輪王寺・大猷院 の三回目は、夜叉門 前後のエリアを紹介します。

向かって左側が 鼓楼、中央が 夜叉門、右側が 鐘楼 です。
夜叉門
出来ればこの位置から、左右の 鼓楼 と 鐘楼 も同じフレームに収めたかったのですが、レンズを広角に変えてもこれが精一杯。
スマホで撮ってもほぼ同じでした。
夜叉門 の 斗組 ( ますぐみ ) は、金色の着色。
軒裏部分は、主に朱色と金色の塗装がされた木部に金細工も施されています。
中央のむくり部分には 唐獅子 の彫刻が見られます。
徳川家の葵の御門が施された、金色の破風は眩いばかりです。
斗組 の間には牡丹の彫刻も見られます。
夜叉門 は 三代将軍 徳川家光 の霊廟を守護する為に建てられた門。
左右に連なる側廊、そして鼓楼・鐘楼 を含めたこの景観は、重要文化財 及び 世界文化遺産 に指定されるに相応しいものです。
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式・形式 / 八脚門
屋根 / 表裏軒唐破風付 切妻屋根、銅瓦葺
重要文化財 ( 1908年指定 )
三棟一緒は無理なので、せめて 鼓楼 と 夜叉門 をフレームイン
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式・形式 / 楼閣造り、はかま腰形式
屋根 / 入母屋、銅瓦葺
重要文化財 ( 1908年指定 )
鼓楼
夜叉門 に向かって左側に建つ 楼閣。
その名の通り太鼓を収納しておく建物です。
鐘楼 はよく聞きますが、鼓楼 は聞いたことがありませんでした。
鼓楼・鐘楼 共に、袴の様に下層の裾の広がった 袴腰形式 。
袴腰形式 は、法隆寺東院鐘楼 にも見られる形式で、中世以降の 鐘楼建築 の主流となった形式です。
鐘楼
黒漆の垂木に、色とりどりのに着色された 斗組 ( ますぐみ ) の取り合わせは 夜叉門 ではなく 二天門 に近いデザインです。
袴腰 の上、手摺の在る 周り縁 を支える 斗組 ( ますぐみ ) には、 夜叉門 とは異なり、黒漆だけで金の縁取りがなく目立ちません。金の縁取りが有るか無いかでかなり印象が違うようです。
夜叉門 に戻ります。
仁王門 、二天門 そして 鼓楼・鐘楼 とも異なり、垂木には黒漆ではなく、朱色が塗られています。
夜叉門 には 家光 を始め、歴代の徳川家の将軍達が眠る 大猷院 を守護する4体の 夜叉像 - 四夜叉像 が安置されています。
毘陀羅 ( ひだら )
阿跋摩羅 ( あばつまら )
犍陀羅 ( けんだら )
鳥摩勒伽 ( うまろきゃ )
夜叉門 を潜ります。
夜叉門 には、牡丹の花模様 と 唐草模様 の彫刻が彫られており、別名 牡丹門 とも言われています。
唐門 の前から 夜叉門 を見る。
内側も外側と同じデザインに見えます。
夜叉門 の周りの多くの燈籠は、江戸時代の大名達が奉納したもの。
平日とは言え、既に11時近くになっています。
大河ドラマの影響で「徳川ブーム」だと聞いていたので、こんなにゆったりと見学出来るとは思いませんでした。
※ 「日光 輪王寺 大猷院 」の関連の記事の説明文は、「日光東照宮・御朱印」「Wikipedia」「建築史-オーム社」「みんなの一人旅【世界遺産】日光山輪王寺:大猷院の見所徹底ガイド」等を参考にさせて頂きました。
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