新宿でも用は足せたのですが、古本屋街を覘きたかったのと
写真を撮っておきたい建物があったので、少し足を伸ばしたのです
都営新宿線を九段下で下車し、まず訪れたのが九段下ビルです


昔から何度も前を通って気になっていた建物でしたが、写真を撮ったのは昨日が初めてです
少しでも気になる古い建物は、ちゃんと写真を撮っておかないと、何時取り壊されてしまうか分かりません
この建物も、前を通るたびに、タイル落下防止用ネットの面積が増えています
この九段下ビルは1927年に南省吾の設計で、震災復興事業の一環として建てられた、鉄筋コンクリート3階建(一部4階建て?)の店舗併用の共同住宅です
靖国通りに面した1階が店舗で、2階が店舗オーナーの住まい、3階は賃貸アパートになっています
目的地の書店に行くには、靖国通りを歩けばいいのですが、ちょっと裏道へ
さくら通りやすずらん通りには、昔は沢山の看板建築が建っていましたが、今ではその多くが取り壊され、建て直されてしまいました
それでも何軒かは、当時の面影を残す建物も残っていました

現役で頑張っている春原歯科医院、建てられたのは1926年。
(追記/残念ながら取り壊されてしまったようです)

こちらも現役の中華そば成光

今は取り壊されてしまいましたが、かつて看板建築の名作と言われた東洋キネマは、この建物の向いに辺りに、建っていた筈です
松葉一清著の「帝都復興せり」によると、この建物は相互無尽会社(竣工当時の名称です)、1930年に安藤組の設計で建てられました
出入り口や窓などの開口部が塞がれた痕が有り、かなり改修されているようです
目的地の南洋堂の直ぐ近くには、最近建築雑誌で見たこんな面白い建物も有りました

去年の7月にオープンしたばかりの神保町シアタービル(神保町花月)です
日建設計の設計なのですが、日建設計がこのような建物を設計する様になったとは驚きです
スポンサーサイト