返す。
側面の意匠もきらびやかです。
下から見上げた 二天門 はかなり雰囲気が違って見えます。
踊り場から 輪王寺 大猷院 龍光院 を見る。
踊場から、更に数段石段を上がった所から、もう一度 二天門 を見る。
振り返れば、長い石段の上に 夜叉門 が見えます。
※ 「日光 輪王寺 大猷院 」の関連の記事の説明文は、「日光東照宮・御朱印」「Wikipedia」「建築史-オーム社」「みんなの一人旅【世界遺産】日光山輪王寺:大猷院の見所徹底ガイド」等を参考にさせて頂きました。
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