そして、⑨ 鼓楼 と ⑩ 鐘楼 を紹介します。
三猿 で知られる 神厩舎 前から、振り返って 石階段 の上の 陽明門 を見る。
左端に ⑧二の鳥居、右端に 上神庫 が見えています。
陽明門 遠景。左端に在るのは ⑨ 鼓楼。
⑧ 二の鳥居 を通して 陽明門 を見る。
向かって左が ⑨ 鼓楼、右が ⑩ 鐘楼。
左右二つの塔が 陽明門 とその後ろの 本殿 を護っているようです。
ここからのアングルが、一番絵になる気がします。
⑧ 二の鳥居 ( 唐銅鳥居 )
創建年 / 1636年 ( 寛永13年 )
奉納者は 三代将軍 徳川家光
日本で造られた初の青銅製の鳥居で、高さは約6mあります。
⑨ 鼓楼
創建年 / 1635年 ( 寛永12年 )
様式・型式 / 楼閣造り、袴腰形式
屋根 / 銅瓦葺、入母屋屋根
重要文化財 ( 1908年指定 )
⑨ 鼓楼 とはその名の通り、太鼓を収納しておく為の建物です。
⑨ 鼓楼 と ⑩ 鐘楼 の共通の特徴は、豪華賢覧で煌びやかな装飾や、楼閣建築 の特徴の一つである 袴腰 は勿論、四隅の軒裏にも有ります。
⑨ 鼓楼 の右奥に在るのは 薬師堂
薬師堂 前から 陽明門 と ⑨ 鼓楼 を見る
五重塔 の所でも触れましたが、社寺建築 では主流である、垂木を真っすぐ平行に配する 平行垂木 - 和様 ではなく、垂木を放射状に配した 隅扇垂木 - 唐様 を用いています。
⑨ 鼓楼 に寄り添うように配された 八角形の建物も気になります。
オランダ燈籠 ( シャンデリア釣燈籠 ) 覆屋
日本との貿易を独占しようと、オランダが親善を兼ねて 徳川家康 の霊廟である 東照宮 に奉献したものの一つ。
創建年 / 1636年 ( 寛永13年 )
様式・型式 / 八角円堂
屋根 / 銅瓦葺き
⑩ 鐘楼
⑨ 鼓楼 と殆ど同じ形状ですが、撞木 ( しゅもく ) とよばれる 鐘つき棒 と棒を振る為の開口が有るか無いかで見分けるそうですが、確認出来ませんでした。
輪王寺 大猷院 の 鐘楼・鼓楼 とも立面は酷似していますが、大猷院 の物は、周り縁 を支える 斗組 ( ますぐみ ) が黒一色だったのに対し、こちらは色とりどりの着色です。
陽明門 向かって右側の 廻廊 と ⑩ 鐘楼
廻廊
⑩ 鐘楼 と ⑨ 鼓楼 の間には、オランダ燈籠 の他にも 左右に一個づつの銅製の鐘が有ります。
1643年 ( 寛永20年 ) に、後の 四代将軍徳川家綱 の誕生を祝して 朝鮮通信使 により贈られたものです。
四角に飾られた動物の装飾は 獏 だそうです。
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