途中、1年間の中断が有ったので、2021年秋に出掛けた際の
大阪散策 の紹介は、開始から1年4ヶ月も経過してしまいましたが、今回がついに最終回となります。
2021年秋の散策時に撮影した画像だけではなく、2012年や2015年に撮影した画像も紹介出来て良かったと思っています。
今回の画像も全て 2012年6月1日 ) に撮影したものです。
旧大丸心斎橋店本館
つまり2016年に行われた建替え以前の画像となります。
設計者 / ウィリアム・メレル・ヴォーリズ ( ヴォーリズ建築事務所 )
建築年 / 1922+1925+1933年 ( 大正11+大正14+昭和8年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-7-1
この御堂筋側のファサードは、ネオ・ゴシック様式 に分類される事が多いですが、特に アメリカン・ゴシック・スタイル の好例と記された資料もあります。
心斎橋筋 側のファサードは、ネオ・ルネサンス様式 の筈なのですが、画像が有りません。多分アーケードが邪魔で撮れなかったのだと思います。
工事は、1期 / 心斎橋筋側南、2期 / 心斎橋筋側北、3期 / 御堂筋側 の三期に分けて行われました。
1945年の大阪大空襲の際に5階以上を焼失してしまいますが、戦後に復元。8階以上は後の増築です。
上層部と低層部のテラコッタの装飾が目を引きます。
内装のデザインは美しくゴージャスな アール・デコ様式。
天井や柱頭に施された 照明+ステンドグラス は一見の価値ありです。
時間があれば、もっと彼方此方見て歩きたかったのですが、新幹線の時間が迫っていたので諦めました。
2016年に行われた建て替え工事では、歴史的価値の高いこの旧館のデザインと共に風格のある街並みを継承する為、ヴォーリズ の設計が現存している御堂筋側と南北の大宝寺通側、清水町通側の4スパンの外壁を保存し、内部建物は解体され、地上11階建の新本館が建設されています。
解体時に採取・保存したパーツには洗浄・修復・下地補修などを施し、1階メインフロアを中心に、天井やエレベーターホール、階段などに再利用されているそうです。
大阪散策 の最後は梅田駅前から見た
大阪中央郵便局 と 梅田スカイビル
大阪中央郵便局
設計は 東京中央郵便局 と同じ 吉田鉄郎 ( 逓信省 )。東京中央郵便局 と同様に、鉄筋コンクリートで日本建築の 真壁造り を思わせる、柱と梁を強調するデザイン手法を採っているにもかかわらず、当時総務大臣だった 鳩山邦夫 の「重要文化財になるものはそんなにない。重要文化財でなくすのは、トキを焼き鳥にして食べるような話だ」と言う発言により、解体を回避され、キッテ に生まれ変わった 東京中央郵便局 とは異なり、あっけなく解体されてしまいました。
東京中央郵便局 がファサード保存された事は評価できますが、有楽町の 三信ビル や、この 大阪中央郵便局 が、建築界からの保存の要望にも関わらず、議論もそこそこに次々と解体されてしまったことを考えると、日本の建築文化遺産への理解の低さを嘆かずには居られません。
設計者 / 吉田鉄郎 ( 逓信省 )
建築年 / 1939年 ( 昭和14年 )
所在地 / 大阪府大阪市北区梅田3-2-4
梅田スカイビル
設計者 / 原広司 ( アトリエ・ファイ建築研究所 )
建築年 / 1993年 ( 平成5年 )
所在地 / 大阪府大阪市北区大淀中1
オフィス、空中庭園、ホテル、多目的ホール、商業施設を含む複合施設からなる、2棟の地上40階建てのビルを空中庭園で繋いだ画期的デザインの建物。
梅田スカイビル の竣工直後だったでしょうか? 子供達がまだ小さかった頃、当時大阪に住んでいた義父母と一緒に、一度だけ空中庭園に上ったことがあります。
- 2023/03/13(月) 08:00:00|
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新町1丁目交差点 に戻り、
南北線 と直交する
新町通 を西に進んで
府道41号線 を渡ったところで左 ( 南 ) に曲がり、
新町南公園 の手前を右 ( 西 ) に曲がると、ビルの合間に赤煉瓦のレトロな建物が現れます。
大阪屋 ( 旧新町演舞場 )辰野式 を思わせる 赤煉瓦と白御影のコントラスト が目を引く外観で、一見な小振りな銀行建築に見えますが、これは竣工時の建物の一部分に過ぎず、元は1922年 ( 大正11年 ) に 吉木久吉 の設計で建てられた、演舞場-新町座- の玄関部分だったようです。
旧新町演舞場 ( 新町座 )
芸妓たち総顔見世の「浪速踊」が演じられた「住民の誇りと拠り所となる新町を象徴する建物だった」そうです。この小場所は元は花街だったらしく、上記した「住民の誇りと拠り所となる新町を象徴する」と言うくだりには、時代を感じずにはいられません。
昭和に入ってからは 日本出版配給(株)大阪支店 として利用され、1945年の大阪大空襲により損傷してしまいます。
終戦後の1949年からは、大阪屋 が取得しました。
演舞場の玄関付近だけを保存・活用して、周りを囲む様に新社屋を建築。
本社屋の一部として利用されて来ました。
大阪散策-31 から後の画像は全て、2012年6月1日に撮影したものです。
今回10年振りに紹介するにあたって、改めて当時の足取りをグーグルマップで辿るに当り、この区画の建物が全て解体されている事を知りました。
大阪屋 は2014年に解体され、現在はタワーマンションに建替えられています。
新町演舞場跡地 碑
石碑に残されているのは、この窓下のレリーフです。
設計者 / 吉木久吉 ( 片岡建築事務所 )
建築年 / 1922年 ( 大正11年 )
所在地 / 大阪府大阪市西区新町2-5-5
⇓の画像も10年前に、現在はタワーマンションになっている区画の裏側辺りを撮ったものです。
ちょうど演舞場入口の右側の壁を延長した当りです。
当時は全く別の建物だと思っていました。
赤煉瓦が使われていないので印象が違いますが、2~3階間の装飾と、2階窓上の横帯のデザインもがエントランス付近と同様です。
⇑ 裏側
⇓ エントランス当り
新町演舞場 の一部だったとは驚きました。
さて 難波・心斎橋 近辺の散策 もいよいよ大詰め。
最後の目的地 大丸心斎橋店 に向かう途中、隈研吾 氏が設計した建物を見掛けました。
LVHM大阪 ( エトワール心斎橋 )
設計者 / 隈研吾
建築年 / 2004年
所在地 / 大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-9-17
Dior、FENDY、CHAUMET などの店舗が入居しています。
ガラスと石を使用した、フラットな外壁が目を引きます。
- 2023/03/11(土) 08:00:00|
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順慶町通 を西に進み、
阪神高速1号環状線 の架橋を潜り、
新町1丁目南交差点 を右折して
南北線 を北に進むと直ぐに次の目的地が見えて来ました。
長瀬産業(株)大阪本社 向かって左 - 本館 右 - 新館目的地は本館の方でしたが、調べてみると新館の設計者が 竹中工務店 に所属していた頃の 永田祐三 氏と分かりました。
1832年創業の 長瀬産業 の本社社屋として、初代 通天閣 を手掛けた 設楽貞雄 の設計で建てられました。
黄土色の スクラッチタイル 貼りの外壁に加え、上部にバルコニーの在るエントランスを中心に、1・2階を貫く 3連アーチ が目を引く、シンメトリー( 左右対称 ) のデザインが相まって、老舗企業の本社建築らしい、落ち着きと風格を感じさせます。
ただ、デザインは1~3階で完結していて、4階部はどこか取って付けたように見えます。
建設前に発生した関東大震災による地震被害を考慮し、耐震・耐火性を重視した建物を目指したそうですが、築後わずか2年の1930年に、業務拡大により4階部分を増築している様です。
耐震性を考えれば、増築は好ましいとは思えません。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と言ったところなのでしょうか?
