築地本願寺を道路から眺めた後、ちょっとメイン通りから外れて見ると、銅版張りの建物が見えて来ました。

左の銅版張りの建物は今は商売をしている様には見えませんが、テントには団子屋(?)の文字が見えます。
右の可愛い看板の建物は
木村屋さんで現役のパン屋さんです。

左の建物は、現在営業はしていないのかも知れませんが、黄色いテントには
美容室ツキジと書いてあります。
右の建物は現役の薬局です。
どちらの建物も、派手さはありませんが、なかなか味のあるデザインです。
更に進むと、こんな本格的な
看板建築が見えて来ました。

この建物は藤森照信さん著の「看板建築」にも載っている
宮川商店です。
少し前まで日本では木造の3階建ての建物は建てられませんでした。
震災復興時に多く建てられた
看板建築は、無理やり小屋裏部分を部屋にしたインチキ3階建ての建物が多いのですが、この宮川商店のように、堂々と違反の3階建てを建てる事が出来たのは、当時建築を管轄していた警察に、よほど顔が利く人でもいたのでしょうか?

小金井公園内の
江戸東京たてもの園に保存されている建物以外で、これ程立派な看板建築に出会ったのは初めてです。間違いなく昨日一番の収穫です。
ちょっと歩いただけでこれだけの収穫です。築地には近いうちにまた行ってみるつもりです。ちなみに昨日も、ちゃんと場所を確認しないで散策したので、直ぐ近くを通ったにも関らず、
華僑ビルの安否を確かめる事が出来ませんでした。
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テーマ:建物探訪 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2008/05/04(日) 00:00:41|
- 建物探訪
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凛太郎さん
木造の三階が認められなくなったのは、比較的新しい法律ができてからではないでしょうか。
温泉旅館などでは結構三階建てがありますね。
ところで、この連休中に黒澤明監督の特集をしていましたが観ましたか。NHKのBSでは、今年の暮れにかけて、黒澤作品全30作を放送するそうです。
- 2008/05/08(木) 00:17:00 |
- URL |
- いさぶろう #-
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社寺建築などを除き、1920年(大正9年)に施行された市街地建築物法によって、事実上一般の住宅や商店では、木造3階建ては禁止されたようです。
1950年にこの法律は廃止されましたが、今の建築基準法に引き継がれ、1987年の改正時まで、木造三階建ての建物は建てる事は出来ませんでした。
震災復興時に多く建てられた看板建築の多くは3階建てですが、その殆んどか3階部分をマンサール風にデザインし、小屋裏部屋風に見せる事で、警察の規制を逃れていたそうです。
もしかすると、小屋裏部屋風にすれば許可するとの、内規の様なものが有ったのかもしれません。
- 2008/05/08(木) 09:46:53 |
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- 凛太郎 #-
- [ 編集]