アクトデザイン凛太郎のブログ

住まいのこと、ネコのこと、身の回りのこと、今思うことを綴っていきます

公団阿佐ヶ谷住宅

公団阿佐ヶ谷住宅は、JR阿佐ヶ谷駅前の中杉通りを南に15分ほど歩いた、青梅街道と善福寺川の間に在ります。
建てられたのは1958年(S33年)で、公団烏山第一団地と同じでです。
戸数は350戸と規模は大きく、烏山第一団地が全て2階建てのメゾネットタイプなのに対し、3~4階建ての中層タイプも混在します。

低層のメゾネットタイプは232戸
公団阿佐ヶ谷住宅 公団標準
フラットタイプ公団標準型が58戸

公団阿佐ヶ谷住宅前川タイプテラス側
前川國男氏の設計した勾配屋根タイプは174戸(36棟)在ります。
外観は、ほぼ烏山第一団地と同じですが、2階窓の肘掛手摺のデザインが異なります。
また解体直前の烏山第一団地は見られなかったテラスに庇が在るのも特徴です。
烏山第一団地は、殆んど全ての棟で専用庭に増築が見られましたが、阿佐ヶ谷では増築されていない棟の割合が多い気がします。もしかすると烏山が分譲なのに対し、阿佐ヶ谷は分譲賃貸が混ざっているのかもしれません。

公団阿佐ヶ谷住宅前川タイプ窓手摺
手摺のデザインの違いを烏山第一団地の物と、見比べてみてください。
烏山第一団地は⇒《こちら》

公団阿佐ヶ谷住宅前川タイプ玄関側
烏山第一団地の玄関扉には下部に換気用の開口が有りました。

公団阿佐ヶ谷住宅 3階建

公団阿佐ヶ谷住宅 4階建
3~4建の中層フラットタイプは118戸

公団阿佐ヶ谷住宅 給水塔
阿佐ヶ谷住宅は中層棟が在る為に給水塔も見られます。

公団阿佐ヶ谷住宅 給水塔と前川タイプ
勾配屋根のメゾネットタイプ越しに給水塔を見る。
公団芦花団地の給水塔に似ていますが、背が低くややずんぐりした印象です。

公団阿佐ヶ谷住宅案内看板

見る限り公団阿佐ヶ谷住宅にも殆んど人は住んでいません。
近い将来、解体工事が始まるものと思われます。
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テーマ:建物探訪 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/10/20(月) 23:05:01|
  2. 建物探訪
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

公団烏山第一、阿佐ヶ谷住宅と、前川氏設計の素晴らしい団地が取り壊しになるのは本当に寂しいです。

阿佐ヶ谷団地の中層フラット棟は、企業が買い上げ社宅にしたり、期限着きでマンスリーマンション(団地)になっていたこともありました。

基本は分譲の団地だったようです。

前川氏設計の建物として有名な世田谷区役所も建替えになるそうで、本当に残念です。

日本って、木造建築は非常に大切にするくせに、コンクリートの建物を非常に粗末にするので、とても残念です…。
  1. 2008/10/22(水) 23:00:08 |
  2. URL |
  3. でれすけ #-
  4. [ 編集]

でれすけさんへ

そうですか? 基本は分譲ですか。
烏山第一団地と違って増築が少ない理由は、他にあるのですね。

世田谷区役所の建替え計画は残念でなりません。
どんな建物でも残せば良いと言うものではありませんが、少なくとも名建築は、もっと永く使っていく努力をして欲しいと思います。
  1. 2008/10/22(水) 23:42:03 |
  2. URL |
  3. 凛太郎 #-
  4. [ 編集]

住人でした!

懐かしいです。まだ取り壊されてないのかな。
2001年から03年にかけて、2年弱ですが、公団阿佐ヶ谷住宅に住んでいました。写真に写っている36号棟の1番(道路よりのところ)です。でも写真で見ると、庭が…木が全部なくなってるんですね。印象が違う。小さいけど、柵の中に庭木が植わっていたんですよ。
お友達のお父様の会社が、社宅として買い上げていたんです。でも、古いので入居を希望する人が少なくて、元社員の子弟まで、貸し出す対象を広げたそうです。で、友人が一人で住むには広いから家賃折半で同居しないか、と。ただ、彼女の会社は、2年後くらいに小田原に移転することが決まっていて、だから同居も期間限定でした。03年の3月に引っ越しました。
取り壊しの話はその時には出ていて、あいているところも多かったように思います。
古い桜の大木が、春には綺麗でした。観光地みたいにライトアップされていない、夜桜が、とても綺麗で…部屋の窓から見てました。廊下や階段が、使い込まれた艶があって素敵でした。遊びに来る友達みんなに、素敵なところだね、と言われてました。隙間風がすごくて、真冬には廊下で吐く息が白く見えました。
本当に懐かしいです。(長くなっちゃいまして…すみません)
  1. 2010/08/06(金) 10:43:34 |
  2. URL |
  3. 澤本奈緒 #-
  4. [ 編集]

澤本さんへ

阿佐ヶ谷住宅にお住まいでしたか?
この写真は2年くらい前のものですので、今は既に何棟かは解体されているかも知れません。
本文中にも書きましたが、公団阿佐ヶ谷団地や公団烏山第一団地は、戦後、東京に人口が集中し始めたことによって生じた、住宅不足を解消するため、比較的高額収入者を対象とした庭付きの分譲住宅の開発に、建築界の重鎮とも言える前川事務所が協力したものです。
まだ物の少なかった時代の、材料を出来るだけ少なく使った簡素な空間ではありますが、建築家の設計らしい味わいを随所に見ることができる建物です。
奈緒さんがお住まいの時期には、もしかするとオリジナルの姿に随分と手を加えられていたかも知れませんが、貴重な体験をなさったと思います。
確かに階段や手摺、階段上部の勾配天井あたりが見所です。
お暇な時にでも、公団烏山第一住宅解体の記事を探していただければ、懐かしい内部の様子も、少しだけみることができますよ。
  1. 2010/08/06(金) 11:12:01 |
  2. URL |
  3. 凛太郎 #-
  4. [ 編集]

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