fc2ブログ

アクトデザイン凛太郎のブログ

住まいのこと、ネコのこと、身の回りのこと、今思うことを綴っていきます

日光散策 - 20 国道沿いのレトロな建物

夕食の時間迄、まだ30分程時間が有ります。
温泉に入るには、ゆっくり出来る程の時間ではないので、ホテルの近くの日光街道沿いを散策し、お土産とレトロな建物をを探しに出掛けました。
小高い丘の途中に建つホテルを出て、坂を下って 金谷ホテルベーカリー の建物脇を抜けて日光街道へ出て、JR日光駅 方向へ100m程進むと見えて来たのは モルタル造形の看板建築 出し桁造り の商店建築です。
p1011717-1.jpg
日光の那須のラスク屋さん     菱屋   


p1011718-1.jpg
日光の那須のラスク屋さん     菱屋   

p1011720-2.jpg
日光の那須のラスク屋さん

設計者 / 不詳
建築年 / 昭和初期?
所在地 / 栃木県日光市上鉢石町1039

端正で品の良いシンメトリーな立面の建物ですが、残念ながらこの建物についての情報は、まだ見付けられていません。
10.jpg
コルニス ( 軒蛇腹 ) の下の フリーズ 、コーナーの柱型の装飾は、彫は浅いものの、しっかりと施された モルタル造形の建物 です。


p1011720-1.jpg
菱屋
2階の軒は出し桁造り、国道に面かる2階の窓には、千本格子が施され、1階の店舗は2階よりもは三尺程道路側に延ばして、その部分にも出し桁造りの庇を載せています。
p1011730-1.jpg
1階屋根の中心当りには、菱型の縁取の中に居るは 眠り猫 の様です。
p1011731-1.jpg

平屋の飲食店を挟んで、更に レトロな建物 が並びます。

p1011719-1.jpg
左端の店舗は、今は営業はしていないようです。
その右の真壁の建物は 理髪店
その右の 出し桁造りの建物吉田屋酒店 ( ここでお土産に地酒を買いました )
更に右隣は
p1011721-1.jpg
麻屋亀田本店

設計者 / 不詳
建築年 / 不詳 
所在地 / 栃木県日光市上鉢石町1046

p1011722-1.jpg
軒から上部の寺院の様な立派な 入母屋屋根 は 和風 を感じますが、
モルタル塗りのオレンジ色外壁など、軒から下の部分は 和風 にも 洋風 にも 中華風 にも見えなくもない不思議な建物です。
更に50m程、日光街道 ( 国道119号 ) を日光駅方向に進むと、またしても立派な屋根の建物が見えて来ます。
p1011723-1.jpg
吉田屋羊かん本舗
日光は 湯葉 羊かん が名物みたいです。

p1011724-1.jpg
蔵造りの建物。切妻平入りの店舗です。
腰部分には なまこ壁 も見られます。

設計者 / 不詳
建築年 / 不詳
所在地 / 栃木県日光市中鉢石町903

p1011725-1.jpg
日光街道沿いのレトロな街並み はまだ続きますが、夕食の時間が近くなって来たので、ここらでホテルに引き返します。
国道の挟んだ反対側にも レトロな造りの羊かん屋さんが在りました。
p1011726-1.jpg
三ッ山羊羹本舗
創業は1895年 ( 明治28年 )、田母沢御用邸 で静養される皇族方への献上品として、二荒山神社 の御用品としても納められていたそうです。
現在の建物が建てられたのは昭和初期。当時としては非常にモダンな建物だったとか。

設計者 / 不詳
建築年 / 昭和初期
所在地 / 栃木県日光市中鉢石町914

p1011727-1.jpg
構造も不詳ですが、店舗を見る限り木造か?
p1011729-1.jpg

ホテルの近くまで戻って来ました
p1011732-1.jpg

p1011735-1.jpg
日光物産商会
一見すると、入母屋造り のオレンジ色の大きな屋根が目を引く和風の建物ですが、妻壁に木の構造体 ( 柱・梁・筋交 ) を表した ハーフティンバー の様な部分も見えます。
p1011736-1.jpg

設計者 / 不詳
建築年 / 1905年 ( 明治38年 )
所在地 / 栃木県日光市上鉢石町1024
国指定有形文化財 / 平成8年指定

p1011738-1.jpg
創業時は 日光金谷ホテル の土産品店で、伝統工芸の日光彫や木工品、漆器などの製造・販売・輸出を手掛けていました。
昭和3年に 日光金谷ホテル から独立し、土産販売店・飲食専業となり、金谷ホテル の宿泊客の為のパンが評判となり、金谷ホテルベーカリー神橋店 も出店しています。
p1011739-1.jpg
金谷ホテル へ向かう坂道側は、一階の後方が道路に埋まっている様に見えます。
こちらの妻壁は ハーフティンバー 風のデザインではなく、火灯窓 の頂部の凸凹を省略した様な窓が開いています。

私達が宿泊したホテルも、この坂道を登った所に在るのですが、最後に 神橋 の写真を撮ってからホテルに向かいます。

p1011742-1.jpg
神橋
「かみはし」と読むのかと思っていましたが、一般には 「しんきょう」、日光名所図会には 「みはし」と読むと記されています。
大谷川 に架かるこの朱塗りの橋は、今まで見て来た東側の商店街 ( 東町 ) と、西側日光山内 ( 西町 ) を結んでいて、橋を渡ると 東照宮 へ続く参道に繋がります。
しかし、昔は将軍や山伏渡るとは出来ず、現在も有料です。
「渡る橋」と言うよりも「眺める橋」とも言われているそうです。
808年に勅により架けられたのが始まりらしく、以後16年に一度架け替えられたらしいです。
1629年 ( 寛永6年 ) と1636年 ( 寛永13年 ) に、日光東照宮の造営に伴って架け替えが行われ、現在の姿になっています。
p1011743-1.jpg

p1011744-1.jpg


dsc_0485-1.jpg
日光星の宿
dsc_0482-1.jpg

dsc_0484-1.jpg
スポンサーサイト



  1. 2023/09/08(金) 15:32:00|
  2. 建物探訪
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1

コメント

帰る時に

行ってみたいですね。
色々と知らない事だらけなので。
日光ナンバーも出来るし。
  1. 2023/09/17(日) 12:59:41 |
  2. URL |
  3. ルーネスの部屋です #/TjxLqx.
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sumainoact.blog58.fc2.com/tb.php/2508-e5818411
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)