とは言え、やっぱり風格が在ります。
重厚感あるバルコニーを3つの腕木が支えています。
開口部上のレリーフの文様も気になります。
軒周りの装飾も見事です。
コーニス ( 軒蛇腹 ) には デンテル ( 歯飾り ) が施されています。
設計者 / 本館 - 設楽貞雄 ( 設楽建築工務所 )
新館 - 永田 祐三 ( 竹中工務店 )
建築年 / 本館 - 1928年 ( 昭和3年 )
新館 - 1982年 ( 昭和57年 )
所在地 / 大阪府大阪市西区新町1-1-17
- 2023/03/09(木) 08:00:00|
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大阪農林会館 を通り過ぎ、そのまま 安堂寺橋通 を西に進み、南船場3丁目交差点 で 御堂筋 を渡って100m程進んだ十字路から 直交する通り ( 渡辺筋 ) を覘くと、右手の先に見覚えのある建物を見付けました。
オ-ガニックビルディング大阪
建築雑誌に載っていたので見覚えがあり、特徴的なデザインと色なので、偶然通り掛かったにも関わらず、直ぐに認識し右折。
この建物は外国人建築家の設計で、バブル最中の1993年に、以外にも1848年創業の老舗の本社店舗として建てられました。
壁に設置された132個のプラントボックスが、派手な外壁色と相まって奇抜さを強調しています。
設計者 / ガエタノ・ペッシェ + UDコンサルタンツ
建築年 / 1993年
所在地 / 大阪市中央区南船場4-7-21
植物への水と肥料遣りは、全てコンピューターで制御されているそうですが、枝葉が伸びたら時のメンテナンスは如何するのか気になります。
雑草も生えてるみたいです。
渡辺筋 と 順慶町通 の十字路から見る
渡辺筋 から見て右隣にも奇抜なデザインの建物を見付けました。
Tag南船場ビル
オ-ガニックビルディング大阪 とは対照的に、窓や突起の全くない黒い外壁の建物です。
新しい建物かと思いましたが、検索してみると、意外にも1972年竣工の、かなり古いビルでした。
全面に ファイバーグレーチング を施した特徴的な外観は、2005年にリニューアル工事を行った際に、奇抜な オ-ガニックビルディング大阪 に対抗して設置したのではないでしょうか?
上で「窓や突起が全くない」と記しましたが、窓の外側に ファイバーグレーチング を設置してるだけなので、本当に窓が無い訳ではなく、室内には外光も入るし、開く窓なら、換気や通風も出来る筈です。
設計者 / 不詳
建築年 / 1972年 ( 昭和47年 ) リニューアル年 / 2005年
所在地 / 大阪市中央区南船場4-7-15
リニューアル前は、普通のビルだったと想像します。
- 2023/03/07(火) 08:00:00|
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堺筋 を南へ一筋戻り
安堂寺橋通 を西へ100数十メートル進むと右側にまた
レトロな建物 が現れます。
原田産業大阪本社ビル ( 旧原田商事 )洋風古典様式 の基本は シンメトリー( 左右対称 ) ですが、この建物のエントランスは向かって右側。
中央の大きな開口部を支える化粧柱と 露台 が特徴的です。
マグサに 電文文様 が見られます。
一見、洋風古典建築 の様にも見えますが、良く見られる コリント式やイオニア式 のオーダーではありません。
半円アーチのペディメント を支える柱のオーダーも同様です。
設計者 / 小笠原祥光 ( 小笠原建築事務所 )
建築年 / 1928年 ( 昭和3年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区南船場2-10-14
登録有形文化財
この建物の2棟先の 三休橋筋 との交差点に、もう一棟
大阪農林会館 ( 旧三菱商事大阪支店 )角地の隅切りにエントランスを開いた、敷地条件を活かしたデザインの建物。
三菱地所営繕課 によって、1930年に 三菱商事大阪支店 として建てられ、戦後に農林省関連の所有となり、1972年からは貸ビルとして利用されています。
パラペット辺り僅かな装飾が見られますが、石張りの1階 ( 基壇 ) 部は、出入口を含めて レトロ感が漂っています。
三休橋筋 に面する北端の出入口は 大阪農林会館 のものです。
設計者 / 三菱地所営繕課
建築年 / 1930年 ( 昭和5年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区南船場3-2-6
- 2023/03/05(日) 08:00:00|
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元住友家本邸内ビリヤード場 から、直ぐ北側を東西に通る 長堀通 を2分程歩き、長堀橋交差点 を右折して再び 堺筋 を北上します。1~2分程歩くと

堺筋倶楽部 ( 旧川崎貯蓄銀行大阪支店 )
2012年当時には、外壁に AMBROSIA と書かれていますが現在は布で隠されているようです。
グーグルマップで見てみると パンとエスプレッソと堺筋倶楽部 と表記されています。
川崎財閥系の建物の設計を多く手掛けた 矢部又吉 の設計で、1931年に 川崎貯蓄銀行大阪支店 として建てられた銀行建築らしく、シンメトリーな正面外観は小さいながらも重厚感のあるデザインです。
一時、京都相互銀行大阪支店 として使用され、2001年の改修工事を経て、食文化を創造する会員制レストランとなり、2022年のリニューアルで 堺筋倶楽部 は食を中心とした複合施設に生まれ変わっています。
正面出入口は見ものです。
角柱に支えられたアーキトレーブ上に、凝った意匠のペディメントが載り、大きなキーストーンのある半円アーチが守る様に包み込みます。
キーストーンは2階の露台を支える腕木も兼ねています。
側面、順慶町通 に面した出入口
正面の様なアーチは無く、マグサ石を角柱が支える矩形の開口部の中に、一回り小さなマグサ石を角柱が在ります。
正面の角柱のオーダーも良く分かりませんでしたが、この角柱のオーダーはイオニア式 or コンポジット式?
