輪王寺・大猷院 の四回目は、いよいよ 唐門 から 拝殿・本殿、皇嘉門 のエリアに入ります。
拝殿 の内部は見学は出来ますが撮影は禁止、勿論 本殿 の内部は非公開です。
唐門
この写真だと、門と言うよりも、お堂の入口の様に見えます。
唐門 + 袖塀 と後ろの 拝殿・相の間・本殿 とは、一体の建物ではありません。
袖塀 は 正面だけでなく、拝殿・相の間・本殿 の四方を、ぐるりと囲んでいます。
ここまで見て来た3つの門と比べると、小さな門と言えますが、一段と精密な彫刻と惜しみなく使われた 金の透かし彫り飾り が輝く 黄金の門 です。
金の材質や加工技術は 東照宮 を超えるとも言われているそうです。
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式・型式 / 二脚門
屋根 / 向唐門唐破風付
重要文化財 ( 1908年指定 )
豪華な金細工の合間に施された繊細な彫刻。
軒の直ぐ下には左右に鶴。マグサの上には白い竜の彫刻が飾られています
唐門 を入った所で靴を脱ぎ、拝殿 で参拝出来ます。
拝殿 内の撮影は禁止来なので、パンフレットから
拝殿 正面の軒を伸ばした 向拝 を横から見る
拝殿 横の 皇嘉門 へ続く通路
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式・型式 / 権現造り
屋根 / 向唐門唐破風付
重要文化財 ( 1908年指定 )
拝殿 出角部の彫刻
寺社建築 で良く見る 周り縁 ( お堂周りの外廊下の部分 ) は、通常は束立ですが、ここ 輪王寺・大猷院 では 斗組 ( ますぐみ ) で支えられています。
通路を進み、相の間 と 本殿 を見る
本殿 は 三間四方、屋根の下にもう一段の屋根を設ける 一重もこし付 の 禅宗様仏殿風建築 です。
学生時代に買った手持ちの資料に、立面図が載っていました。
通路の突き当りの右の門を出ると 皇嘉門
通路の右側の木塀は、唐門 両脇から繋がる 袖塀 の続きです。
袖塀 の内側は、装飾も着彩い地味な仕上げです。
突き当りから、通路を見返す。
この門の正面が、いよいよ 皇嘉門 です。
皇嘉門
皇嘉門 は 三代将軍徳川家光 の墓所である 大猷院 奥院 への入口。
中国明朝建築 の 竜宮造り で、別名 竜宮門 とも言われています。
創建年 / 1653年 ( 承応2年 )
様式・型式 / 竜宮造り、楼門造り
屋根 / 銅板葺き 切妻屋根
重要文化財 ( 1908年指定 )
入口でもらったパンフレットの表紙
奥院 も非公開なので、ここから引き返します。
通って来た通路ではなく、袖塀 の外側の通路を通って 唐門 前に戻ります。
袖塀 は本堂側とは打って変わって、彫刻 や着彩で飾られています。
夜叉門 と 唐門 の間の、沢山の燈籠が並ぶ広場に戻って来ました。
唐門 の前と
夜叉門 の前での記念撮影もお忘れなく。
※ 「日光 輪王寺 大猷院 」の関連の記事の説明文は、「日光東照宮・御朱印」「Wikipedia」「建築史-オーム社」「みんなの一人旅【世界遺産】日光山輪王寺:大猷院の見所徹底ガイド」等を参考にさせて頂きました。
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