アクトデザイン凛太郎のブログ

住まいのこと、ネコのこと、身の回りのこと、今思うことを綴っていきます

「日本でいちばんエコな家」

今日の東京も猛暑日になること間違いなしの暑さです。
こう毎日のように猛暑が続くと、地球の温暖化について考えずにはいられません。
最近は何かといえば「エコ」「ECO」で、猫も杓子もと言った感じで、乱発される「エコ商品」の中には、かなり怪しげなものまで含まれているようです。

地球温暖化が叫ばれるようになって、ずいぶん長い時間が経過した気がします。
世界最大のエネルギー消費国であるアメリカのゴア元副大統領「不都合な真実」が2006年に発表され、日本でも去年、鳩山前総理により、世界をリードするような大胆なCO2削減案が発表されましたが、アメリカや日本が地球温暖化に対して有効な方策を打ち出しているとは思えません。

日本政府のしていることと言えば、エコポイント制度を導入したくらいではないのでしょうか?
しかしこのエコポイント制度も、環境対策と言うよりも経済対策の色合いが強く、CO2の削減にどれ程の効果が上がっているのか疑問です。
私は無駄なエネルギーを極力使わないように、「もったいない」を合言葉にして、今まで自分なりのエコな生活を考えて実践してきました。
まだ寿命を迎えていない、家電や自動車を新しいものに買い替える行為は、合言葉の「もったいない」とは真逆の行為に思えてなりません。
たとえば、少しくらいエネルギーの消費効率の良いエアコンに買い替えたとしても、安心して使い過ぎたり、元のエアコンより容量の大きいエアコンに替えてしまったら、エネルギーの消費量は増えてしまうのです。

住宅用エコポイントについても、悪徳リフォーム業者の参入や、さまざまなトラブルが報道されていますが、幾つか矛盾も感じています。
エコポイントをもらうためには、断熱性の高い建物にする必要があり、蛍光灯やLED電球を使うとポイントが上がります。
建物の断熱性能を高くする為の、最大のウィークポイントは窓などの開口部からの熱損失です。
断熱性能の高いサッシはかなりの高額で、少ない冷暖房費で高断熱の家を建てるのに一番手っ取り早い方法は、極端に言えば冷蔵庫のように窓のない家をつくればいいのです。
(勿論このような家に住みたいと思う人はいないと思うし、建築基準法上の許可も下りませんが・・・。)
私だけでなく多くの日本人の愛した「夏は日差しを遮断しなから風を通し、冬は太陽高度の低さを利用して日差しをとり込む」と言った、先人の知恵を生かした家では、残念ながら住宅用エコポイントはもらえないのです。

照明器具についても、安部内閣の頃から、しきりに白熱球が目の敵にされてきました。
LEDはまだまだ高価すぎるうえに、白熱灯蛍光灯に比べると馴染みが無く、まだそれ程普及はしていませんが、蛍光灯には馴染みがある上に、随分価格も安くなりました。
だからと言って、経済産業省の「白熱電球製造中止計画」は、やや極端過ぎるやり方ではないでしょうか?
確かに蛍光灯白熱灯と比べ寿命は長く(6倍)、消費電力は少ない(1/5)と言われています。
ただ、蛍光灯スイッチを入れた後、直ぐには明るくならないばかりでなく、点滅の頻度が高いと寿命が短くなり、点灯時には電力を多く消費します。
つまり蛍光灯は、長時間使用する場所に向いた電灯なので、使用時間が短く点滅頻度の高いトイレや階段・廊下などの照明には向かない照明なのです。
白熱灯を経産省や電気店の広告を鵜呑みにして、安易に蛍光灯に取り換えると、直ぐに明るくならない不便さから、点けっ放しにすると言う、本末転倒な状態になりかねません。
私は白熱灯蛍光灯LEDも加えて、適材適所で使用するべきであると思っています。
だいいち蛍光灯では、光の空間演出に欠かせない調光機能のある照明器具は使用できないのです。

太陽光発電地「もっと普及すれば安くなる」とメーカーや政治家達に何度も聞かされて来ましたが、現実は如何でしょうか?
仕事柄、メーカーからカタログを取り寄せたり、取扱い業者に話を聞いたりする機会がありますが、数年前と状況はほとんど変わっていないどころか、エコ・ブームに便乗した素人同然の新規参入業者がけっこういるらしく、専門的な話になると、シドロモドロの受答えしか返ってこない有様です。

ハイブリットカーについては、車に興味がないので真剣に考えたことがなく、特に書くことは見つかりませんが、車を乗り換えるよりは、公共交通機関を利用するようにした方が、環境に良いことは考えるまでもありません。
それでも「乗り換えないよりはましだ」と言われそうですが、国が補助金を出す必要はないと思います。
そもそもハイブリットカーに買い替えられる人達は、御金に余裕のある人達なのですから、ただでさえ不足している貴重な税金を使ってまで、補助金を出す理由は、結局は経済対策であることは明らかです。
温暖化を真剣に憂いている人間には、この分かり易過ぎる日本政府政策は、真面目に地球規模の環境の危機を何とかしたいと思う気持ちを、とことん萎えさせてくれるのです。

日本政府のしていることは
・家電を高価なものに買い替えさせる
・白熱灯を高価な蛍光灯やLEDに買い替えさせる
・高断熱の高価な家に建て替えさせる
・高価な太陽光発電を設置させる
・高価なハイブリットカーに買い替えさせる
                            などなどです。

