2008年正月の四国旅行での、
思わぬ無名の名建築との出会いと言えば、内子の
内子キネマと丸亀駅前の
津坂洋服店との出会いでしょう。

間口は5M程の建物ですが、何とも密度の濃いファサードのデザインです。
1階部分の出入口の両側の縦長窓。上部のアーチは良く有りますが、下部もアーチと同様の曲線なのは珍しい。

でも、何と言っても2階部分の二つの開口部のデザインが見所です。
普通なら1階の開口部の位置に合わせて、円形の窓を中央に配置したくなるところでしょうが、色ガラスを嵌め込んだ台形の出窓との絶妙のバランスで並んでいます。

( 撮影 / 2008・1・4 )
JR丸亀駅口から直ぐの場所ですから、恐らく隣地にも元は店舗が建て込んでいたのだと思います。
多くの
看板建築と同じように、側面はトタン張りになっています。
それにしても恐ろしく奥行きのある建物でした。
この
津坂洋服店や
内子キネマに出会ったのは2年前なので、現在如何なっているのかは分かりません。
津坂洋服店はこの時は現役の洋服店のように見えましたが、倉庫のように使われていた
内子キネマの消息が特に心配です。
現在の様子をご存知の方は、教えて頂けると嬉しいです。
また、これらの隠れた名建築の経歴(建主、設計者、施工者、竣工年など)の情報も大歓迎です。
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テーマ:建物探訪 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2010/07/20(火) 23:31:34|
- 建物探訪
-
| トラックバック:0
-
| コメント:4
はじめまして~ 芋太と申します。
先日はご来訪いただきどうもありがとうございました!
なんだか大好物がもりもりのこちらのブログ
お邪魔致します^^
なんでしょうか、この具沢山のファサードたるやΣ( ̄ロ ̄lll)
お子様ランチでも、レディースランチでも
ここまで盛り沢山にはならないでしょう。
一回玄関がサッシではなく当時の扉のままだったら
・・・と、しばし妄想致しました♪
- 2010/07/25(日) 20:43:39 |
- URL |
- 芋太 #cYq3zJsc
- [ 編集]
芋太さん、こんにちは、書き込みありがとうございます。
この津坂洋服店と内子キネマにコメント下さるとは、さすがにお目が高いと思います。
この二棟は旅行中に偶然に見付けた建物で、本はおろかネットでもほとんど検索できません。
この津坂洋服店は、丸亀駅前にある猪熊弦一郎現代美術館を内覧した後、駅前広場から外観の写真を撮っているとき、線路の向こうに、この何ともいえない盛り沢山デザインの建物が目に入ったのです。
確かに出入り口のアルミサッシは残念ですが、どうやら現役の店舗のようであり、丸亀にさえ行けば、しばらく間ははこの楽しい外観を楽しむことが出来るのではないでしょうか?
簡単に行ける距離ではないですが・・・。
今後もよろしくお願いします。
- 2010/07/26(月) 09:25:47 |
- URL |
- 凛太郎 #-
- [ 編集]
こんにちは、津坂和馬と申します。
私は仲多度郡まんのう町出身で高校卒業まで香川県で育った今56歳の者です。学生の頃、丸亀へ遊びに行ってた時にはこの洋服店はやっていて、建物がレトロな感じでまた同じ苗字なのでずっと興味を持っておりました。
数年前に久しぶりに丸亀を訪れた時に観に
行ってみたのですが、すでに建物はなく残念に思っております。
- 2021/07/18(日) 20:02:35 |
- URL |
- 津坂和馬 #pV2HPVTI
- [ 編集]
書込みに気が付かづ申し訳ありません。
貴重な情報をありがとうございます。
私が丸亀を訪れたのが2008年ですから、2008~2015・6年までの間に取り壊されてしまったのですね。残念です。
コロナ禍で昨年から都内の散策も全く出来ていませんが、オリンピックのドサクサに、下町に僅かに残っていた看板建築の多くが取り壊されてしまったのではないかと危惧しています。
私自身は生まれも育ちも東京ですが、父方母方共に香川県三豊郡がルーツで、母の実家は宅間なので、子供の頃は数年に一度は夏休みに母の里帰りに付いて行っていたので、多度津には親戚も居た筈です。
- 2021/08/31(火) 15:26:10 |
- URL |
- 凛太朗 #-
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