コーニスの意匠にも重厚感が在ります。
設計者 / 矢部又吉 ( 川崎貯蓄銀行建築課 )
建築年 / 1931年 ( 昭和6年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区南船場1-15-12
- 2023/03/03(金) 08:00:00|
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前回・前々回と、難波を代表する様な2棟の本科的洋風建築の大型商業施設を紹介して来ました。
この後暫くは、小振りな レトロな建物 を紹介して行きます。
高島屋史料館 前の
御堂筋 を北へ歩いて行きます。
阪神高速15号堺線 を潜り、日本橋 を通って 道頓堀 を渡り100m程進んだ右手に小振りな銀行建築が見えて来ます。

旧大阪信用金庫日本橋支店
ストリートビューで確認すると、この建物は見当たりません。残念ながら2013年に閉店し解体され、現在はガラス張りの7階建てのビルに建て替わっていました。
設計者の 片岡安 は 辰野金吾 と共同で大阪に 辰野片岡建築事務所 を開設。大阪公会堂 を始め、多くの建物を共同設計した事で知られる関西建築界の重鎮です。
設計者 / 片岡安
建築年 / 1936年 ( 昭和11年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区島之内2-15-20
あまりに小さいので見落として今いそうな、コーナー部頂部を飾るペディメント風半円アーチ
堺筋 を離れ、直交する 周防町筋 を東へ向い、阪神高速1号環状線 の手前を左折します。
大阪府製本工業組合
1号環状線 と平行する 東横堀西岸線 沿いで見付けた古い木造事務所。この建物は今のストリートビューにも載っています。
更に北に進むと 大宝通寺通 との交差点にもう一棟、レトロな木造建築が在りました。
この建物の斜向かい辺りに目当ての建物が2棟在る筈だったのですが、残念ながら1棟は見当足りませんでしたが
元住友家本邸内ビリヤード場
擬洋風様式 の建物と言う説明ですが、擬洋風様式 と呼ばれる建物の多くは、ちょっと陳腐な印象の建物が多い中、この建物は蔵の様な日本風のデザインに違和感無く洋風を採り入れています。
当然、何度も改修工事を施しいるとは思いますが、とても築100数十年の建物には見えない綺麗な建物です。
設計者 / 八木甚兵衛 ( ? )
建築年 / 1879~1892年 ( 明治12~25年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区島之内1-6-7
- 2023/03/01(水) 08:00:00|
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今回も2012年6月1日に撮影した画像を使用します。
前回紹介した 南海ビルディング から徒歩で10分程南東方向へ歩いた堺筋沿いの交差点に、半円アーチとジャイアントオーダーが目を引くアール・デコ調の建物が在ります。
高島屋 東別館
上の画像は10年前に撮影したので、現在とはかなり周りの状況が変わっています。
ストリートビューから採った最近の画像
グーグルマップには 高島屋史料館 と記載されています。
外観デザインは 最上階・中間部・基壇部 に分かれる三層構成。
見える範囲の外装は全てテラコッタ貼り
鈴木禎次 の設計で、1928年に 松坂屋大阪店 として竣工。
1934年に第二期、1937年に第三期の増築工事が終り建物全体が完成しました。
1966年に 松坂屋 が 天満橋 に移転したので、その後は 高島屋東別館 となり、1970年からは 高島屋史料館 となります。
2016年に耐震工事、2019年に躯体と外壁補修も行われ、2020年にはホテルとコミュニティーフードホールが開業しています。
最上階は1スパンを三分割した半円アーチ窓が並び、最上階わ除く階を角柱のジャイアントオーダーが貫いています。
堺筋に面するファサード基壇部に施された11連の半円アーチが壮観です。
半円アーチに施されたテラコッタのレリーフが素晴らしい。
高島屋史料館 のH.Pに「アカンサスの葉をモチーフにしたテラコッタの装飾」と記されていますが、抽象化され過ぎているのか? どこら辺がアカンサスなのか、残念ながら私には良く分かりません。
テラコッタのレリーフを拡大してみましょう。
更に拡大
確かに植物らしい模様が見えますね。
堺筋 に面する1階アーケード
アール・デコ風のデザインです。
設計者 / 鈴木禎次
建築年 / 1928年 ( 昭和3年 )
所在地 / 大阪府大阪市浪速区日本橋3-5-25
重文化財 ( 2021年指定 ) 登録有形文化財 ( 2019年登録 )
コーナー部の1スパンは、最上階も三分割ではなく大アーチです。
ジャイアントオーダーも有りません。
軒部詳細
- 2023/02/27(月) 17:18:00|
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この後の
「大阪散策」では、
難波・心斎橋 近辺の
レトロな建物を紹介して行きます。
画像は2012年6月1日に撮影したものですが、今回 ( 南海ビルディング ) ノミ、2016年4月19日撮影した画像も合せての紹介となります。
南海ビルティング ( 2016.04.19 撮影 )
大阪や難波・心斎橋近辺に、特に詳しい訳ではありませんが、御堂筋の南端に位置する 南海ビルディング は、南海電気鉄道のターミナル駅であるだけでなく、連続するアーチとコリント式オーダー柱の壮観な外観から、難波の顔と言ってもいい存在です。
( 2012.06.01 撮影 )
1932年に 久野節 の設計で、ターミナル駅 + 商業施設 + 多目的ホール からなる複合施設として建てられ 南海高島屋 と呼ばれていました。
1972年~1980年に改装工事が行われ、駅舎は南側に移されました。
設計者 / 久野節 ( 久野節建築事務所 )
建築年 / 1932年 ( 昭和7年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区難波5-1-5
登録有形文化財 ( 2011年 )
( 2016.04.19 撮影 )
直線部分は2スパンごとに、コリント式のジャイアントオーダー柱が1本or2本と本数が変わります。
( 2016.04.19 撮影 )
曲面部の柱は1本です。
( 2016.04.19 撮影 )
半円アーチの頂部にはキーストーンが施されています。
コリント式のオーダー柱は、平面的に半円以上ありそうな、彫りの深い造り。
難波の顔に相応しい装飾だと思います。
壷飾りを冠したコリント式の柱頭 ( 2016.04.19 撮影 )
- 2023/02/24(金) 17:27:00|
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大阪城 の3回目です。
修道館 を通り過ぎ、大手門へ向かいます。
大手門多聞櫓