意図的に「高価な・・・」「買い替えさせる」と書きましたが、これらは日本政府が「CO2の削減」よりも「経済対策」を優先していると感じるからです。
勿論、この不景気ですから「経済対策」が重要なのは理解できます。
上手に「CO2の削減」に「経済対策」を絡めることが出来れば言うことはありません。
でも以前に何度か「環境問題は待ったなし」と、このブログにも書いたことがありますが、2羽の兎を追っているうちに、1羽の兎も得られなくなってしまったのでは、もう取り返しが付かないのです。

随分と前置きが長くなってしまいました。
これらの理由から、私は安易な経済対策販売目的に利用されたエコブームには興味がないどころか、少々嫌悪感まで抱いており、最近はこのブログでも、ゴーヤの育成記録以外では「環境問題」についての記述も意図的に避けてきましたが、全く進まない温暖化対策に、やはり目を背けることは出来なくなりました。
子供達の世代に人の住める地球を手渡せるように、このブログでの情報の発信エコ生活の実践を通して、わずかかな努力をし続けてゆきたいと思います。

一昨日の朝刊に

紀伊国屋新宿本店1位! アマゾン3位!
   「日本でいちばんエコな家」
          と言うの本の広告が載っていました。
やはり多くの人がエコ住宅に興味を持っていることが分かります。
本当にエコな家を設計するための参考になるかも知れないので、毛嫌いは止めて、また勉強を始めたいと思っています。

        

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テーマ:暮らし・生活 - ジャンル:ライフ

  1. 2010/07/23(金) 17:35:22|
  2. 環境問題-地球温暖化
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

住宅にしろ、照明器具にしろ、車にしろ、まったくその通りだと思います。

車などでも、最近聞いた話でも、まだ乗れるから買い控える・・・といってました。
本当に勿体無いですよね。

このエコ対策にしても、お金に余裕のある方は、どんどん買い換えて、メーカーは普通に利益は上がる・・・・
エコ対策が終了したら、車両価格は一見して高く感じる・・・
高いので、買わない・・・メーカーが値下げせざるを得ない・・・。
新たなデフレスパイラルを生むかもしれません。

税金の無駄遣いの上に、法人税の値下げまで来たら、国民はイカルでしょうね。。。
  1. 2010/07/24(土) 12:57:42 |
  2. URL |
  3. SHOU #0iyVDi8M
  4. [ 編集]

SHOUさんへ

日頃の欝憤を吐露したような、長いブログを読んで頂き、本当にありがとうございます。
政府の政策は、環境問題に対しては論外。
経済対策としても、目先の事しか考えていないような気がしてなりません。
期限付きのエコポイントで、購買意欲を誘うなどと言うお粗末な手法しか考え付かないのなら、役人も政治家も人数を半分に減らすか、給料を50%カット位してほしいものです。
何度も天下りをして、退職金をせしめるなんて何を考えているのでしょうね?
  1. 2010/07/24(土) 15:48:09 |
  2. URL |
  3. 凛太郎 #-
  4. [ 編集]

こんにちは

山形庄内平田牧場の平牧豚・山形庄内産直あぐり野菜・韓国仁川トジャンジップの無添加テンジャンを使用しながら体に優しい韓国料理を提供しております。
よろしかったら、遊びに来てください。
  1. 2010/07/24(土) 23:41:38 |
  2. URL |
  3. ecoてじまぅる #JalddpaA
  4. [ 編集]

ecoてじまぅる さんへ

こう暑いと食欲がなくなりますが
辛い韓国料理なら、スタミナが付きそうで食欲も湧いてきますね。
機会が有ったら、寄らせていただきます。
  1. 2010/07/25(日) 12:09:19 |
  2. URL |
  3. 凛太郎 #-
  4. [ 編集]

書かれてから時間が経ってますが…。
私も、大型の、消費電力が多くて強力なエアコンの方が、小型のものよりエコポイントが多く付く、というのに疑問を感じてました。改良された新しいものは、それなりに省電力かもしれませんが、買い替えないことも、かなりエコだと思います。新聞に投書しようかと思うほど、腹が立ちました。
車も、まだ使えるのに廃車にされた車が多すぎて、処理が追いつかないというニュースを見ました。
なれるものなら、大統領になってバカな政策を正したいです。
凛太郎さんのブログを読むと、(私より年長で、私よりきちんとした仕事をしていて)きちんとした考え、行動の人がいるのだと、心強く思います。考えても仕方ないから考えない方がいいよ、と、よく言われてしまうので。
  1. 2010/11/18(木) 13:20:17 |
  2. URL |
  3. 澤本奈緒 #-
  4. [ 編集]

奈緒さんへ

今の政財界には、人材がいないのでしょうね。
目先のことや利益の事しか考えず、環境問題だけではなく、エネルギーの枯渇に関しても、意図的に目を背けているとしか思えません。
僕は来年で50歳になりますので、僕の生きている間は上手くいくと石油は持つかもしれませんが、残り少なくなった石油をめぐって、必ず世界規模な争いが起こると思います。
でも奈緒さん同様に、僕の家族や友人達も、話を真剣に聞いてくれる人間はいないですね。
僕の方こそ、奈緒さんのような若い方も居てくれると思うと、心強いです。
  1. 2010/11/19(金) 12:23:06 |
  2. URL |
  3. 凛太郎 #-
  4. [ 編集]

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