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アクトデザイン凛太郎のブログ

住まいのこと、ネコのこと、身の回りのこと、今思うことを綴っていきます

日光散策 14 田母沢御用邸 ①

東照宮 の見学を終え 東照宮法物館 のベンチで一息ついた後、まだ時間に余裕がっが有ったので、ホテルには戻らず、車で 田母沢御用邸 へ向かいました。
東京の自宅を出発 ⇒ 輪王寺 見学 ⇒ 明治の館 で昼食 ⇒ 東照宮 の見学 のスケジュールをこなすには、夕方まで掛かってしまうのではないかと思っていたので、田母沢御用邸 の見学は二日目に回そうと思っていました。
この日は朝から首都高の渋滞に巻き込まれなかった事、東照宮 の駐車場にスムーズに車を止められた事、明治の館 のNO1の整理券を全く並ばずにゲット出来た事、輪王寺 に観光客が殆ど居なかった事など、時間短縮に繋がる要素ばかりが重なり、田母沢御用邸 を見学する余裕が出来たのです。

東照宮 の駐車場から 田母沢御用邸 までは車なら10分と掛からず、徒歩でも20分程度で行けると思います。
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地図の下部にある駐車場に車を止め、国道を渡って 田母沢御用邸

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日光田母沢御用邸 は1899年 ( 明治32年 )に、当時は皇太子だった 大正天皇 の御静養地として建てられた建物。
日光出身の銀行家 小林年保別邸 に、赤坂離宮・花御殿 の一部を移築した部分と新たに造営した部分を加え、その後も小規模な増改築を重ね1918年~1921年 ( 大正7~10年 ) の大規模な増改築を経て、現在の姿になっています。
地図
日光田母沢御用邸記念公園H.P より   地図5

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研修室入口
戦後は博物館や宿泊施設、研修施設として利用され、修復・整備が行われた後に、2000年 ( 平成12年 ) からは 日光田母沢御用邸記念公園 として生まれ変わっています。

建築年 / 1899年 ( 明治32年 )
設計者 / 宮内省内匠寮 木子清敬
改修年 / 1921年 ( 大正10年 )
設計者 / 宮内省内匠寮 木子幸三郎
所在地 / 栃木県日光市本町8-27
重要文化財 / 2003年指定

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御車寄 ( 赤坂離宮・花御殿増築部分 )
東宮御所-花御殿 に、明治22年に増築された 唐破風形式 の玄関 を移築したもの。
御車寄 で靴を脱ぎ、先ずは大きな広間の並ぶ 休憩所 + 展示室 のエリアへ
上の図左側の ■色の 明治期造営時新築部 です。
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休憩所 ( 明治期造営時新築部 ) 
広い部屋が続いているので分かり難いかもしれませんが、天井高さは3mを超えていると思います。
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室内は品良く美しい照明器具以外は、極力装飾を排したシンプルなデザイン。
中庭に面する 縁側 に出てみましょう。
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縁側 から、中庭越しに見る奥座敷の絶妙の配置に見とれてしまいます。
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どんなに才能溢れる設計者の手によるデザインだったとしても、何もないゼロからの状態から、頭の中や机上で想像するだけでは、このような絶妙な空間を創造するのは無理なのかもしれません。
何度も、何代もに渡って増改築を繰り返し、試行錯誤の末、この様な絶妙な配置が完成するものなのかも知れません。
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正面奥 向かって左側 表御食堂 ( 大正期大規模増築部 )
正面奥 向かって右側3階建部分 御座所 ( 大赤坂離宮・花御殿部 )
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御座所 赤坂離宮・花御殿 として使われていた 紀州徳川家江戸中屋敷 の一部
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表御食堂 ( 大正期大規模増築部 )

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視界に庇や板敷の床を意識して見ると更に美しくなり
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更に引いて障子越しに見ると奥行きも感じられます。
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金色の照明も品良く豪華です。
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展示室 
この辺りは 明治期造営時新築部 が 大正期大規模大規模増築部 を取り囲むようにして一体の部屋に改修されています。
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写真右奥の明るい部分は、見取り図左端の 小さな中庭 を囲む廊下です。
表御食堂 ・御玉突所 に向かう 渡り廊下 へ続きます。

次回は 表御食堂 謁見所 御玉突所 などを紹介します。

※ この記事の説明文は、「日光田母沢御用邸記念公園H.P」「Wikipedia」「日光東照宮・御朱印」などを参考にさせて頂きました。
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  1. 2023/08/18(金) 17:39:00|
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