この門の石垣も巨石です。
柱と梁の太さも相当なものです。
外側に面する木部の備えも万全です。
漆喰壁の白と黒とのコントラストが美しい。
大手門多聞櫓 を出ると 大手門 との間に 大手口桝形 と言われる 20m × 30m 程度の長方形の中庭状の空地が在ります。
この場所は、万が一敵に 大手門 を破られた場合に、この袋小路でL字に配置した 多聞櫓 と 続櫓 の二方向から、鉄砲か弓矢で狙い撃ちにする為のものです。
大手門多聞櫓
外側の石垣は、更に巨大な石が使われています。
大手門 横の塀
大手門 を守るための鉄砲穴
大手門
千貫櫓
大手門土橋 から見る
大手門 前の土橋から 西外濠 見る
大手門土橋越 しに 大手門・千貫櫓 見る
千貫櫓・多聞櫓
ラジオ塔 辺りから、南外堀 を見る。右端に 六番櫓 が見えます。
- 2023/02/19(日) 16:38:00|
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大阪城 の2回目です。
前回は 桜門桝形の巨石 までを紹介しました。
巨石の後方は広場になっており、広場の奥にやっと目の前に 天守閣 が現れました。
勿論、現在の 大坂城 は再建されたものだとは知っていましたが、 豊臣秀吉 が1583年~1598年に掛けて建てた 豊臣大坂城 の遺構は殆どが埋められて残っておらず、現在見ることが出来る大坂城の遺構は、1620年~1629年にに掛けて、徳川秀忠 が修築 ( と言っても、ほぼ新築と言えるものらしい ) した 徳川大坂城 の遺構だそうです。
現在でも江戸時代に建てられた櫓や門、蔵など建物13棟、内濠と外濠は現存していますが、天守は1665年に落雷により焼失していて、天守の無い城だったらしいです。
1931年 ( 昭和6年 ) に再建されたこの 天守閣 は、1931年 ( 昭和6年 ) に、徳川時代に再建された石垣の上に、大坂夏の陣図屏風絵などを参考に復元された SRC ( 鉄骨鉄筋コンクリート ) 造の 復興模擬天守 。
復興されたのは 豊臣大坂城 なんですね。ちょっと 徳川大坂城 が気の毒な気もします。
設計者 / 大阪市
建築年 / 1931年 ( 昭和6年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区大坂城1-1
登録有形文化財
天守前の広場に面して、やや厳つい外観の洋風建築も建っています。
ミライザ大阪城
( 旧陸軍第四師団司令部庁舎 ⇒ 旧大阪市立博物館 )
昭和天皇の即位記念事業、大阪城公園整備に伴って建てられた左右対称の外観の建物です。
旧陸軍第四師団司令部庁舎 として建てられた建物なので、厳つい雰囲気なのは当然かもしれません。
設計者 / 第四師団経理部
建築年 / 1931年 ( 昭和6年 )
所在地 / 大阪府大阪市中央区大阪城1-1
戦後はGHQに接収され、1948年からは大阪市警視庁本部、大阪府警察本部庁舎として、1960年~2001年は大阪市立博物館として利用されていました。
2017年からはミライザ大阪城となっています。
後でわかったことですが、館内には精巧なフィギアで有名な 海洋堂博物館 が在るので、「見てくればよかったと」後悔しています。
天守閣西側の石垣から、内濠越しに西の丸庭園 ⇒ 中之島方面を見る。
来た道を引き返し桜門を出て空濠を渡り右へ曲がると、今度は如何にも武道場と言う雰囲気の和風の建物が現れます。
大阪市立 修道館
近畿管区警察学校が堺市に移転する際、西の丸に在った警察学校道場を錬成道場として残そうとしましたが、最終的には建て替える事となり、1962年 ( 昭和37年 ) 12月に竣工、翌年1月に開館した建物でした。
柔剣道などの武道により「よく道を修め、身体を練り、魂を鍛えよ」と若人への祈りを込めて 修道館 と名付けられたそうです。
- 2023/02/13(月) 08:00:00|
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警戒心の強かった 雀 も、今ではすっかり慣れて、ファミリーで訪れるようになりました。
4羽
5羽
6羽
雀はお皿の上で食べるのが苦手なのか
暫くすると散らばしてしまうので、地面の上で米を食べています。
小鳥のレストラン 地上店 を利用するのは雀だけではありません。
キジバト です。
雀が大勢で食べ尽くしてしまったらしく、地面を突いている様子はありません。
ヒヨドリが落としたミカンの皮を見付けましたが食べられません。
節分で撒いた豆が、落ちていると良いのですが・・・
- 2023/02/11(土) 08:00:00|
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昨年秋に行った リ・フォーム工事 では、アルミ庇 も取り付けました。
設置した場所は
① - 1階 / 事務所 と ② - 2階 / 竹の間
① 1階 / 事務所 / 南側片開窓
アルフィン AF76 D400 × W2000
私が昼間の殆どの時間を過ごす、事務所のパソコン横の窓です。
W600 × H1650 天井迄ある 縦長の大き目の片開き窓。
隣が墓地なので1階にも関わらず、冬期でも一日中陽が入ります。
夏期は通風で重宝していますが、雨が降ると開けられず不便でした。
出が400mmあるので、太陽高度のきつい真夏の時期には、霧除け効果だけでなく、ある程度は陽射しを遮る効果も期待出来そうです。
定価 / 47,000円 ( 運搬・取付・経費・消費税 別 )
② 2階 / 竹の間 / 西側片引テラス窓
W ウォール との間テラスで こちらの面は壁が一切ない全面開口。
但し、開くのはこの W800 の片引窓 部だけで、他はFIX窓です。
風を通したいので「春・夏・秋」は、常に開けっ放しにしていたいところですが、この窓も雨が降ると開けられず不便でした。
アルポリック t-3 W900 × D700
両壁にアルミアングルをビス止めし、ボルトで止めただけなので、材料費だけなら15,000円程度で済みました。
ここにもアルフィンを使おうかとも考えましたが、簡易な納まりでも取り付けられる場所なうえに、見える場所でもないので安く済ませました。
どちらの庇も、夏期の降雨時にも窓が開ける事が出来て、通風を得易くする為の改修工事でした。
- 2023/02/09(木) 08:00:00|
- 建築
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一年前に中断してしまっていた
大阪散策 を再開します。
北浜 のホテルをチェックアウトし、大阪メトロ堺筋線と中央線を乗り継いで
森ノ宮 で下車。
大阪城公園 噴水広場 から 大阪城公園 内に入りました。
天守閣 を目指せば簡単に辿り着く思っていたので、下調べを全くしていなかったので、市民の森 の中で暫くウロウロした挙句、やっと 東外濠 に出ることが出来ました。
東外濠
皇居 ( 江戸城 ) の石垣なら見慣れているつもりでしたが、大阪城 の石垣の高さと美しさも見事です。
