本郷通を北に向かって戻り、東大正門前を通り過ぎて少し歩いた所に、不思議な建物が見えてきます。

何が不思議か分かりましたか?

この写真を見れば分かると思いますが、銀座5丁目に在る
改造社書店と同じよう、
看板建築の右半分の装飾が、塗りつぶされてしまっているのです。
いったいどうして、この様な不思議な状態になってしまったのか?
もしも右側にも、左側と同じ装飾がされていたなら、さぞや見応えのある、
看板建築の名作と言われるような建物になっていたかもしません。
そしてもう一つ不思議なのは、
SANYOのロゴは、あの
サンヨー電気と同じに見えるのですが、
サンヨー電気のサンヨーは
三洋の筈ですが、ここでは
三陽電気商会と描かれていることです。
触れてはいけない事だったでしょうか?
そして
三陽電気商会の隣には
南陽堂と言う、なかなかデザインの良い
モルタル塗りの看板建築が残っています。
2階の窓にはカーテンも見えていますが、1階の店舗には「貸店舗」の張り紙が貼られています。

( 撮影 / 2009.5.9 )
三陽電機商会の建物は、半分が塗りつぶされてはいるものの、どちらの建物もデザインも建物の状態も良いと思うのですが、
近代建築散歩にも
本郷まちづくり協議会のホームページにも載っていません。
検索しても記載のあるサイトはほとんどなく、詳しい経歴は今のところ不明です。
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テーマ:建物探訪 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2010/08/15(日) 09:00:00|
- 建物探訪
-
| トラックバック:1
-
| コメント:4
本文中にも書いた銀座の改造社書店の記事の時にも書きましたが、いったいこの建物にどんな歴史があるのか、つい知りたくなりますよね。
最近は貸店舗の張り紙のある建物が、東京でも増えています。
特にこの建物のように古い建物なら尚更です。
大正や昭和初期のレトロな雰囲気を漂わす建物は、出来ればいつまでも残ってほしいものですが、残念ながら、時の流れには逆らえないものなのでしょうね。
- 2010/08/16(月) 10:40:44 |
- URL |
- 凛太郎 #-
- [ 編集]
この南陽堂の建物の立面は、なかなかいいデザインだと思います。
大森近辺にも、まだあちこちに看板建築が残っているようですが、土地勘がないので、なかなか散策出来ていません。
大阪や京都にも、久しぶりに行ってみたいです。
- 2010/08/22(日) 11:21:25 |
- URL |
- 凛太郎 #-
- [ 編集]
町の電気屋さんですが半分が...
この物件も凛太郎さんのブログで紹介してたので肉眼で確認したかった
裏側からも観たいと思ってグルグル周辺徘徊しましたが分かりません
右側の南陽堂も立派な...
- 2011/01/08(土) 00:27:42 |
- 撮るだけ撮ったら腹ごしらえ