アクトデザイン凛太郎のブログ

住まいのこと、ネコのこと、身の回りのこと、今思うことを綴っていきます

山二証券本店

山二証券本店は、証券会社の建ち並ぶ日本橋兜町の片隅に、ひっそりと、しかし異彩を放ちながら建っていました。

山二証券外観①
三面が道路に面している山二証券本店はそれぞれの道路に一つずつ出入り口を設けています。写真左側の入口がメインの出入り口だと思います。
外観は石張りの1階にスクラッチタイルの2・3階が乗り、勾配屋根にはスパニッシュ瓦が乗っています。

山二証券外観②
屋根の目立つこちら側の外観は、証券会社と言うより、住宅か避暑地のヴィラと言った感じです。

何所から見ても絵になる山二証券本社ですが、設計は第一銀行の営繕部で、東京本社や大阪支店、以前紹介した横浜支店などの設計も手掛けた銀行設計の名手として知られる西村好時です。
竣工はネットで調べると大正末期と記載してあるもの、1922年とするものの他、1936年(S11)とするものも有りましたが、西村氏は大正末期には第一銀行の営繕に席を置いていたこと、1936年なら独立していたことから、1936年説を支持したいと思います。

      山二証券入口①
3つの出入り口の中で、正面入口だけは2枚扉の観音開き戸で山二証券のロゴ入りの半円の欄間をもち、両サイドにはアーチを支える様な細い付柱も設けられています。

      山二証券入口③
    建物の両端に設けられた2つの通用門のデザインはほぼ同じですが

      山二証券入口②
    細い路地の通用門は、道路斜線の為か勾配屋根が低くまで降りていて

      山二証券入口見上げ②
        スパニッシュ瓦が目に付き易くなっています。

山二証券入口上丸窓②

山二証券コーナー見上げ

山二証券本社は、スパニッシュ瓦スクラッチタイルの他にも、軒飾りや3つの丸窓、コーナーの細い付柱など、何所から見ても絵になり、古臭く無い、可愛らしい建物でした。

それから、山ニ証券って名前から、何年か前に倒産した大手の証券が社を思い出しませんか?
実は山ニ証券の設立者である片岡辰次郎氏は、山一証券で修行していて、独立時に山一証券から山ニの名を送られたと言う事です。
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テーマ:建物探訪 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/08/20(水) 00:20:57|
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