濠を渡る橋などないので、結局かなり 噴水広場 方向にもどるはめに。
もみじ園 横の高い階段を登ると南外堀が見えて来ます。
南外濠 越しに 一番櫓 を見る。
南外堀 も 東外堀 同様に見事です。
天守閣 も見えて来ました。
玉造門跡
凄い巨石です。
玉造門跡 を通ってすぐ右側の石垣。 やっぱり美しい。
左に曲がって暫く歩くと
内堀
外濠 よりも更に高く立派な石垣です。
樹木の上に少しだけ 天守閣 が見えます。かなり歩いにも拘らず、なかなか天守閣が大きく見えて来ません。流石 豊臣秀吉! 簡単には 天守閣 に近付けないように設計されているんですね。
時計回りに左に進むと
空濠越しに 桜門 が見えて来ました。
桜門 左右の石は一枚ものです。凄いの一言しか思い付きません。
門を潜った正面の石垣は、もはや石垣ではなく巨大な岩でした。
桜門桝形の巨石
- 2023/02/07(火) 18:17:00|
- 建物探訪
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昨年秋に行った リ・フォーム工事 で、自宅に取り付けた 外付けブラインド - ブリイユ を紹介します。外付けブラインド ブリイユ には
「Bモデル」「Cモデル」「Sモデル」「Jモデル」
の4樹類があり、今回採用したのは「Jモデル」です。
「Bモデル」「Cモデル」は電動式。
「Sモデル」「J モデル」は手動式。
「Cモデル」「Sモデル」は以前に採用経験がありますが、
「Jモデル」 の採用は今回が初めてです。
「Jモデル」は「フレームの無いタイプ」 です。「風速20m/秒でも耐えられる」製品ですが、風速計を持っている訳では無く、手動での開閉手間も心配なので、人に薦める前に、先ずは自宅で採用してみることにしたのです。
今回の改修工事で出窓周りを「白に着色」したので、ブラインドも白を採用。
フレームが無いのでブラインドを上げてしまうと全く目立ちません。
ブラインドを収納するケース ( BOX ) もありません。
ブラインドを下ろすとこんな感じになります。
柿木のある東側は、春~初秋には柿木の茂るので、日除けに用にブラインドは必要ありません。
ルーバーの角度を水平にしてみます。
半分上げるとこんな感じ。
ブリイユ J には 「ワイヤータイプ」と「レールタイプ」があり
今回採用したのは「ワイヤータイプ」
ルーバーの可動回転範囲は 20°~150°です。
ブラインドを上げた状態。室内からはブラインドは全く見えません。
晴れの日には、冬季でもこの窓からの陽射しで室内はポカポカです。
左右のフレーム ( レール ) は無く、ワイヤーのみで支持させています。
ブラインドを下ろした状態。 ルーバー角度は20°
南からの陽射しはほぼ完全に遮ります。
夏季には強すぎる陽射対策が必要で、去年までは「カーテンと室内ブラインド」で対応していました。
「カーテンと室内ブラインド」の欠点は、
・閉めると部屋が暗くなること。
・ブラインドならルーバー角度調節で光は入りますが、強い風がふくと揺れてガラスに当たり、割れるのが心配で窓を閉めざるを得なくなることす。
これらの理由から、以前から「外付ブラインド」を設置したかったのですが、コーナー出窓用の「外付ブラインド」は無く、従来の両側にフレームがある製品は取付けられません。
10数年程前に建築専門誌に載っていたドイツ製のフレーム無し外付ブラインドを見付けた時は、資料を取り寄せましたが、高価で採用を諦めました。
ルーバーを水平にしてみました。 ルーバー角度は90°
この状態だと、採光と通風の両方が得られます。
ルーバーを半分上げた状態。
ルーバーの上げ下げ・角度調節は全てこのハンドルだけで行います。
手動なので、安価なのですが、開閉は電動と比べると不便です。
夏期の陽射しを防ぐには、窓の室内側に ブラインド や カーテン に設置した場合よりも、窓の室外側で陽射し跳ね返し熱を遮断出来る 外付ブラインド が断然有利です。
窓の室内側に ブラインド や カーテン に設置したのでは、窓と ブラインド や カーテン の間に熱がこもり、熱せられた空気が、随時室内に漏れ出してしまうからです。
「窓内にブラインド」を取り付けた場合
⇒ 熱を遮る効果 = 50% であるのに対し
「窓外にブラインド」を取り付けた場合
⇒ 熱を遮る効果 = 81% との資料もあります。
今回採用した製品寸法は W 2160・H 1690 本体金額 / 120,870円
運送・梱包費 + 諸経費 + 施工費 + 消費税 込みで 198,957円 です。
高価だと思う方も居ると思いますが、他のモデルや他メーカーの商品と比べると、私の知る限り最もリーズナブルな価格だと思います。
但し、今回の工事は私が施工図も描きメーカーに直接発注していますが、工務店を通した場合は、間に代理店が入ってしまうのと、当然工務店の経費も計上されるので、+数万円は掛かってしまいます。
私としては諦めていた「コーナー出窓」に、思ったよりも「安価」で外付ブラインドを設置で来て大満足です。
今年の夏にどれ程の「遮熱効果」を発揮してくれるかが今から楽しみです。
その割にあまり普及していないのは、メーカーとしての一押しは電動式の「Bモデル」と「Cモデル」らしく、
取り付けに来た施工特約店の4人の中で、「Jモデル」を取り付けた経験があるのは、責任者の人だけでした。
その割に打ち合わせや取付がスムースだったのは、私が予めメーカーのホームページからダウンロードした「Jモデル」のCADデーターを、この工事用の寸法に描き直し、建物の施工図に落とし込んだ図面を作成していたからだと思います。この程度の規模のリ・フォーム工事では、なかなか施工図を描くことは無いのが現実です。
- 2023/02/01(水) 15:20:00|
- エコ・ライフ
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12月末。 完了検査も終了し、予定通り工事が完了しました。
今回は施主のを出来るだけ取り入れた工務店さん主体のプロジェクト。
普段とは違うシンプルな外観となりましたが、施主の拘りを出来る限り実現させようとする施工店 ( 株式会社 田村工務店 ) の誠実な施工と思いが形になったと思っています。
エントランス
エントランス 内部

室内共用鉄骨階段
共用階段見下げ
1階2階共に共用部は最小限の広さに抑えています。

2階共用廊下
内部は先ず 101号室 から
LDK
101号室と201号室は1LDKタイプ
1階はコンパクトキッチンの扉、木製建具、窓枠、フローリングのカラーは、明るい木地色に近い色。
左側の扉は寝室用。右は洗面所用の扉です。
内部建具 ( リクシル / ラシッサ ) は出来るだけ引戸にしています。
寝室
寝室内のクローゼット
洗面・洗濯・脱衣室
ユニットバスは1116タイプ トイレは別です。
次は201号室号室
LDK
101号室と201号室は1LDKタイプで、LDKと寝室の形状はほぼ同じ。玄関の位置が違うので、トイレ、洗面、ユニットバスの配置も異なります。
2階はコンパクトキッチンの扉、木製建具、窓枠、フローリングのカラーは、落ち着いたダークな木目の色遣いにしています。
