まずは藤森照信さん著の「看板建築」の裏表紙を飾っている、海老原商店です。

( 撮影 / 2009・4・26 )
海老原商店だけでなく、銅板葺きの看板建築も並んで建っているじゃありませんか。

手前の2軒は、銅板葺と言う以外は、取り立てた装飾はありません。


海老原商店は、かなり保存状態が良いように見えますが、「看板建築」によると、震災後建てられた海老原商店は、昭和60年に地上げの為に隣家を放火され、2階の一部を類焼しましたが、昔のままに修復されたと言うことです。
銅板部分はその時に修復されたもので、隣の建物の様にまだ緑錆は現れていないようですね。
藤森照信さん著の「看板建築」をみると、左隣の現在は銀色のビルが建っている場所にも、2軒の看板建築と言えそうな建物が写っています。
壮観な風景ですので、是非本屋でお買い求めください。
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それにしても見事なデザインです。
「近代建築散歩」によると竣工は1928~29年。ファサードデザインは黒沢画伯とあります。

隣の銅板葺きの建物の写真を、もう1枚。
高山松蔵と書かれていますが、場所から考えて、この建物も商店だったと思われます。
所在地の神田須田町の旧地名は柳原と言い、かつては古着の商店街として栄えたそうです。
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