照明は主照明の他にダウンライト。
バルコニーの物干し金物だけでなく、室内用の物干し金物も施されています。
寝室
洗面・洗濯・脱衣室
ここからは 202号室
DK
102号室と202号室は1DKタイプでで、DKと寝室の形状はほぼ同じ。玄関の位置が違うので、トイレ、洗面、ユニットバスの配置も異なります。
寝室
102号室、202号室の2DKタイプは東妻側に出窓あり、広さも8帖近く在るのでゆとりがあります。
洗面・洗濯・脱衣室
トイレ
棚だけでなく戸棚付きです。
- 2023/01/29(日) 08:00:00|
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前回「寝てばかり」とお伝えした エナちゃん ですが、撮り貯めていた画像をよく見てみると、決して寝てばかりではありませんでした。
二重顎でかなりの丸顔ですが、今でも一日に1・2回は梯子を上って、ロフトや猫台の散策は続けています。
⇑⇓ この画像は少し前に撮ったので、
上の画像より少しだけ顎が シュン としているような?
⇑⇓ こちらは最近撮った画像。丸顔だけど ちょっと凛々しい ?
エナ は 凛 や 蘭 と比べると、特に「高い所が得意」という訳では無いのですが、ロフトから覗く表情が可愛いので、こんな画像が沢山あります。
⇑⇓ 以前は幅の狭い丸窓の枠にも乗れましたが、
今は下の橋が撓むので、怖がって行かなくなってしまいました。
⇑⇓ ここなら幅が20cmあるので大丈夫。
エナちゃん は、猫や猫科の動物の動画を見るのが好きです。
時には画面にタッチしたりもします。
抱っこされるのは苦手なので
甘噛みします。
⇑⇓ 長生きしてほしいので、この写真の頃の体型に戻したい
のですが
- 2023/01/27(金) 08:00:00|
- 猫
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12月に入り、工事もいよいよ大詰めです。
建物の本体の外観で変わったのは「館銘板」とバルコニーが設置された事くらいでしょうか。
水道メーターや排水桝の設置も含めた外構工事が進行中です。
控え壁の無いブロック塀は耐震基準を満たしません。
地震時に倒壊しないように、カットしてアルミフェンスに置き換えます。
内部の工事はクロスやCFシート貼りの工事を終え、電気設備工事、設備機器工事もほぼ終了しています。
202号室
スイッチ、コンセント、照明器具、エアコンは設置済。施主の拘りで賃貸にも関わらずダウンライトも付いています。
バルコニーに面する窓上の天井には昇降式の室内用物干器 ( ホスクリーン ) も設置しています。
202号室
インターホンの取付面をニッチ状にしたのも、勿論施主の拘りです。
トイレは勿論独立プラン。
洗面化粧台も設置済みです。
- 2023/01/26(木) 08:00:00|
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先輩猫の蘭が召されて半年が過ぎ、暫くは静かすぎる環境に戸惑っていたかに見えましたが、近頃は一人 ( 一匹 ) の生活にも慣れてきたように見えます。
お気に入りの場所を蘭に盗られる心配がないので、家の中を彼方此方見回る心配はなく、エナも既に4歳になっているので、一日の内20~21時間くらいは寝て過ごします。
ライバルと遊び相手が居ない毎日なので、緊張感のない食っちゃ寝の毎日。
当然の様に肉付きは良くなるばかり。
顔を洗うのも、こんなダレた感じです。
それでも、たまには他のベッドに移動くらいはします。
- 2023/01/24(火) 08:00:00|
- 猫
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11月末には予定通り足場とシートが外され、建物の全貌が明らかになりました。
クロス貼り、CFシート貼りなどの内装工事が始まり、建物は内外共にグッと完成に近づいた感じになります。
201号室のバルコニーから軒下を見上げる。
バルコニー ( 南 ) 側は隣地との間にゆとりはありませんが、隣も2階建てなので充分陽が差し込みます。
道路に面する北側は、採光や窓先空地を考えると、もっと大きな開口の窓を設置したいところですが、対面する住宅との「プライバシーを考慮したい」と言う施主の考えで、開口寸法は法的に最小限の大きさにしています。
施主の拘りで、エントランスには4世帯のアパートにはちょっと贅沢なオートロックを設置。
室内共用鉄骨階段
特殊建築物になるのを避けるために、最近ではよく見掛ける長屋形式は採用せず、あえて特殊建築物扱いになる共同住宅形式を選択したのも施主の拘りの一つです。
201号室 1LDKタイプ
クロス貼りが終了しコンパクトキッチンの設置も終了。
2階のキッチン扉と木建具、窓枠は色の濃い木目風シート貼りの ( リクシル製 ) 商品を採用。
201号室 寝室
一面をポイントクロスにしています。
101号室 1LDKタイプ
陽射しが入り難く、照明なしには暗くなりがちな1階には、明るい木目シート貼り ( リクシル製 ) 商品を採用しています。
ポイントクロスも、1階と2階で木部のカラーを変えたのも、勿論施主の拘りです。
- 2023/01/23(月) 14:20:00|
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一年前の去年の正月のことです。
家族で町田の義父母の家へ、新年の挨拶に行った時の事です。
娘と近所に買い物に出掛けた途中、小さな石の祠と、その祠に守られるように置かれたビニール傘の屋根の付いた箱を見付けました。
小さいうえに、電柱の陰の目立たない場所に置かれていたので、普通なら気が付かづに通り過ぎてしまうのでしょうが、気が付いたのは、何処からか猫の小さな鳴き声が聞こえたからです。
私も娘も猫好きなので、辺りを見回すと、建物とプロックの陰から小さな白黒の猫が現れ、ちょこんと箱の上に飛び乗りました。
丁度小雨が降りだしたところだったので、雨宿りに立ち寄ったのか、ここに住んでいて、雨が降って来たので帰って来たのかも知れません。
よく見ると箱の前には切妻の小庇付きの丸い穴が開いていて、ここが出入口になっている様で、すぅっと箱の中に入って行きました。
小さな猫だとは言え、箱にはそれ程奥行きは無いので、猫の特性として、中に入って180ぐるりと回って向きを反転させて入った丸穴から顔をのぞかせるかと思って見ていましたが、反転することなく、奥に進んで行ったように見えました。まるで洞窟の奥に進んで行くかのように。
二番目の画像に写っていますが、箱の奥にはテントの様なシートがあり、テントと箱は繋がっていて、箱は玄関で奥のテントが猫神様の住まいなのかも知れません。
この写真では伝わらないと思いますが、猫も箱も小さくて、私と娘にとってとても不思議で幻想的な体験でした。
目立たない場所とは言え、手を伸ばせば道路から誰にで届く場所です。
猫を嫌いな人も居るので悪戯をされたりしないのでしょうか?
この辺りの氏神様に守られているか?
それとも、この小さな猫自身が 猫の神様 で、近所の人々に大事にされているのかも・・・?
娘が 幻想感 を高める為に、加工して雪を降らせた画像 ⇑ ⇓
雪の効果で、屋根の効果が強調されました。
その後も 猫神様? が気になって何度か行ってみましたが。
残念ながら、猫神様 には出会えませんでしたが、相変わらず傘の屋根は付いています。
但し去年の正月に来た時は、後ろに見える筒状のテントと繋がっていましたが、この時は離れているように見えます。
今年の正月に行ってみるとビニール傘もテントもは無くなっています。
でも・・・!!
あっ! 居ました。 猫神様!!
まるで私に話し掛けるように。
「お~っ! お主か? 達者にしとったか? ワシもちゃんと生きとるニャよ!」とでも言っているのように見えます。
「また会おうニャ!!」
- 2023/01/16(月) 16:58:00|
- 猫
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目黒散策 の最終回は
目黒駅 近くの
山手通り 沿いで見掛た建物から
バルビゾン43番館 ( ウェッブ )
グーグル・マップには バルビゾン43番館 と記載がありますが、何処かで見た覚えがあったので、手持ちの資料で調べたところ
鈴木エドワード 氏が設計したオフィスビルだと分かりました。
設計者 / 鈴木エドワード
建築年 / 1990年
所在地 / 東京都目黒区目黒1-8-1
打放しコンクリートの躯体と、薄い緑色に塗られた鋭角なスチール階段の対比が目を引く建物です。
2層毎に設けられた 有孔のI型鋼 や ブレース、エキスパンドメタル でしょうか? 光・雨・風 を透過する、三点支持の ボールト屋根 も特徴的です。
でも、竣工時はスチール部分の色は、グレーに近い色が塗られていたようです。
目黒通り に戻ります。
ヴィップ目黒
外壁が特徴的なマンション。昭和40年代に建てられたのではないかと思いましたが、検索すると昭和49年の竣工でした。ギリギリ正解でした。
私の好みではありませんが、施工は大変そうです。
設計者 / 不詳
施工者 / 安藤建設株式会社
建築年 / 1974年 ( 昭和49年 )
所在地 / 東京都目黒区下目黒4-1-16
最後に紹介するのは 目黒通り の 元競馬場T字路 から少しだけ 中町通り に入った所に見付けた
手打ちそば ゆふ徳
正面のデザインは、蕎麦をイメージしているのでしょうか?
設計者 / 不詳
建築年 / 不詳
所在地 / 東京都目黒区目黒4-12-2
- 2023/01/13(金) 17:44:00|
- 建物探訪
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中目黒で
目黒区役所 を見学した後は
目黒川沿いのカフェで30分程足を休めて、
代官山へ向かう事に。
疲れた足に坂道を登るのは辛かったですが頑張りました。
ヒルサイドテラス A・B棟 ( 建築年 / 1969年 )
ヒルサイドテラス C棟 ( 建築年 / 1973年 )
槇文彦氏の設計により、1969年の第一期工事で竣工したA・B棟から、1998年の第7期の ヒルサイドウエスト までの30年間にわたって建設され続いた 槇文彦 氏の代表作。
集合住宅、店舗、オフィス、ギャラリーからなる複合施設です
ヒルサイドテラス C棟
設計者 / 槇文彦
建築年 /
- 第1期(1969年)A・B棟
- 第2期(1973年)C棟
- 第3期(1977年)D・E棟
- 第4期(1985年)アネックスA・B棟
- 第5期(1987年)ヒルサイドプラザ
- 第6期(1992年)F・G・H棟
- 第7期(1998年)ヒルサイドウエスト
所在地 / 東京都渋谷区猿楽町29-18
代官山はワンコもお洒落ですね。
旧山手通りを挟んで G・F棟も。
ヒルサイドテラス F棟 ( 建築年 / 1992年 )
常に時代の最先端を感じさせるお洒落なデザインでありながら、奇をてらったところの全くない槇さんのデザインは、マネしたくてもマネ出来ない洗練されたデザインです。
- 2023/01/10(火) 18:41:00|
- 建物探訪
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週末の雪の予報は何処へやら。
昨日も今日も、東京は晴天が続いています。
ちょっとピントはあっていませんが、常連のメジロとシジュウカラ、ヒヨドリ だけでなく、警戒心が強く人の気配を感じると直ぐに逃げてしまう、雀の撮影にも成功しました。
何とか撮影出来たのは、枝に吊るしたバードフィーダではなく、地面に近いエサ台を設置したからだと思います。カーテンに隠れて10分程待ってやっと撮影に成功しました。
食べているのはご飯粒です。
前回はバードフィーダの屋根が邪魔して全身が写らなかったヒヨドリ。
果物や脂身だけでなく、ヒヨドリはパンも食べてます。
シジュウカラ のお気に入りは ピーナッツ と ひまわり の種
脂身 は雀以外は皆が良く食べます。
慣れてしまえば シジュウカラ と メジロ は大胆です。
そのうちエサを手から食べるのでは感じる程です。
メジロ が食べるのは果物と脂身ですね。
メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、雀 以外の小鳥の撮影に成功したら、また紹介します。
- 2023/01/08(日) 10:47:25|
- ライフ
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目黒通りを散策した後、山手通りを北上。途中 鈴木エドワード の設計した ウエッブ ( バルビゾン43番館 ) を横目にして中目黒へ向かいます。中目黒へ来れば 村野藤吾 設計 の 目黒区役所 に寄らない訳にはいきません。
目黒区役所 は1966年に故 村野藤吾 氏が、千代田生命保険本社ビル として設計したもので、2003年からは 目黒区役所 として利用されています。
保険会社の本社ビルとしても、これほど長い車寄せの在る建物は珍しいのでは?
この日は土曜日だったので、建物の中に入れるか心配でしたが、区役所の業務は行っていませんでしたが、ホールやロビーには入ることが出来ました。
エントランスホール ( 入口から北側の本館側を見る )
土曜で人が居なくて、かえってラッキーだったかもしれません。
写真が趣味でセミプロの様な活動をしている娘に、このホールと階段を見せたかったのです。
エントランスホール ( 見返し )
床は薄いベージュ、壁は白い大理石貼り。トップライト以外には装飾の無い天井も白。
区役所のエントランスホールとしてはいささか似つかわしくない、何とも緊張感漂う空間です。
中目黒駅からのアプローチが良いのは北側の裏口の様な出入口なので、平日でも私が来館した時は、何時もこんな感じだった気もします。
中庭側の壁際には水盤があり、大理石の多角中柱が並びます。
この美しい トップライト も見ものです。
村野さんと言えば、日生劇場 や 新高輪プリンス-飛天の間、箱根プリンス-ホール 等、アコヤガイ を施した キラキラと光る天井 が思い出されますが、このトップライト周りは一つ一つ異なるデザインの モザイクタイル貼り 。
吸い込まれてしまいそうですね。
上部からの外光だけでなく、下からの間接照明で光らせているいる筈です。
エントランスホール と 本館 の境部分に設置された、美しい 色ガラスブロック の衝立の様な袖壁。
エントランスホールを通り抜けると、ここでも 村野建築 の真骨頂を体感する事が出来ます。
村野さんのデザインした階段は、どれも特徴的で美しいものが多く知られていますが、この階段の美しさは特別です。
曲線の優雅さには一目で魅了されてしまいます。
軽々と宙を浮くように感じさせるのは、最下段が床から浮いて見せるデザインになっているから。
無機質で面白みのなデザインになり成がちな金属階段にも拘らず、金属の特性である シャープ ( 細 )さと 自由曲線 を極限まで生かした、唯一無二の階段ではないかと思ってます。
裏から見ても美しい
設計者 / 村野藤吾 ( 村野・森建築事務所 )
建築年 / 1966年 ( 昭和41年 )
所在地 / 東京都目黒区目黒2-19-18
ルーバーの役目も果たす アルミキャスト製の面格子 もこの建物を特徴付ける要素でしょう。
中庭の池に浮かぶような和室も見たかったのですが、妻と娘が全く興味を示さなかったので諦めました。
回廊
アルミキャストの面格子 と建物本体間に出来たバルコニー状の空間。
- 2022/12/27(火) 10:08:00|
- 建物探訪
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例年通り、今年も庭のハナミズキの枝に バードフィーダ を取り付けました。
何時もは レストランオープンオープン 直後から、直ぐに小鳥達が食べに来ていたような気がするのですが、今年はなかなか来客がありません。
先月末まで、改修工事で足場やシートがあった上に、直ぐ近くの出窓を白く塗り替えたり、外付けブラインドも設置したので、何時もと勝手が違うと警戒していたのかも知れません。
最初の来客は、何日か経ってやって来た ヒヨドリ でした。
屋根が邪魔して上手く撮れません。
ピーナッツリングに来た シジュウカラ も、横からのアングルになってしまいました。
そこで今朝、設置位置と角度を調整。
メジロのカップル も来てくれたのですが、何故か食事は一羽づつ。
「先ずはワタシから食べるから あんたは少し待ってな」
「・・・」
「まだかな~ お腹空いちゃったよ」
やっとこの子の番になりました。
「ミカン、もう食べるとこ殆ど残ってないじゃん」
「リンゴの皮でも食べるか」
おまけの画像は先週末にJAの販売所で買ってきた バンジー
- 2022/12/24(土) 12:34:00|
- ライフ
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目黒通り沿い には
出し桁造りの建物 も在りました。
検索しても店舗名は分かりませんでした。
屋根は堂々たる和瓦葺。
耐震的には軽い屋根に葺き替えるべきなのでしょうが、昔の和瓦は迫力が違います。
向かって左隣にも昭和レトロな雰囲気の店舗が見えます。
雑貨店なら入ってみるところですが、ブティックみたいなので止めておきました。
補強の為なのでしょう。新しい柱や梁を支える方杖が見えます。
拡大すると分かりますが、梁も新しく見えます。店内に入っていないのではっきりしたことは言えませんが、古い床組は残して、下に新たに補強の為の床組を造っているのかも知れません。
遠目には分かりませんでしたが、元は銅板製だったであろう横樋は取り外されています。
2階の窓もアルミサッシに取り換えられているようです。
設計者 / 不詳
建築年 / 昭和初期?
所在地 / 目黒区目黒4-11-4
- 2022/12/22(木) 12:35:00|
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今年の9月に、妻と娘と三人で目黒通り沿いを可愛散策して、お洒落なアンティークショップを巡っている時に、通りを少し外れた路地の先に、小さな洋館を見付けました。
スリーティアーズ
電柱が邪魔でいいアングルから撮影できません。
昭和初期に建てられた洋館ではないかと思われます。
ドアにclose の札が掛かっています。どうやら何かの店舗の様です。
家に戻って検索してみると
「築85年の小さな洋館でイギリスらしさあふれるアフタヌーンティーを」
美味しそうなスイーツと店内の写真を見られます。
設計者 / 不詳
建築年 / 1397年 ( 昭和12年 )
所在地 / 東京都目黒区目黒3-12-11
登録有形文化財
H.Pによると、元は「海軍軍医として、イギリスに任官した経験を持つ砂堀雅人氏が、鎌倉からある洋館の部材を移築した館」だったそとか。
現在はイギリス伝統のアフタヌーンティーを提供するサロンに生まれ変わっています。
店名の スリーティアーズ は、アフタヌーンティーの象徴でもある 三段スタンド の意味 だそうです。
- 2022/12/20(火) 19:02:00|
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10月中に 断熱材の敷き込み or 充填、防湿シート貼りも終了したので、11月の主な工事は内部建具の取付と石膏ボード張りに移行していきます。
2階は天井の石膏ボード張りは終了しています。
1階は壁の石膏ボード張りと内部木建具 ( リクシル:ラシッサ ) 枠の取付け中です。
エントランス扉も設置完了です。
11月中には足場が外れる予定です。
- 2022/12/19(月) 17:55:00|
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